杉並区立杉並芸術会館「座・高円寺」(指定管理者: 合同会社syuz’gen[読み:シュツゲン])は、7月30日(木)〜8月2日(日)の4日間にわたり、2026年度主催事業として、“劇場をまるごと「遊び場」とする”というコンセプトのもと、0歳〜15歳程度までのこどもたちを対象とした参加無料のキッズプログラム『高円寺プレイグラウンドー紙のリハーサルー』を開催します。 第1回となる今年のテーマは「紙」。参加型・共創的な作品を制作するアーティスト・今井さつきが今回の遊び場プランナーとして「遊び場」を設計し、子どもたちと共に遊びます。たくさんの紙が用意された劇場空間に、こどもたちが好きな時間に来て、好きなように、公園や校庭で遊ぶのと同じように過ごす。折って、ちぎって、丸めて、遠くに飛ばして——日を追うごとに空間が変容していきます。 このほか、座・高円寺が主催するキッズプログラムとして、毎週土曜に、絵本のよみきかせと、自由工作のプログラム『えほんのわっか』を開催中。さらにテーマに沿ったワークショップや自由な遊びを通じて、表現・交流・探求を楽しむ『プレイサークル』を、8月22日(土)より開催予定です。『えほんのわっか』では絵本の寄付を募集する「つなぐプロジェクト」も実施しています。 ー紙のリハーサルー について 劇場に用意されているのは、ただの「紙」です。やわらかい紙、かたい紙、うすい紙——折って、ちぎって、丸めて、色を塗って、遠くに飛ばして。シンプルな素材でありながら、劇場という空間の中でどこまでの可能性を持つのか。正解はありません。やり方も決まっていません。演劇のリハーサルのように、試してみて、失敗したり、少しうまくいったりを繰り返しながら、思いがけない新たな遊びや紙の可能性が見つかるかもしれません。その繰り返しの中で、劇場空間がこどもたちの遊びによって日々変容していきます。 プロフィール 今回の遊び場プランナー:今井さつき(アーティスト) Play Ground Planner 2026: Satsuki Imai, artist photo:Tatsuhiko Nakagawa 神奈川県出身。2022年東京藝術大学大学院 美術研究科 美術専攻 博士後期課程修了。 鑑賞者の参加によって完成する参加型・共創的な作品を制作している。人々が共に体験し、遊び、創造する「遊び場(PLAY GROUND)」をつくり、その中で生まれる交流や関係性を探求している。ビデオゲーム制作、デザイン、現代美術という3つの領域を学んだ経験を背景に、人と人との関係性から生まれるコミュニケーションや創造性に関心を持つ。誰もがこの世界の主人公であり、小さな遊びや実践が社会を変える力を持つという考えのもと、その可能性を作品を通して問い続けている。 代表作は『人間ノリ巻き』、『はじまりのだいち』など。近年の展示に、2025年『Biennale Jatim Ⅺ』(Pudak Gallery Gresik/グレシック、インドネシア)、『2024年度 はっち アーティスト・イン・レジデンス事業 活動記録展』(八戸ポータルミュージアム はっち/青森県)、2024年「はじまりの美術館 開館10周年企画『き・てん・き・てん』展<夏会期>」(はじまりの美術館/福島県)など。 『高円寺プレイグラウンド』について 座・高円寺では、これまで毎年ゴールデンウィーク期間に、こどもたちと共に劇場空間を架空の「町」に変身させる参加体験型ワークショップ『みんなのリトル高円寺』を開催してきました。2026年4月の指定管理者交代に伴い、合同会社syuz'genがこの事業の精神を受け継ぎながら新たな視点で再構築したのが、『高円寺プレイグラウンド』です。毎年異なるテーマのもと、アーティストが"遊び場"を設計します。この企画は「つくる・あそぶ・であう」の三層で構成されます。アーティストが遊び場を作り、こどもたちがその中で自由に遊び、遊びがまた遊び場を変えていく。そこにアーティストが「遊び場の一部」として存在する時間が重なることで、鑑賞でも体験学習でもない——遊びの中でこどもたちがアーティストと出会う場が生まれます。 『高円寺プレイグラウンド』開催によせて(企画者コメント) 2026年4月から座・高円寺の館長を務めている大川智史です。毎年ゴールデンウィークに開催されていた『みんなのリトル高円寺』を楽しみにしていた方が多いと思います。他ならぬ私自身が一人の参加者として大好きだった企画です。指定管理者の交代に伴い『みんなのリトル高円寺』を今年度以降も継続して開催していくことは叶いませんでしたが、その精神を私たちなりに受け継ぐ形で『高円寺プレイグラウンド』を始動します。劇場で日々上演される演劇はplay=遊びです。劇場