毎年恒例の夏に行われる書店フェア「新潮文庫の100冊」は今年で50周年。これを記念して現代を代表する作家の方7名に「夏」をテーマに短編を書き下していただきました。ここでしか読めない短編が揃った一冊『プレゼント』はなんと発売からわずか2日後に2刷、5日後に3刷の大重版が決定! 当初、初回配本限定としておりました初回限定カバーも想定を上回る需要にお応えし2、3刷でも継続することが決定しました! ■全編書き下ろしの奇跡の一冊 本作に収録されている短編は全てここでしか読むことのできない書き下ろし作品です。ミステリ、恋愛、ホラー、青春、ファンタジー。様々なジャンルが詰まった、どの世代の誰にとっても楽しめる一冊になりました。自分で堪能する一冊として、大切な人への贈り物として、読書の入り口として、ぜひ書店に足をお運びください。 ■箔押しで仕上げた初回限定カバーが継続決定! 今回の装幀には、「新潮文庫の100冊」が始まった1976年の小冊子デザインをモチーフにした初回限定カバーをご用意しています。通常の新潮文庫のカバーと異なる手触りの良い厚手の紙を使用し、タイトルには箔を押すことで紙の本で持っていたくなるような一冊に仕上げました。 (左)『プレゼント』初回限定カバー (右)1976年版「新潮文庫の100冊」小冊子 通常版カバーはタイトルにもなっている「プレゼント」をモチーフにしたデザインです。可愛いリボンと「50th Anniversary of “100 Books Selected by Shincho Bunko”」(「新潮文庫の100冊」50周年)の英字が入ったシーリングスタンプをあしらった、贈り物として渡したくなるようなデザインに仕上げました。通常版カバーへの変更に関しましては改めて新潮文庫のSNSにて告知いたします。 ■50周年を記念したこの本だけの特別表紙 カバーを取った本体の表紙にも特別なデザインを採用。初回限定カバーと同じく、1976年「新潮文庫の100冊」小冊子をモチーフにしています。長い新潮文庫の歴史の中で、表紙を通常のものと変更したのはこの一冊だけ。ぜひカバーを取ってお確かめください。 ※こちらの特別表紙は初回限定カバー・通常版カバー共通のものです。 表面裏面 ■7名の作家よりコメント到着! 今回「夏」をテーマに短編を書き下していただいた7名の作家の方より、執筆した短編についてのコメントが到着しました! 伊坂幸太郎さん もともと長編として書いていたのですが、いろいろな事情で 完成しなかったものを、短編として作り直してみました。 名探偵白河ヨフネの活躍を楽しんでもらえたら嬉しいです。 江國香織さん ひさしぶりに青春小説を書いてみたつもりですが、 老人小説になったような気がしないでもないです。 でもあのあわあわとした夏の気配だけはあるかな、と思っています。 恩田陸さん 1992年の『六番目の小夜子』で関根秋、 2002年の「図書室の海」で関根夏、 そして四半世紀(!)経ってようやく関根春、と 関根三きょうだいの高校時代を書くことができました。 懐かしくてちょっとドキドキして、今はホッとしています。 梨木香歩さん この小説を書いている期間、朝な夕な、「粋な黒塀 見越しの松に」というフレーズが繰り返し頭のなかで回り続け、少し困りつつ、いつの時代に生きているのか意識があやふやなまま過ごしていました。とはいえ、小説自体は現代が舞台です。お富さんとも関係がありません。楽しんでいただけたら嬉しいです。 町田そのこさん イチゴアイスのような、爆ぜる花火の光の雫のような、そんなひと夏の物語を書きました。テンダネスへようこそ。 宮部みゆきさん この短編のネタは、ネット上のホラーやSFのフィクションをよく読んでおられる方にはお馴染みのものでしょう。はい、私自身もあの〝財団〟が登場する広大なシェア・ワールドのたくさんのエピソードの大ファンでして、自分も一度は参加できたらいいなあと憧れていました。でも、その設定に忠実に書こうとすると本当に難しくて、諦めざるを得ませんでした。今回、新潮文庫の永い歴史をお祝いする書き下ろしアンソロジーで、あの〝財団〟の世界に敬意を表するささやかな短編を書けたことに感謝しております。 米澤穂信さん 夏の意味が変わってきたと思う。行楽向きで、海や山に遊ぶのもいいが、涼しい風の通る部屋で文庫本を読むのもまた楽し――夏をそういう季節だと思っていた時代が終わりつつある、あるいはすでに、終わっているように思う。ではいま、夏は何の季節か。それを考えていたら、この小説になった。 ■目次&内容紹介(※掲載順) 伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」 白河ヨフネが解決した五つの難事件を書籍にまとめて発表してきた僕。しかし六つ目の事件は発表す