いよいよ7月4日(土)、ラグビーの世界ランキング上位12カ国が激突する新たな大会「ネーションズチャンピオンシップ」が産声を上げる。 「シックス・ネーションズ」でおなじみのイングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズ・フランス・イタリアの北半球6カ国と、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」でしのぎを削るニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ・アルゼンチンの南半球4カ国にフィジーと日本を加えた6カ国が、7月と11月の2カ月、計7週間にわたって「北vs南」の形で対戦し、各国の威信をかけた真剣勝負を繰り広げる。参戦する日本代表はもちろん、世界トップの強豪の実力と現在地を視認できる大会だ。 WOWOWでは今大会全42試合をライブ配信し、注目カードは生放送でお届けする。なお、ラグビー日本代表戦の国内開催の中継はWOWOW史上初となる。 大会開幕を前に、日本vsイタリアではピッチサイドリポートを、日本vsフランスでは解説を担当するラグビー元日本代表の大西将太郎さんに、今大会の全体像や期待のカード、注目選手など見どころを幅広くうかがった。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ──ネーションズチャンピオンシップの開幕が間近に迫っています。 「毎年7月と11月はこれまでもテストマッチが組まれてきた『ウィンドウマンス』と呼ばれた期間ですが、そこで北半球vs南半球という構図の新しい大会が2年に1回行われることになりました。来年オーストラリアで開催されるラグビーワールドカップを前に、各国の力関係がクリアになるという意味でも非常におもしろく、意義のある大会だと思います」 ──大会フォーマットについて解説をお願いします。 「参戦する12チームが北半球と南半球の2つのグループ、6チームずつに分かれて『北vs南』で6ラウンド制(7月と11月の各3週間)で対戦し、勝ち点で各グループの順位を争います。『ファイナルズ・ウィークエンド』と銘打たれた11月27日、28日、29日の3日間で北と南の同順位同士による順位決定戦が行われ、最終的に全チームの順位と王者が決まります。全チームがトゥイッケナム(ロンドンのアリアンツ・スタジアム)に集結し真剣勝負を繰り広げるので、大いに盛り上がると予想しています」 ──日本代表も7月に3試合を戦い、うち2試合は日本で開催されます。その初戦の日本vsイタリアはもちろん注目ですが、その前に行われる大会開幕戦も超好カードです。 「ニュージーランドvsフランスですね。楽しみです。デイブ・レニー新HC(ヘッドコーチ)が初めて選んだニュージーランドのスコッドに関しては大きなサプライズはなく、やはりハイレベルなパフォーマンスを一貫して見せられる選手を選んだのだと思います。リーグワン2025-26を制したコベルコ神戸スティーラーズでも一緒だった(HCと選手の関係だった)世界屈指のバックローのアーディ・サベア選手が新キャプテンに指名されたのも納得です。スコッドで特に注目しているのはスーパーラグビー パシフィックでハリケーンズの10シーズンぶり2度目の優勝に大きく貢献したSO(スタンドオフ)ルーベン・ラヴ選手ですね。決勝でもプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた若手ですが、ボーデン・バレット選手やダミアン・マッケンジー選手といった経験豊富なベテランに加えてこういう若い選手が出てくることはニュージーランドにとって大事なことだと思います」 ルーベン・ラヴ / Getty Images ──対するフランスについてはいかがでしょうか? 「フランスはTOP14(同国国内リーグ)の開催時期の関係で、毎年7月のテストマッチにはその上位チームの所属選手を招集しない方針でしたが、キャプテンのSH(スクラムハーフ)アントワーヌ・デュポン選手やSOロマン・ヌタマック選手といった主力が追加招集されました。デュポン選手は負傷の影響で最終的に離脱しましたが、その他の選手はオーストラリアで合流しRound2から出場可能となります。ニュージーランド戦には若手の多い充実したメンバーが対戦することになりそうです。なかでもSOマチュー・ジャリベル選手の存在は大きいですね。SOヌタマック選手とどちらが10番に起用されるかも気になるところです。代表に復帰したWTB(ウイング)ダミアン・プノー選手のプレーにも注目しています」 マチュー・ジャリベル / Getty Images ──過去の対戦結果はニュージーランドの51勝15敗1分けですが、昨年の3連戦も含め常に好勝負を繰り広げています。勝敗予想はいかがでしょうか? 「デイブ・レニーHC体制の初陣となるオールブラックスと、シックス・ネーションズ2連覇の欧州王者レ・ブルー、ライバル同士のこの顔合わせは常に因縁の対決になりますし、今回も非常におも