要約:VectorBuilderの新規遺伝子デリバリー技術と、MaxCyte®の臨床用エレクトロポレーション技術を融合し、高効率・高再現性・大量製造に対応可能な臨床グレード細胞エンジニアリングの実現を目指します。 米国 イリノイ州シカゴ/メリーランド州ロックビル (2026年6月23日 ) 遺伝子デリバリー技術およびCDMOサービスのグローバルリーダーであるVectorBuilderと、次世代細胞治療向けの細胞エンジニアリング技術を提供するMaxCyte®は、本日新たなex vivo細胞エンジニアリングプラットフォームの共同開発に向けた戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。 近年、高い注目を集めているCAR-TやCAR-NKなどの細胞治療分野では、安全性や製造効率の向上が重要な課題となっています。特に遺伝子デリバリー技術において、従来のエレクトロポレーション法では細胞生存率や発現持続性に課題があり、レンチウイルスベクターでは製造コストの高さや安全性への懸念が指摘されています。 今回の提携では、VectorBuilderが独自開発したMiniVec™バックボーンと、MaxCyte®のFlow Electroporation®技術を組み合わせることで、高効率・高安全性・大量製造対応を兼ね備えた次世代遺伝子導入技術の開発を進めます。MiniVec™は、培養工程に抗生物質や添加物を必要としない小型化プラスミドバックボーンであり、GMPグレード製造へのスムーズな移行を可能にします。また、大腸菌由来配列を最小限に抑えた設計により、高い収量と優れた発現性能を実現します。一方、Flow Electroporation®は、細胞への負荷を軽減する連続フロー型技術を採用しており、細胞へのダメージを抑えながら高効率な遺伝子導入を可能にします。両技術を組み合わせることで、従来法と比較して大幅に高い細胞生存率および遺伝子導入効率が期待されています。 MiniVec™は従来型よりも小型化されたベクター構造を有し、抗生物質や化学添加物の必要なく、大規模生産効率や治療応用における性能向上を実現しています。これにより、遺伝子治療や細胞治療、ワクチン開発など先端医療の多様なニーズに対応し、製造コスト削減や安全性・規制適合性を強化します。 CAR-T製造における初期検証データでは、従来システムと比較して細胞生存率が2.4倍、遺伝子発現が1. 4倍向上する結果が得られています。さらに、MiniVec™およびFlow Electroporation®は、DNA、RNA、RNPなど様々な分子フォーマットに対応しており、CRISPR編集やトランスポゾンベース細胞エンジニアリングなど幅広い用途で有効性を示しています。また、研究段階から臨床製造まで対応可能であることも実証されています。これにより、本プラットフォームは、より高効率で信頼性の高い細胞エンジニアリングを可能にし、安全性・柔軟性・製造拡張性を兼ね備えた新たなex vivo遺伝子導入ソリューションとなることが期待されています。 MaxCyte®のPresident兼CEOであるマヘル・マスード氏は、次のように述べています。「細胞治療の開発には、高い再現性と大量製造への対応力を備えた信頼性の高い技術が不可欠です。MaxCyte®のFlow Electroporation®技術と、VectorBuilderのMiniVec™プラットフォームを組み合わせることで、ex vivo遺伝子導入プロセスをより安定化し、開発企業が製造リスクを低減しながら、有望な治療法をより確実に前進させることを支援できると考えています。」 また、VectorBuilderの創業者兼チーフサイエンティストであるブルース・ラーン博士は、次のようにコメントしています。「今回の提携は、両社の強みを融合し、CAR-Tをはじめとする治療用途に向けた、高効率・高安全性・大量製造対応を実現する次世代細胞エンジニアリングプラットフォームを構築するものです。両社はGMP準拠の臨床開発支援において豊富な実績を有しており、本プラットフォームは臨床試験から商業化までを一貫して支援する開発基盤としても期待しています。さらに、製造コストや投与コストの最適化を通じて、スケールアップや事業戦略、資金調達を進める創薬企業を支援したいと考えています。」 VectorBuilderについて VectorBuilderは、遺伝子デリバリー技術のグローバルリーダーです。世界中の数千に及ぶ研究室やバイオテクノロジー企業、製薬企業にとって信頼できるパートナーとして、基礎研究から臨床応用に至るまで、遺伝子デリバリー技術の設計、開発、最適化をワンストップで提供しています。同社の受賞歴ある