スペシャライズドは、ロードレースバイクにおける究極の指標である「Time To Finish(ゴールまでのタイム)」を追求して開発した新型ロードバイク「S-Works Tarmac SL9」を発売します。あわせて、2026年ワールドツアーチームのデザインをまとった数量限定のチームレプリカフレームセット、新型シートポスト「S-Works Rapide Post」、さらに新サイズを追加した「Roval Rapide Cockpit」も同時発売します。 すべてを征す一台 スペシャライズドは、世界最高のロードバイクを追求し続けてきました。軽さ、エアロダイナミクス、ハンドリング。そのすべてを磨き上げる理由はただ一つ。ライダーを、誰よりも先にフィニッシュラインへ導くこと。その指標となるのが、「Time To Finish(ゴールまでのタイム)」です。 最速とは、最も軽いことではありません。 最も空力性能に優れることでもありません。 ハンドリング性能が高いことだけでもありません。 最速とは、実際の走行環境において、ゴールまでのタイムが最も短いことです。 Tarmac SL9は、スペシャライズドがこれまでテストしてきたどのロードバイクよりも、ライダーの力をスピードへと効率よく変換し、実走でのタイム短縮を実現します。その性能は、実際のワールドツアーのレースコースをもとにした測定やシミュレーション、そしてライダーによる検証を通じて証明されています。 ゴールまでのタイムを、最短にするために。Tarmac SL9は、スペシャライズド史上最速のロードバイクです。 スピードの方程式 Tarmac SL9は「スピードの方程式」を用いて開発されています。それは単なるキャッチフレーズではなく、ライダーがコースをどれだけ速く走り切るかを導き出す、実際の計算式です。 スピードの方程式そのものは、物理法則に基づいていますが、その真価は、それをどう適用するかと、入力するデータの精度にあります。すべての変数は個別に測定され、その後ひとつのシミュレーションへと統合されます。 このアプローチはサイクリングにおいては新しいものかもしれませんが、他のパフォーマンス競技ではすでに確立されています。F1やセーリングといった競技では、勝つチームは単一の指標を最適化する手法は取りません。コースやトラックの特性に応じ、すべての変数をバランスさせた統合的なパフォーマンスモデルに基づいて最適化を行います。F1マシンは、軽さやパワーといった単一の性能を追求するのではなく、特定のサーキットで最速のラップタイムを出すために設計されます。同様に、「スピードの方程式」は、単体の数値の優劣ではなく、ゴールまでのタイムを短縮するために、すべての変数を精密に最適化し、最短のTime To Finishを導き出します。 この方程式はロードとグラベルで同じかもしれませんが、影響を与える要素は異なります。例えば、ロードでは速度が高く転がり抵抗が低いため、ライダーとバイクのシステムとしての空力抵抗を減らすことがグラベルより重要です。この「Time To Finish」に影響する力への深い理解こそが、Tarmac SL9を形づくる指針となりました。 この方程式が導き出すのは、実在のコースにおけるゴールまでのタイムです。 「私たちは、レースの勝敗を本当に分ける“決定的な瞬間”に着目し、それを中心に設計することで、世界最速のバイクを追求しています。 ツール・ド・フランスのステージから春のモニュメントに至るまで、実在のコース分析とライダーデータが、Tarmacのあらゆるディテールに反映されています。そのすべては、レースの要求が最も高まる瞬間において、最高のパフォーマンスを発揮するためなのです。」 アレックス・ジェローム(Tarmac SL9プロダクトマネージャー) ライダーを含まない空力データに意味はなし 私たちは、自社風洞実験施設Win Tunnelでのテストにおいて、第6世代へと進化したムービング・レッグ・マネキン(脚の回転するマネキン)を採用しています。静止したマネキンや脚部のみのモデル、あるいはバイク単体でのテストとは異なり、このシステムは、ライダーが実際にペダリングしている状態において、どのようにバイク周りの空気の流れを変化させるかを捉えます。 ライダーは、脚だけではありません。ライダーの存在そのものが、空気の流れを大きく変えます。ライダーを含まないエアロ数値は、不完全なのです。 「私たちの第6世代マネキンシステムは、Win Tunnelにおける10年以上の開発経験を基に、バイクテストにおいて最も高精度で、再現性に優れ、かつ現実に即した評価を実現するために、専用設計されています。単にリアルなマネキンを用いることが