「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げるUbie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)は、国立大学法人琉球大学 琉球大学病院(所在地:沖縄県宜野湾市、病院長:鈴木幹男、以下「琉球大学病院」)に「ユビー生成AI」を導入しました。CRC(治験コーディネーター)によるレジストリ登録業務の処理効率は、1時間あたり1.85件から4.31件へと2.33倍に向上しています。さらに、緊急転院時のFAXをもとにした入院初期記録の作成が通常約2時間から最短5分に短縮されるなど、臨床研究支援から日常業務まで複数部門にわたる業務変革が進んでいます。 活用事例はこちらからも詳しくご覧いただけます https://intro.dr-ubie.com/vWIOd1Xr2/hYojLtq- ■取り組みの背景・目的 2024年4月に施行された「医師の働き方改革」から2年が経過した現在、医療現場では医師の業務を他職種へ移管するタスクシフトが進む一方で、医療従事者全体の労働環境の改善は引き続き急務となっています。さらに、2026年度診療報酬改定では「医療DX・データ活用」への評価がさらに強化される中、持続可能な医療提供体制の構築に向けた抜本的な業務効率化が求められています。 琉球大学病院は、沖縄県唯一の特定機能病院であり、日本最南端・最西端の大学病院です。2025年1月に宜野湾市の西普天間キャンパスへ移転し、「病める人の立場に立った、質の高い医療を提供するとともに、地域・社会に貢献する優れた医療人を育成する」という理念のもと、沖縄の健康医療拠点の中核を担っています。医師・看護師をはじめとする医療スタッフの文書作成負担は多くの医療機関に共通する課題であり、同院においても、退院サマリーをはじめとする診療記録の作成に十分な時間を確保することが難しく、医療の質をより確実に担保するための仕組みづくりが求められていました。こうした背景から、プロンプトのカスタマイズ自由度が高く、初心者からエキスパートまで柔軟に活用できる「ユビー生成AI」の導入を決定しました。 ■具体的な活用事例と成果 ● CRCのレジストリ登録業務:処理効率が2.33倍に向上 臨床研究を支えるCRC(治験コーディネーター)は、電子カルテから数十項目にわたる情報を収集し、データベースへ登録する業務を担っています。従来は膨大なカルテを通覧しながら直接入力する作業が必要で、1時間あたり1.85件の処理にとどまっていました。「ユビー生成AI」の導入後は、カルテから必要情報を整理した上で確認・入力する運用に変更。1時間あたりの処理件数は1.85件から4.31件(2.33倍)に向上し、CRCの業務負担も軽減されています。 ● 緊急転院時の入院初期記録作成:約2時間→最短5分に短縮 紙の診療情報を活用した記録作成にも展開しています。緊急転院時には、23ページのFAXから入院初期記録を作成した事例があり、通常約2時間かかっていた作業が最短5分で完結しました。 ● IC(インフォームドコンセント)記録の文字起こし 医師が患者に行うIC(インフォームドコンセント)の説明内容を、適切なプライバシー保護のもと、患者へ十分に説明し同意を得たうえでAIが音声から文字起こしして記録に活用しています。AIによる正確な記録作成を目的とした文字起こしとして患者に説明することで、新技術への理解を得ながらの定着を図っています。口頭での説明内容をあらためて文章に書き起こす手間が大幅に解消されることから、すでに利用している医師からは「格段に楽になるのでIC記録にはぜひAI使ってほしい」との声も上がり、複数の診療科・職種への展開が進んでいます。 琉球大学病院では今後、「ユビー生成AI」の全診療科への展開を目指しています。スタッフ間での積極的なレクチャーや事例共有に加え、電子カルテとの連携をさらに深めることで業務の自動化・精度向上を図り、スタッフが患者と向き合う時間を確保しながら、医療の質向上にも積極的に取り組んでいきます。 定期的に開催される発展的な活用方法のQAセッション ■琉球大学病院 副病院長/診療情報管理センター長/患者支援センター長/医療情報部長/国際医療支援室長/がん登録室長 平田哲生 様 コメント 医師や看護師が文書作成に多大な時間を割かれる中、時間不足から退院サマリーの記載が不十分になるケースもあり、医療の質や安全の担保に課題を感じていました。生成AIの活用により、短時間で質の高い文書が作成できるようになれば、業務負担の軽減だけでなく、医療の質と医療安全の向上に大きく貢献できると期待しています。 ■琉球大学病院 医療情報部 副部長/診療情報管理センター 副センター長/国