2006年の刊行以来、多くの人びとを魅了してきた、なばたとしたか(1977年~)による「こびとづかん」シリーズは、今年20周年を迎えました。彼は日常の中に潜む不思議な気配を「コビト」という存在とその生態に合わせて描くことで、読む人をユーモアに富んだマジカルな世界へと引き込む作品を生み出してきました。 本展では、なばた氏ののびやかで力強い描線や細部まで描き込まれた緻密な表現に触れられる原画やスケッチ、立体作品「コビトの剥製」(シリーズ書籍には写真が収録)、また制作に携わった映像作品などを通して、その世界観を紹介します。 本展のみどころ 出版20周年記念の原画展。 2006年に1冊目の絵本が刊行された「こびとづかん」シリーズは、今年で20周年。子どもから大人まで、多くの人を魅了してきた「こびとづかん」の世界が、明石へやってきます。 本展は、なばたとしたか氏の創作の歩みをたどる展覧会です。草むらの気配や、部屋の片隅の違和感―子どものころに感じていた「あれ、なんだろう?」を、もう一度思い出すような時間が広がります。 原画、フィギュア、顔出しパネル。コビトたち、大集合。 絵本のページをめくるたびに現れたあのコビトたちが、会場いっぱいに姿を現します。「こびとづかん」シリーズの原画をはじめ、書籍には未収録の作品も多数展示。細かな筆づかいや色彩からは、コビトたちの息づかいまで感じられるはずです。 さらに、立体作品「コビトの剥製」(シリーズ書籍には写真が収録)や、なばた氏制作の顔出しパネルも登場。まるで“コビト発見現場”に迷い込んだような感覚で、こびとづかんの世界を体感できます。 図鑑少年だった、なばたとしたか氏。 昆虫図鑑、動物図鑑、恐竜図鑑―幼い頃、なばた氏は図鑑のページを何度もめくりながら、生きものたちの姿に夢中になっていました。 本展では、父に買ってもらい、現在も大切に保管している当時の図鑑を初公開します。コビトたちはどこからやってきたのか。その想像力の源を、のぞき見ることができます。 開催概要 展覧会名 2026年度 夏季特別展 「こびとたちのいるところ―なばたとしたかのナバーランド―」 会期 2026年7月18日(土)- 9月6日(日) 9:30-18:30 (入館は18:00まで) 休館日 会期中無休 観覧料 大人 1,000円(800円)、大学・高校生 700円(560円)、中学生以下無料 ※ ( )内は20名以上の団体料金 ※ 65歳以上の方は半額 ※ 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・ミライロID手帳提示の方と介護者1名は半額※ シニアいきいきパスポート提示で無料 会場 明石市立文化博物館 主催 明石市立文化博物館 協賛 有限会社木村塗装、株式会社KTクリーン、シューズショップカワカミ、パティスリーマリアージュ、有限会社本町工芸、本焼あなご下村、株式会社ロータリービジネス 企画協力 ウェスト・グレン・アソシエイツ合同会社(West Glen Associates) 協力 ロクリン社、ナバーランド、あかし市民図書館、富士の山菓舗 展示構成 本展では、展示室1を「こびとたちのいるところ」と題し、「こびとづかん」シリーズの原画やコビトの立体作品を通して、コビトたちの気配が息づく世界をご紹介します。草むらや木陰にひそむ小さな存在を探すように、物語の中へ入り込む体験をお楽しみいただけます。 展示室2では、なばた氏が「こびとづかん」以外の作品で展開してきた世界「ナバーランド」を紹介します。「こびとづかん」発表前に描いてきた作品や、幼い頃から大切にしてきた図鑑を展示し、“図鑑少年”としての原点や、現在の創作へとつながる豊かな想像力の源に触れていただきます。 展示室1|こびとたちのいるところ 原画や資料を通して、草むらや森の中にひそむコビトたちの生態に迫ります。さまざまな種類のコビトたちが勢ぞろい。それぞれ異なる姿や習性を見比べながら、「こんなところにもいるのかもしれない」と想像がふくらむ空間です。コビトたちの不思議な生態や暮らしに、さまざまな角度からふれることのできるコーナーも登場します。映像や資料を通して、コビトたちの気配をたどりながら、その世界をゆっくり観察していきます。図鑑を開くように自由に楽しみながら、あなただけの“発見”に出会える場所です。 主要作品 ・『こびとづかん』 ・『こびと桃がたり』 ・『みんなのこびと』 展示室2|なばたとしたかのナバーランド なばたとしたか氏の創作の原点であり、その源泉ともいえる、幼少期から愛読してきた図鑑を展示いたします。また、『いーとんの大冒険』『犬闘士イヌタウロス』など、これまで手がけてきた作品も紹介します。多彩な作品世界を通して、「こびとづかん」にも通底する、なばた氏が一貫して