全国大学生活協同組合連合会(東京都杉並区、会長理事:武川正吾)と認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(代表理事:濱住治郎)は2026年6月22日、「原爆体験の記憶遺産を未来へつなぐ連携協定」を締結しました。 被爆・戦後80年を経て、被爆者の平均年齢は80歳を超え、原爆体験を直接語り継ぐことができる時代は大きな転換点を迎えています。両者は、被爆者の証言や日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が積み重ねてきた核兵器廃絶運動の歴史を「記憶遺産」として保存・継承するとともに、学生をはじめとする若い世代が平和や人権について主体的に学び、行動する機会を創出することを目指します。 全国大学生協連は、全国213の大学生協と約160万人の組合員をつなぐ全国組織として、これまでも広島・長崎・沖縄で平和を学ぶ「Peace Now!」などの活動を展開してきました。今回の協定を通じて、全国各地の大学生協や学生委員会と、被爆体験継承に取り組む地域の団体との連携を広げ、世代を超えて平和の価値を学び続ける社会づくりを進めていきます。 被爆・戦後80年の節目の年を経て 原爆体験の記憶遺産を未来へつなぐ連携協定締結の背景 全国大学生活協同組合連合会(会長理事:武川正吾)と認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(代表理事:濱住治郎)は6月22日、東京都杉並区の大学生協会館において、「原爆体験の記憶遺産を未来へつなぐ連携協定」を締結しました。被爆・戦後80年を迎えるなか、被爆者の証言や日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の運動資料などを「記憶遺産」として継承し、次世代へ受け渡していくことを目的としています。 締結式での主な発言(濱住代表理事・武川会長理事) ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は、被爆者の高齢化が進むなかで、被爆体験や核兵器廃絶運動の歴史を保存・活用し、未来へ継承する活動を続けています。2025年3月には事務所を大学生協会館へ移転し、このたびの協定締結に至りました。締結式では、両団体の代表者が協定書に署名し、今後の連携への期待を語りました。 継承する会の濱住治郎代表理事は、「被爆者の平均年齢は80歳を超え、直接体験を語り継ぐことが難しくなっている。これからは残された手記や資料、証言記録をどう活かしていくかが重要になる」と述べるとともに、「学生の皆さんとともに、核兵器も戦争もない社会の実現に向けた活動を広げていきたい」と語りました。 また、全国大学生協連の武川正吾会長理事は、「大学生協は戦後一貫して平和を大切な価値として活動してきた。若い世代が記憶を受け継ぎ、20年後、30年後にも平和について考え続ける社会をつくっていくことが重要だ」と協定の意義を強調しました。 連携事項(5項目) 大学生協ではこれまでも、広島・長崎・沖縄で平和について学ぶ「Peace Now!」をはじめ、学生が「知り、知らせ、考え、話し合い、行動する」平和活動に取り組んできました。今回の協定では、被爆者の証言や資料の収集・保存・活用、若い世代の学習機会の創出、地域に根ざした継承活動の推進など5つの連携事項を定めています。 原爆体験の記憶遺産を未来へつなぐ連携協定 被爆・戦後80年を経て、原爆体験や戦争体験を直接に語り継ぐことのできる時代は、大きな転換点に立っている。 この記憶をいかに受け継ぎ、未来に手渡していくのか。それは過去の継承にとどまらず、これからの社会のあり方を選び取る私たち自身の課題である。 全国大学生活協同組合連合会は、学生・院生・教職員等で構成されアカデミアを基盤とする大学生協の全国組織であり「よりよき生活と平和のために」を大切な使命として掲げてきた。その実践として、Peace Now !(広島、長崎、沖縄)をはじめ、戦争と核兵器の問題を自らの問題として受けとめ、知り、知らせ、考え、話し合い、行動する取り組みを重ねてきた。そこには、今日と未来を生きる当事者の意志がある。 認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は、被爆者の証言や日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)70年の運動の歴史を「記憶遺産」として保存・継承し、人類の共有財産として未来へ引き継ぐ活動を進めている。被爆者が高齢化して直接語り継ぐことが困難になる中、その存在は、日本被団協のたたかいの足跡を未来へつなぐ極めて重要な役割を担っている。 原爆体験は、過去の悲劇であるだけではなく、今日と未来を生きる人間の尊厳と平和の意味を問い続けるものである。両者は、その重みを深く受けとめ、ともに世代を超えてこの問いに向き合い続ける社会をつくることをめざし、ここに協定を締結する。 (目的) 第1条 この協定は、被爆から今日までの原爆体験および原爆とのたたかいの記憶遺産