生成AIの社会実装を牽引するPolimill株式会社(本社:東京都港区/代表取締役 伊藤あやめ・谷口野乃花(共同代表)、以下「当社」)は、総務省「令和8年度 公共分野における信頼できるAIを用いた開発実証事業」において、当社が代表機関として提案した実証事業「5市町実環境による国産LLM〈PLaMo〉評価検証実証」(以下「本実証」)が採択されたことをお知らせします。 本事業は全国から16件の応募があり、審査の結果当社を含む4件が採択されました。 (2026年6月8日 総務省公表) ■ 背景:住民と向き合う現場での「判定の公平性」という課題 文章作成や問い合わせ対応など、行政の現場では生成AIの活用が急速に広がっています。一方、住民サービスに直結する業務では、回答の正確さや情報の安全な取り扱いといった「信頼性」の確保が、共通の課題となっています。 なかでも自治体職員は日々、住民の生活に直結する場面(福祉・保健・行政手続き等)でさまざまな判断を求められています。しかし、担当者によって判断基準にばらつきが生じたり、経験の浅い職員が適切な判定に迷ったりするケースも少なくありません。 とりわけ、住民一人ひとりの状況に向き合う「SoE(System of Engagement)領域」の業務は、自治体にとって極めて重要でありながら、属人化しやすい領域です。同領域においてAIを「判断根拠を整理し、公平・公正な一次判定を支援するツール」として活用できれば、住民サービスの質の底上げと職員の負担軽減の双方に貢献できます。 こうした対応が可能になる「信頼できるAI」として、国内企業が開発する生成AIの活用が注目されています。本実証では、理論上の評価ではなく、自治体の実際の業務のなかで国産AIの特性・適用先・適用方法等を検証することを出発点としています。 ■ 本実証の目的:実際の業務環境で国産AIの特性・適用先・適用方法等を検証 本実証では、国産のLLM「PLaMo(プラモ)」(株式会社Preferred Networks 提供)を海外の主要なLLMと比較しながら、評価・検証を行います。 評価の観点は回答の品質・正確性・安全性など多岐にわたります。実際の行政業務での活用を通じて、国産AIの特性・適用先・適用方法等の評価・検証を目指すことが本実証のねらいです。 検証には、当社が全国の自治体に提供している行政向けAX基盤「QommonsAI(コモンズAI)」を基盤として活用します。5市町が共通の環境で検証を行うことで、条件をそろえた公平な比較を実現します。 実証名 5市町実環境による国産LLM〈PLaMo〉評価検証実証 検証対象AI PLaMo 3.0 Prime(株式会社Preferred Networks 提供) 検証基盤 QommonsAI(コモンズAI) 参加自治体 姫路市・尼崎市・加西市・加東市・多可町(兵庫県内5市町) ※ 本実証は各LLMの特徴や行政業務における特性・適用先・適用方法等を見出すことを目的としており、LLMの優劣について判定するものではありません。 ■ 想定する実証ユースケース(SoE領域での「判定支援」) 実環境での検証にあたっては、各自治体の協力のもと、住民サービスや庁内業務に関わるさまざまな場面を対象として想定しています。 いずれの業務も、AIが最終的な判断を行うものではありません。自治体ごとに異なる業務のなかで、AIが職員の判断や業務を支援し、その根拠を分かりやすく整理・回答できるかを確かめるものです。 各自治体で想定する対象業務 姫路市【福祉分野の判定業務】 定められた基準に沿って、判断の根拠を分かりやすく整理・提示できるか 尼崎市【多文化共生の窓口業務】 個人の属性などの違いによって出力が偏らず、誰に対しても安定した応答ができるか 加西市【会計事務】 規程やマニュアルをもとに、手続きの流れを正確に整理・案内できるか 加東市【業務マニュアルの整備支援】 各種手続きのマニュアル作成を支援し、職員の業務を効率化できるか 多可町【子育て支援分野の判定業務】 自治体ごとの基準に沿って、判断の一次案を分かりやすく整理できるか ■兵庫県 コメント Polimill株式会社および兵庫県内5市町とともに、各自治体の業務をユースケースとして国産LLMを使用した実証に参加できることは非常に貴重な機会であり、大変期待をしています。本実証を通じて、「より公平・公正な住民サービスの提供」および「自治体業務の効率化」の両立に貢献できることに、大きな意義を感じています。規模も業務特性も異なる5市町の実証から得られる知見を集積し、兵庫県内にとどまらず、全国の自治体が信頼できるAIを活用するための好事例を創出することで、行政DXのさらなる深化に貢献してま