ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長:落合陽一、代表取締役社長:村上泰一郎、以下PxDT)は、日本生命保険相互会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:朝日智司、以下日本生命)と共同で、同社東京・丸の内ビル内の「マインドフルネスルーム」に吸音モジュール「iwasemi OC-β」を試験導入しました。 本取り組みは、iwasemi OC-βの導入によって最適化された音環境が、瞑想・マインドフルネスの効果に与える影響を定量・定性の両面から検証する実証実験(PoC)です 。すでに室内の音響計測および利用者へのヒアリングを終えており、PxDTが掲げる「音の引き算」という設計思想を、企業の健康経営・メンタルヘルス領域に実装する初の試みとなります。 ピクシーダストテクノロジーズと日本生命、吸音技術「iwasemi OC-β」を用いた「瞑想空間の最適化」に関する実証実験を開始 ■ 背景: 「音を整える」ことでマインドフルネスの質をさらに高める、新たな空間設計へ 従業員のメンタルヘルス対策を経営の重要課題と捉える日本生命は、2025年7月に「マインドフルネスルーム」を開設し、職員の健康経営を先駆的に推進しています。 今回の取り組みでは、この先進的な空間に「iwasemi OC-β」を導入することで、さらなる静寂さと集中環境の提供を目指します。 従来のBGM等による音の演出に頼るのではなく、物理的に音を整える「音の引き算」というアプローチを検証することにいたしました。これにより、利用者がより深く自分自身の呼吸や身体感覚に意識を向けられる、純度の高い瞑想環境の創出を目指します。 ■ 実証概要:残響時間の短縮がもたらす「深い静寂」と瞑想への寄与を検証 本実証では、iwasemi OC-βの導入前後で残響時間を計測し、音響データと参加者への結果を比較検証しました。 実施場所:日本生命保険 東京・丸の内ビル内「マインドフルネスルーム」 計測結果:人の会話音の中心周波数帯域にあたる500-1000Hzの平均残響時間が「0.57秒」から「0.44秒」に減少(減少率22.8%)し、より集中しやすい閑かな環境を実現しました。 ■ 実証概要:残響時間の短縮がもたらす「深い静寂」と瞑想への寄与を検証 ヒアリング:空間体験の定量評価 音響計測と並行して、マインドフルネスルーム利用者23名を対象にヒアリングを実施しました。フェイクグリーンとiwasemi OC-βを組み合わせた「グリーン×吸音」の空間演出により、視覚・聴覚の両面でプラスの変化が確認されています。 回答者23名の全員が、空間環境による何らかのプラスの変化を実感。なかでも、回答者の4人に3人(約74%)が音の改善効果を実感し、約70%が居心地の向上を、約65%がリフレッシュ感の向上を報告しました。吸音による聴覚効果とグリーンによる視覚効果が、数値にとどまらず利用者の体感として明確に表れる結果となりました。 ■ 担当者コメント 日本生命保険相互会社 担当者 「いま、この瞬間」に意識を集中するマインドフルネスを実践する空間に、フェイクグリーンと吸音という、視覚と音の両方の環境を整えるアプローチが加わったことで、より品質の良いマインドフルネス時間を過ごせることによる高い満足感につながる可能性に期待しています。 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 iwasemi事業部長 五島 隆允 これまで音響設計は、主に建築の「機能」として扱われてきました。しかし、マインドフルネスのように内面への深いアプローチが求められる場において、音は単なる環境要素ではなく、体験の質そのものを左右する極めて重要なピースとなります。 私たちが提唱する「音の引き算」は、単に騒音を消すことではなく、その場所が持つ本来の価値を最大化し、人のポテンシャルを引き出すためのアプローチです。 日本生命という健康経営のリーディングカンパニーと共に、この「閑さ(しずかさ)」という新しいインフラの価値を社会に実装し、人々のウェルビーイングに貢献できることを大変光栄に思います。 ■ 今後の展開 本実証の結果をもとに、今後もオフィス空間における「最適な音環境」の要件定義を進め、ストレスチェック義務化に伴いニーズが高まる企業のメンタルヘルス支援策として健康経営ソリューションの確立を目指します。また、さまざまなパートナー企業と連携し、壁紙等内装材そのものに吸音機能を統合した「後付け不要な空間設計」を普及させるとともに、医療、教育、宿泊施設など、高い集中や休息が求められるあらゆる現場へ「iwasemi」を導入することで、社会全体のウェルビーイング向上に貢献してまいります。 ■ 利用技術「iwasemi OC-β」について iwasem