(左)SUIDEN TERRASSE前総支配人・中 弥生、(右)新総支配人・丹羽 陽一 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス/株式会社SUIDEN TERRASSE/山形県鶴岡市)は、本日、2026年7月1日付で総支配人体制を変更いたします。 2021年より総支配人を務めてきた中 弥生が退任し、新たに丹羽 陽一が総支配人に就任いたします。本リリースでは、新旧総支配人による対談を通じて、SUIDEN TERRASSEが大切にしてきた価値や地域との歩みを振り返りながら、次の時代へ受け継いでいく想いをご紹介します。 【新旧総支配人 中 弥生 × 丹羽 陽一 対談】 山形庄内に根差すSUIDEN TERRASSE 受け継がれていくもの、これから生まれるもの SUIDEN TERRASSEの2018年9月の開業以来、丹羽陽一(にわ よういち)は料飲部や広報部をはじめとするさまざまな領域で運営に携わり、現場とともに歩んできました。ホテル業界とは異なる分野からの参画ながら、地域との接点づくりや新たな取り組みの実現を支え、施設の成長を見つめてきた存在です。一方、中 弥生(なか やよい)は2019年よりコンサルタントとしてSUIDEN TERRASSEに参画し、2021年に総支配人に就任しました。コンサルタントとして約1年半、総支配人として約5年にわたり、コロナ禍という困難な時期にオペレーションの整備や組織づくりを進めるとともに、「YAMAGATA SHONAI SAKE STORY」やサステナブルチャレンジなど、地域とのつながりを育むさまざまな取り組みを推進してきました。そして7月からはアドバイザーの立場でSUIDEN TERRASSEに引き続き参画します。 異なる立場からSUIDEN TERRASSEを支えてきた二人が、開業から8年間の軌跡を振り返りながら、大切にしてきた価値と未来について語ります。 丹羽 陽一(以下、丹羽):開業からの8年間を振り返ると、当初は、本当に「勢いで走っていた」という印象が強いです。建築やロケーションへの評価は高かった一方で、ホテルとしてのオペレーションやサービスの基盤はまだ整いきれていませんでした。その後、コロナ禍を挟みながら現場としては試行錯誤の連続でしたが、中さんが関わるようになってからは、現場の見え方そのものが少しずつ変わっていったように感じています。単に改善されていくというより、「私たちは何を大切にするのか」「どうあるべきか」が言語化されていった感覚です。私は現場にいながら、そのプロセスを間近で見て、多くのことを学ばせてもらいました。 前総支配人の中と、新総支配人の丹羽は、これまで6年半に渡って共にSUIDEN TERRASSEを支えてきた。立場は変わるが今後も連携し、SUIDEN TERRASSEを拠点に山形庄内の魅力を世界に発信していく。 中 弥生(以下、中):当時のSUIDEN TERRASSEは、建築や食、自然環境など、すでに多くの魅力を持っていました。一方で、それらを支える仕組みや判断の軸は、まだ整理しきれていない状態だったと思います。 そのため最初に取り組んだのは、新しいことを増やすのではなく、日々のオペレーションや意思決定の基準を整えることでした。結果としてそれが、現場に「判断できる余白」を生み出すことにつながったのだと思います。その土台ができたことで「YAMAGATA SHONAI SAKE STORY」のような地域の皆さまと共に文化を伝える取り組みや、2023年から始まったサステナブルチャレンジなども、無理なく現場に浸透していきました。私が一貫して大切にしてきたのは、「ホテルそのものがメディアである」という考え方です。日々の食事や空間、スタッフのふるまいそのものが、この土地の価値を伝える表現になる。そんな考えのもとで、さまざまな取り組みを進めてきました。 丹羽:その変化は、現場にとって非常に大きなものでした。オペレーションの整備は単なる効率化ではなく、中さんが仰るように「どうすればこの土地の価値を伝えられるか」を考える余白が生まれました。以前は「どう回すか」が中心でしたが、今は「どう表現するか」という視点で仕事ができるようになりました。ここまでの8年間を振り返ると、SUIDEN TERRASSEは宿泊施設という枠を超えて、地域や文化と関わりながら成長してきた時間だったと思います。現場としてもその変化を日々感じながら歩んできました。これから先の10年に向けては、今ある取り組みをさらに深めながら、この場所が持つ可能性をどう広げていけるかが大切になると感じています。 中:私自身も、SUIDEN TERRASSEで関わってきた取り組みは完成