友だちとうまくあそべない、集団あそびのルールが守れない──。発達に課題のある子の多くは、人との関係を築くために必要な「ソーシャルスキル」の獲得を苦手とします。しかし実は、保育でおなじみのあそびのなかにこそ、ソーシャルスキルの種がたくさん隠れています。 『PriPriパレット』8・9月号では、楽しくあそびながら少しずつ「受けとる力」と「発信する力」を育てていくプランを、専門家の監修のもと特集。さらに好評連載の「感覚統合あそび」、いま保育現場で欠かせない視点となりつつある「インクルーシブ保育」の読み物特集まで、現場ですぐに役立つ内容を一冊にまとめてお届けします。 ♦特集① ソーシャルスキルを育むあそび 「並んで順番を待つ」「何かをもらったらお礼を言う」──こうした人や社会とうまくかかわるための知識や技術が「ソーシャルスキル」です。発達に偏りのある子は、周囲の大人やほかの子のふるまいを「見て学ぶ」ことが難しく、スキルが身につきにくいことがあります。 本特集では、北海道大学大学院の岡田智准教授の監修のもと、相手の意図や感情を正しくキャッチする「受けとる力」と、適切なタイミングで自分の気持ちを伝える「発信する力」の2つに着目。リズムあそび「あいことば」やお手玉を頭にのせて運ぶ「お手玉のせて」、買い物を疑似体験する「お店やさんごっこ」など、園ですぐにできるあそびを写真とイラストでわかりやすく紹介します。 大切なのは「できる・できない」にこだわらないこと。「やったらできた」「できると楽しい」という成功体験を積み重ねることが、子どもの喜びと自信につながります。一人ひとりの特性に配慮した支援のヒントも満載です。 ♦好評連載・感覚統合あそび ―姿勢を保つ力を育む― 「背筋を伸ばして座れない」「すぐに立ち歩いてしまう」「座っていても姿勢がぐにゃぐにゃ」。保育室でよく見られるこうした姿の背景には、姿勢を保つための感覚や筋肉が十分に育っていない可能性があります。 この連載では、作業療法士の高畑脩平先生の監修のもと、姿勢の発達に欠かせない2つの感覚「前庭覚」と「固有受容覚」に注目します。紹介するのは、これらの感覚にはたらきかける「川渡りジャンプ」、そして身体の深いところにある筋肉(深層筋)を意識した「ねこさん1本橋」「箱押しレース」。 いずれも、体幹の安定や姿勢の土台づくりにアプローチするあそびです。「作業療法の視点」と「保育の視点」の両面から解説する、実践に役立つ連載をぜひご活用ください。 ♦読み物特集・インクルーシブ保育への転換 ―ヒントと実例― 定型発達の子や発達に課題のある子だけでなく、外国にルーツをもつ子、医療的ケア児、家庭支援が必要な子など、保育現場にはいま多様な子どもたちがいます。個別支援だけでは対応に限界がある今、互いの違いを知り、認め合い、それぞれの力を活かして育ち合う「インクルーシブ保育」が求められています。 本特集では、保育カウンセラーの芦澤清音先生の解説とともに、「統合保育」との本質的な違いや、保育観をどう見直すかをわかりやすくひも解きます。さらに、一斉保育から「子どもが決める・選ぶ保育」へと転換したひらお保育園、コロナ禍をきっかけに運動会と保育観を見直した神戸幼稚園など、実践園のリアルな声を紹介。「何が違う?」「保育がどう変わる?」という疑問に答えるヒントが詰まっています。 ♦『PriPriパレット』とは? 保育業界で唯一! 発達障害など「困った」を抱える子のための保育専門誌 障害理解、視覚支援、保護者支援など、多岐にわたる発達支援のテーマを網羅。“今”知りたい情報を、写真やイラストをたっぷりに、わかりやすくお届けします。保育の現場はもちろん、児童発達支援、保護者の方にも購読いただいています。毎号、特別付録としてコピーやダウンロードができる①絵カードなどの支援ツール②めいろ・ぬりえ・点つなぎなどのあそび教材、切って使える③感覚おもちゃ作り方カードつき! ♦刊行概要 『PriPriパレット』 2026年 8・9月号 ■発売⽇:2026年6⽉29⽇ (月) ■価格:2,200円 (税込) ■発⾏:株式会社世界⽂化ワンダーグループ ■発⾏・発売:株式会社世界⽂化社 https://books.sekaibunka.com/book/b10171529.html https://www.amazon.co.jp/dp/4418261265