リゾートトラスト株式会社は、2026年6月20日(土)に開催された「第18回日本医療経営学会夏季セミナー」において、当社専務執行役員 メディカル本部長の古川哲也が登壇し、当リゾートトラストグループが取り組む会員制メディカルサービス、法人向け健康経営支援、インバウンド医療などの実践を踏まえ、2040年を見据えた未来医療の方向性について講演しました。 ■ 本学会で登壇した背景と目的 日本の医療は、少子高齢化の進展や医療人材不足、医療費増大といった課題を背景に、2040年に向けて大きな転換期を迎えています。また、外国人患者の受入れやメディカルツーリズムの拡大など、医療のグローバル化が進むなかで、高い医療品質と質保証を維持しながら、持続可能な医療提供体制を構築することが求められています。 今回の日本医療経営学会夏季セミナーでは、「グローバルヘルスケアビジネスの現状と質保証―2040年を見据えて」をテーマに、こうした課題に対する新たな医療経営のあり方が議論されました。 当社グループは本講演において、会員制メディカルサービス、法人向け健康経営支援、インバウンド医療などを通じて培ってきた知見をもとに、2040年を見据えた新たな医療提供モデルとして「プラットフォーム中心モデル」の可能性を提示しました。あわせて、医療の質保証と持続的成長の両立に向けた未来医療の展望を紹介しました。 ■ 講演内容 講演タイトル:「リゾートトラストの未来医療」 1. 医療経営の限界突破と「プラットフォーム中心モデル」への転換 世界最高水準を誇る日本の医療ですが、保険制度に立脚する従来型の病院経営は、病床稼働率の向上やコスト削減を中心とした構造的な限界を抱えています。 また、当社グループが展開してきた健診・検診事業も、年1回の受診を中心とする「点」の接点にとどまりやすいという課題があります。 本講演では、この限界を乗り越える鍵として、シンガポールなどの先進的な海外事例(TPA:サード・パーティー・アドミニストレーター)を交え、「年1回の健診・検診(点)」にとどまらない、企業の健康経営を包括的にサポートする「プラットフォーム中心モデル」の重要性を論じました。 2. 医療の提供価値の変化とインバウンド(メディカルツーリズム)の推進 アジアの富裕層を中心に、医療への価値観は「病気を治す(マイナスをゼロにする)」から「より良く生きる(ゼロをプラスにする)」ためのウェルビーイング投資へと変化しています。 当社グループは、海外VIPから需要が高いPET-CTや負担の少ない立位CT、再生医療や血液浄化療法などの独自の医療リソースを活かし、海外から日本を訪れる方々のニーズに応じた医療サービスの提供と、メディカルツーリズムを推進していくことを説明しました。 3. リゾートトラストが取り組む顧客接点の統合と継続支援モデル 法人契約3万社(年間健診受診者65万人規模)、会員制検診のハイメディック会員3.5万人、そして海外VIP向け医療サービスなど、当社グループが有する多様な顧客接点を相互に連携させる取り組みについて紹介しました。 PHR(パーソナルヘルスレコード)を活用してデータを一元管理し、健診・検診から予防・健康増進、万が一の際の医療機関紹介までを一気通貫で支援する構想について解説しました。 こうした取り組みは、従来のような断片的な医療接点にとどまらず、複数のサービスと顧客基盤を結び付けることで、お客様や受診者の皆様にとっては「健康寿命の延伸」を、地域医療にとっては「持続可能な連携」の可能性を広げるものです。 2040年を見据え、当社グループは多様な顧客接点と医療・ヘルスケアサービスをつなぐことで、新たな医療提供モデルの実現を目指しています。 ■ 今後の展望 講演の結びでは、当社グループのブランドアイデンティティである「ご一緒します、いい人生」のもと、医療事業においても、お客様の人生のすべてのステージに寄り添う生涯サポートの設計を進めていく考えを示しました。 今後は、健診・検診、プライマリーケア、美容・再生医療、ロンジビティ領域、シニアレジデンスなどの多様なサービスを、人生の各ステージに応じた接点として有機的につなぎ、健康時から人生の最終段階までを支える医療・ヘルスケア体制の構築を目指してまいります。 また、本学会での発信を契機として、当社は以下の取り組みをさらに加速させてまいります。 アカデミア(医学界)との共創とデータ活用: 各医療機関との共同研究を通じて臨床データを蓄積し、さまざまな企業とコンソーシアムを形成して新たなヘルスケアビジネスを創出します。 地域医療機関とのパートナーシップ構築: 東京、横浜、名古屋、大阪、神戸などの主要都市をはじめ全国の医療機関との連携を強化し、204