近年、働く人々のメンタルヘルス対策やウェルビーイング(Well-being)向上への関心が高まる中、個人の状態を簡便かつ継続的に把握し、一人ひとりに適した支援につなげる仕組みが求められています。 このたび、株式会社Yume Cloud Japan(代表取締役:吉田大輔)と山形大学Well-Being研究所(所長:永瀬智)は、音声解析技術を活用したコンディション可視化サービス「MindScale(マインドスケール)」を用いて、メンタル状態の可視化および改善手法の開発を目的とした共同研究を開始いたしました。 本研究では、山形大学が有するウェルビーイング研究の知見と、Yume Cloud Japanが保有する音声解析技術および約30万件のデータを活用し、企業・自治体・文化施設・スポーツ分野などへの展開を視野に、ウェルビーイングの可視化と改善支援の社会実装を加速することを目的としています。 ■ MindScaleについて MindScaleは、30秒程度の音声測定により、人の「脳覚醒度」と「自律神経バランス」を推定し、その時々のコンディションを可視化するサービスです。 従来のアンケート中心の評価手法では把握が難しい日々の状態変化を、スマートフォンのみで簡便に測定できることを特徴としています。 本技術は、これまで山形大学、福井医療大学などとの共同研究を通じて検証が進められており、企業・自治体・教育機関・スポーツ分野など様々な領域で活用が進んでいます。 MindScaleは、企業・自治体・大学との実証を通じて活用が進められており、文化施設を活用したウェルビーイング実証では、全国10回・322名を対象とした調査を実施しています。また、自治体向けサービス連携やスポーツ分野での活用も進められています。 図: ウェルビーイング活動実施後のリラックス効果可視化例 ■ 共同研究の内容 本共同研究では、以下の3つのテーマに取り組みます。 1.MindScaleによる収集データの分析と有効性検証 これまで蓄積された測定データを分析し、MindScaleによる評価結果が健康状態やストレス状態、ウェルビーイング指標とどのように関連するかを検証します。また、継続利用による状態変化や改善効果についても分析を進めます。 2.個人の状態に応じたウェルビーイング改善プログラムの開発 様々な職種の従業員を対象として、業務前後の状態を測定し、その結果に応じた改善プログラムを提供します。ストレス軽減やコンディション改善のみならず、生産性や業務パフォーマンス向上への効果についても検証し、実践的な支援手法の開発を目指します。 3.文化・スポーツ・観光体験によるウェルビーイング効果の可視化 博物館・美術館などの文化施設、スポーツイベント、観光資源等において、体験前後の状態変化を測定し、それらの活動がウェルビーイングに与える効果を科学的に可視化します。文化・スポーツ・観光分野における新たな価値創出につなげることを目指します。 期待される成果 本共同研究を通じて、 一人ひとりに適したウェルビーイング支援の実現 働く人々の心身の健康維持と生産性向上 新たなウェルビーイングサービスの創出 企業・自治体における活用促進 文化・スポーツ・観光分野への展開 に貢献することを目指します。 また、研究成果は企業、自治体、教育機関、文化施設等への社会実装を視野に展開してまいります。 コメント 山形大学Well-Being研究所 所長(山形大学医学部長)永瀬 智 本研究は、人々のウェルビーイングをより身近な形で支援するための新しい挑戦です。山形大学が蓄積してきた研究知見と企業の技術を融合し、地域社会に還元できる研究成果を創出してまいります。 株式会社Yume Cloud Japan 代表取締役 吉田 大輔 MindScaleは、人の状態を簡便かつ継続的に可視化できる技術として研究開発を進めてまいりました。本共同研究を通じて、科学的エビデンスをさらに強化するとともに、文化・スポーツ・観光・職場環境など幅広い領域への社会実装を推進し、ウェルビーイング向上に貢献してまいります。 会社概要 株式会社Yume Cloud Japan: https://www.mindscale.jp/ 株式会社Yume Cloud Japanは、音声解析技術を活用したコンディション可視化サービス「MindScale(マインドスケール)」を開発・提供しています。大学や医療機関との共同研究を通じて技術検証を進めるとともに、企業、自治体、教育機関、文化施設、スポーツ分野などにおけるウェルビーイング向上支援の社会実装に取り組んでいます。 ■山形大学Well-Being研究所:https://www.yu-wellbeing.com/