ベネズエラの首都カラカスで地震で倒壊した建物から避難する人々 2026年6月24日(現地時間)夕刻、南米ベネズエラでマグニチュード7を超える地震が相次ぎ発生しました。世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、即座に緊急対応チームを現地で立ち上げ、既存のプロジェクト活動地域における被害状況を把握すべく、初動調査(アセスメント)を開始しています。また、ワールド・ビジョン・ジャパン(事務局:東京都中野区、事務局長中島みぎわ、WVJ)は、日本の皆さまからの「ベネズエラ大地震緊急支援募金」の受付を開始しました。 甚大な被害が発生 震源はカラボボ州モンタルバン近郊で、深さ約13キロという浅い震源であったため、広域に強い揺れが伝わりました。カラカスのアルタミラ地区およびサン・ベルナルディーノ地区、アラグア州トゥルメロで建物の倒壊や部分崩壊が確認されています。マイケティア国際空港は屋根部分の損傷を含む被害で、現在閉鎖されています。 救助活動が続けられており、ベネズエラ政府は国家非常事態を宣言しています。25日時点で180人超が命を落とし、負傷者は1,500人を超えていると発表されています。USGS(米国地質調査所)は死者が1万人を超える可能性を指摘しています。 複数の余震が記録されており、余震への恐れから多くの家族が屋外に留まっています。複数の地域で電力・ガスの供給が停止しています。 ワールド・ビジョンによる今回の地震への対応 ワールド・ビジョンは即座に緊急対応チームを現地で立ち上げ、既存のプロジェクト活動地域における被害状況を把握すべく、初動調査(アセスメント)を開始しました。 現在、以下の点を優先的に確認しています: • 子どもたちの安全と保護の状況 • 安全な住居および安全な水の確保状況 • 心理社会的支援のニーズ 突然の災害より日常を奪われた子どもたちの緊急のニーズに対応するため、「ベネズエラ大地震緊急支援募金」へのご協力をお願いしています。 ベネズエラ大地震緊急支援募金に協力する 「抱き合い、祈りながら揺れが収まるのを待ちました」~現地スタッフの声 地震により大きな被害をうけたペルナレテ・スタッフの自宅。現在、自宅からの避難を余儀なくされている 「地震発生時、2歳の子どもと母、夫と一緒にいました。警報が鳴った数秒後に激しい揺れが始まり、柱の下に集まって抱き合い、祈りながら揺れが収まるのを待ちました。建物が損傷したため自宅に戻れず、近くの修道院に避難しています。私が住むカラカスのセブカン地区は最も被害の大きい地域のひとつです。余震も続いており、長い夜になりそうです。被害が最小限であることを願い、苦しんでいるすべての家族のために祈っています。」 ――ワールド・ビジョン ベネズエラ 広報責任者のマリア・アンドレイナ・ペルナレテ すでに脆弱な環境に置かれていたベネズエラの子どもたち 今回の地震は、すでに脆弱な状況に置かれていたベネズエラ子どもたちと家族の生活をさらに追い詰めるものです。 ワールド・ビジョンは今回の地震以前から、ベネズエラで深刻化する人道危機への対応を続けてきました。日本の皆さまからお預かりしている「水・食糧のための募金」を通して、食料支援も実施しています。 2026年1月6日〜13日に実施した世帯調査では、社会的危機が子どもたちと家族の生活に深刻な影響を与えていることが明らかになっています。 ・食料安全保障の悪化 調査対象世帯の34%において、少なくとも一人の家族が食事をとれずに就寝していたことが確認されています。また54.8%の保護者が、子どもや高齢者を優先するために自身の食事量を減らしていると回答しました。 ・子どもの保護環境の弱体化 調査期間中、26%の家庭で家庭内暴力の発生が報告されました。ストレスにより保護者の精神的余裕が失われると、最も脆弱な家族への暴力というかたちで表れるリスクがあります。 ・子どもたちのトラウマと心理的影響 子ども・青少年の56%が、睡眠障害・不安感・食欲不振などの情緒的不調を経験していると報告されています。こうした症状が短期間で急速に現れていることは、子どもたちが高強度のトラウマ的出来事にさらされていることを示しています。 今回の地震はこうした既存の脆弱性をさらに悪化させる恐れがあり、ワールド・ビジョンは、今回の地震が子どもたちとその家族に与えうる中長期的な影響を深く懸念しています。 • 住宅の倒壊・損傷による家族の強制的な移住・避難リスク • 水道・衛生インフラの損傷による感染症蔓延の危険性 • 学校・地域施設の損壊による子どもたちの就学機会の喪失 • 地震・余震による恐怖と不安から生じる、子ども・青少年への心理社会的ダメージ • もともと課題を抱えていたベネズエラの医療システ