読書って、そんなにえらいのだろうか。 『物語化批判の哲学』(講談社新書)で鮮烈な単著デビューを飾り、その後も『なぜ人は締め切りを守れないのか』(堀之内出版)、『批判的日常美学について』(晶文社)等の話題作を続々と執筆し、今大注目の若手哲学者/美学者の難波優輝さんが次に挑むのは、ずばり「読書の哲学」です。本書『本とは何か』がこの度、発売からわずか5日で重版が決定しました! 「本を読むってそんなに偉いことなんでしょうか」――複数の書店員の方から投げかけられた疑問をきっかけに、難波さんの思索は始まりました。 読書の効用をいろいろな人が言っているけれども、実は「本を読むとは何か」を誰もが語り飛ばしている。本を読むとは、結局どういうことなのか、読書しているとき、私たちはいったい何をしているのか、という根本的なことをすっ飛ばしている。 しかも、本を読むことがいいことなのかどうかは、そもそも本を読むことがどういうことなのかが分からない限り根拠のないものになりかねない。だから、本を読むのがいいことだ(あるいは悪いことだ)と言いたいときにこそ「でも、そもそも、本を読むってどういうことなんだっけ」と、根本に立ち返ることが必要だ。 この本では、本を読むこととはどういうことかを考えていく。(本文「はじめに」より) 難波さんが提唱する「読書とは〈パフォーマンス〉である」という概念を手がかりに、小説、人文書、マンガからハウツー本、楽譜、レシピまで、幾多の学問領域を渡り歩きながら、この世に存在するあらゆる本について考えていきます。 本を読むことが無条件によいものとされる現代で、読書の意味を問い直すという前代未聞の試み。 本書を読んだら最後、あなたにとっての「読書」はまったく違うものになること間違いなしです。 『本とは何か』書籍詳細はこちら 『本とは何か』試し読みはこちら ■紀伊国屋書店新宿本店でイベント開催決定! 本書の発売を記念して、紀伊国屋書店新宿本店で【難波優輝と「本とは何か」を考えるトーク&サイン会】が開催されます。 書店員の方々からの疑問の声が執筆のきっかけになった本書。日々膨大な量の本と対峙している現役書店員さんを交えた座談会も開催予定です!読書のポジティブキャンペーンばかりの現代に「良いところばかりではなく悪いところも認識してはじめてちゃんと本を愛することになる」と語る著者の難波さんと一緒に「本を読むとは結局どういうことなのか」をみんなで考える時間にしませんか。 【概要】 日時|2026年6月28日(日) 14:10開場、 14:30開演 会場|紀伊國屋書店新宿本店9階 イベントスペース 対象書籍|『本とは何か 』【新潮社】難波優輝 (著) / 税込 1,034円 *対象書籍は当日会場でも販売しいたします 参加費(チケット制)| 1,500円 (入場料金) お申込みはこちら ■美学者・伊藤亜紗さん、ピアニスト・藤田真央さんから推薦コメント到着! 本作への推薦コメントを寄せてくださったのは、著者と同じ美学者で東京科学大学教授の伊藤亜紗さん、国際的に活躍するピアニストの藤田真央さんのお二人です。 ラディカルかつ天真爛漫な著者の思考にどこまでもついていきたい。 まっすぐに本質をとらえ、さらりと意表をつくナナメの読書哲学。 ――伊藤亜紗さん(美学者) 楽譜を読み解き、しかしそうして紡ぐ音色がピアニストそれぞれに異なるように、私たちは本を読む時、自分なりの”読書というパフォーマンス”をしているのだと気付かされました。 誰もが経験したことのある「読む」という行為に新たな視点を与え、読書に新たな喜びを与えてくれるこの作品に、芸術的なひらめきを感じます。 ――藤田真央さん(ピアニスト) ■著者コメント デビュー作の発売後、いくつかの書店さんにご挨拶に伺ったとき「次にどんな本が読みたいですか? 何でも書きます!」とお聞きしました。複数の書店員の方はこう教えてくれました。「本を読むことってそんなにえらいのか考える本ですね!」。その瞬間、いつか書こうと思いました。 私は本が好きです。けれど、「好き」は、「全肯定」ではないと思います。本が好きだからこそ、「本とは何か」、ひっつきすぎず、離れすぎずのいい感じの距離感で考える言葉を作りたいと思いました。この本を一つのきっかけに、本についての語りがさらに多種多様になる未来を想像しています。 この本の生まれ故郷は書店です。どんなふうにして、故郷にこの本が帰還するのか、読み手に読まれるのか、わくわくしています。 ■目次 はじめに 本を読んでいるときに、私たちが考えていること 第一章 へたな読書と上手な読書は何が違うのか――パフォーマンスとしての読書 第二章 物語を読むと他人が分かるようになるのか――あいだのパフォーマンス 第三