ワウ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役 高橋裕士、以下「WOW」)は、2017年に東北の郷土芸能をテーマにした体験型インスタレーション作品「BAKERU」を発表しました。翌2018年からは、「BAKERU」のコラボレーターである縦糸横糸合同会社や地元の芸能団体と連携しながら「バケルの学校」を展開し、全国の子どもたちに郷土芸能を楽しみながら知る機会を届けています。2025年度の「バケルの学校」は、東北地方に加え、初めて北海道の小学校も巡回。秋田県阿仁町の根子集落では「根子番楽」、北海道平取町では「平取アイヌ古式舞踊」との出会いがありました。北海道のアイヌ文化は、東北の文化にも大きな影響を与えてきたと言われています。2つの異なる地域の芸能に共通するものは何か——。縦糸横糸合同会社の企画により、両地域の協力を得て、郷土芸能の交流が実現。WOWは、それぞれの地で郷土芸能を守り続ける人々の想い、姿、共通するものをドキュメンタリー映像に収めました。 ドキュメンタリー作品「踊る 唄う つながる」 WOWはこれまで、郷土に伝わる唄や踊りを守り続ける人々に向き合うなかで、文化を受け継ぐことの意味や、その背景にあるさまざまな想いに触れてきました。芸能の所作や装束には、それぞれ意味や願いが込められ、人々は踊りを通して神や精霊とのつながりを感じてきたとされています。それらが今日まで受け継がれてきたのは、媒介となる人々の心があったからだと、2つの土地に継承された芸能と人々の営みを通して改めて気づく機会となりました。踊ることが楽しい。みんなと一つになる喜びを分かち合う——。今回制作したドキュメンタリー映像は、踊りの記録であると同時に、人と人とがつながる瞬間の記録でもあります。 ドキュメンタリー作品「踊る 唄う つながる」上映会概要 本作は、7月11日(土)に札幌大学のアイヌ奨学生たちが中心となって活動している「一般社団法人札幌大学ウレㇱパクラブ」の年に一度の定期総会にて上映します。 日時:2026年7月11日(土) 時間:13:00開演(12:30 開場) 1部 13:10 - 13:55 ドキュメンタリー映像上映(45分) 2部 14:00 - 14:55 トークイベント 会場:札幌大学 PREA HALL 住所:北海道札幌市豊平区西岡3条7丁目3-1(札幌大学SUcole:スコーレ1階) 参加費:無料 お申込みはこちら 制作:WOW・縦糸横糸 協力・出演:平取アイヌ文化保存会・根子番楽保存会 BAKERUの歩み—10年の成長と広がり 日本の郷土芸能をモチーフにしたWOWの体験型インスタレーション作品「BAKERU」は、創業20周年を機に、2017年に創業の地・宮城県仙台市のせんだいメディアテークで公開されました。東北は郷土芸能の宝庫と言われており、古くから受け継がれてきた芸能や工芸には、技術や思想、文化など、その土地ならではの豊かな世界観が息づいています。東北の地で表現活動をするWOWにとって、20周年という節目に自らの表現に向き合うため、郷土に受け継がれてきた精神性を見つめ直し、文化を改めて学んだのがBAKERU誕生のきっかけとなりました。 2018年以降は文化庁の学校巡回公演事業に継続して選ばれ、これまでに「バケルの学校」として全国の小学校43校を巡回してきました(2026年度に50校達成予定)。各地に伝わる芸能を「BAKERU」を通して体験してもらいながら、郷土芸能、デザイン、テクノロジーへの興味や好奇心の種を子どもたちに届ける活動を続けています。また、地元の郷土芸能団体との共創や、親子で参加できるプログラムも実施。芸能団体の方々にも楽しんいただくだけでなく、新たに芸能に関心を持つ人が生まれるなど、子どもから大人まで、そして演じる人・見る人へと、有機的な広がりが少しずつ育まれてきました。 2019 年には外務省が運営するジャパン・ハウス ロサンゼルスでも展示を実施。ネイティブアメリカンのラコタ族と東京鹿踊の共演を通して、国は異なっていても、土地に根ざした芸能や精神性、それらを支えてきた人々の営みには共通する普遍性があることを学びました。 「BAKERU」 は、小さな歩みを重ね、まもなく 10 年目を迎えます。郷土芸能が持つ豊かな精神性や楽しさを、これからも日本各地の芸能団体や教育関係者の皆さまとともに未来へつなぐ活動を続けていきます。今後の BAKERU の成長に、ぜひご注目ください。 BAKERUについて 東北地方に古くから伝わる郷土芸能をテーマにした体験型のインスタレーション作品です。お面を身につけることでスクリーンの中の自分の姿が変化し、太古から続く“化ける”行為と芸能をモチーフとした映像の世界をインタラクティブに体験することができ