情報を暗号化した上で分散管理する「秘密分散技術」によりデータの保護、データの利活用を追求する株式会社ZenmuTech(ゼンムテック、以下、ZenmuTech)は、このたび、プライバシー保護技術(Privacy Enhancing Technologies:PETs)領域における研究開発体制の強化を目的として、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所(以下、統数研) 学際統計数理研究系 准教授 村上隆夫(むらかみ・たかお)氏を、当社顧問として迎えたことをお知らせいたします。 【顧問就任の背景】 ZenmuTechは、秘密分散技術および秘密計算技術を活用した安全なデータ利活用基盤の社会実装に取り組んでいます。 近年、データを秘匿したまま分析を可能とする秘密計算技術への期待が高まる一方で、分析結果そのものから元データに関する情報が推測されるリスクへの対応、いわゆる「アウトプットプライバシー」が一つの重要な論点となっています。 村上氏は、差分プライバシーやプライバシー保護データ分析分野における第一人者として知られ、統数研を中心に先進的な研究活動を行われています。 当社はこれまで、秘密計算技術の社会実装に向けた取り組みの中で、村上氏よりアウトプットプライバシーに関する学術的・技術的支援を受けてまいりました。その結果、安全性と実用性を両立する技術アプローチの選択肢とその精度が大きく拡大し、国際学会への論文投稿も視野に入る成果が得られています。 このたび、当社の研究開発力をさらに強化し、秘密分散技術、秘密計算技術をベースとしたPETs領域における競争優位性のさらなる向上を図るため、村上氏を顧問として招聘いたしました。 ■村上 隆夫 准教授(統計数理研究所 学際統計数理研究系) 差分プライバシー、データ匿名化、プライバシー保護データ分析などの研究分野における国内有数の研究者であり、理論研究から社会実装まで幅広い実績を有しています。 村上 隆夫氏のプロフィール: 東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。日立製作所 研究員、産業技術総合研究所 研究員、同研究所 主任研究員を経て、2023年より統計数理研究所 准教授。2020年カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員。2020年船井学術賞受賞。専門分野は差分プライバシー、データ匿名化、プライバシー保護データ分析。 https://sites.google.com/view/takaomurakami-jp 【今後の展望】 今後は村上氏の専門知識と研究経験を活かし、当社が推進する秘密分散技術、秘密計算技術、そしてアウトプットプライバシー技術をベースとしたPETs関連技術の高度化を図るとともに、世界に通用するセキュリティソリューションの開発と企業価値の最大化を進めてまいります。 【ZenmuTechについて】 株式会社ZenmuTech 所在地:東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル 5階 設立:2014年3月4日 代表:代表取締役社長CEO 阿部 泰久 事業内容:秘密分散技術を用いたデータ保護ソリューションおよび秘密計算データベースプラットフォームの提供 証券コード:338A URL : https://zenmutech.com/ 秘密分散技術は、データを「それ自体では意味を持たないいくつかの分散片」に分け、それぞれの分散片を別の環境で管理することで、データの保護と安全性を高める技術です。 ZenmuTechは、秘密分散技術をソフトウェア開発キット(SDK)として提供するZENMU EngineやPCからの情報漏洩を防ぐ 「ZENMU Virtual Drive」をはじめとする自社製品を開発・販売し、多くの企業様にご利用いただいております。 また、データを秘匿したまま計算できる秘密計算の分野では、産総研との協働による研究や社会実装に向け、秘密計算データベースプラットフォーム「QueryAhead®」を提供しています。