運動×テクノロジーで子どもの発達支援を行う「へやすぽアシスト」を運営するPAPAMO株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:橋本咲子、以下:PAPAMO)は、2026年6月28日(日)に開催された「第46回近畿作業療法学会」にて、作業療法士・加藤大貴による演題「オンライン介入により作業参加と社会参加が拡大した一事例 -3年間不登校状態にあった学童期男児への支援-」を発表しました。 研究内容の概要 ■ポスター発表 大会名:第46回近畿作業療法学会 テーマ:共に生きる力~作業療法がつなぐ地域と未来~ 開催日:2026年6月28日(日) 大会HP:https://kinot46.secand.net/ 発表形式:ポスター発表 演題名:オンライン介入により作業参加と社会参加が拡大した一事例 -3年間不登校状態にあった学童期男児への支援- 演者:加藤 大貴 所属:PAPAMO株式会社 へやすぽアシスト 本事例では、3年間不登校状態にあった学童期男児に対し、オンラインによる個別介入を実施しました。 支援では、本人の興味関心や生活上の困りごとを踏まえながら、日常生活の中で取り組みやすい活動を設定し、本人が安心して参加できるオンライン環境の中で、活動への参加経験を積み重ねました。その結果、家庭内での活動に加え、他者との関わりや社会参加につながる変化がみられました。 今回の発表では、オンライン介入における関係構築の工夫、活動設定の考え方、本人の変化の過程について報告しました。 ※本発表は一事例の報告であり、すべてのケースに同様の結果を示すものではありません。 学会採択の意義 不登校の状態にある子どもや、外出・対人場面に不安を抱える子どもにとって、通所型の支援に継続してつながることは、必ずしも容易ではありません。 支援を必要としていても、本人の心理的負担、家庭の送迎負担、地域の支援資源の不足などにより、専門的な支援へアクセスしづらいケースがあります。 こうした状況の中で、オンラインを活用した発達支援は、自宅という安心できる環境から始められる支援方法の一つとして、支援につながりにくい子どもや家庭にとっての選択肢になり得ます。 今回の学会発表は、オンライン介入が、運動スキルや学習面だけでなく、子どもの生活参加や社会参加の広がりにも寄与し得る可能性を示す一事例として採択されたものです。 PAPAMOでは、今回の発表を通じて、オンライン発達支援の実践に基づく知見を発信するとともに、支援の質向上とエビデンス形成に取り組んでまいります。 発表者コメント ポスター発表 筆頭演者 PAPAMO株式会社 へやすぽアシスト 作業療法士 加藤 大貴 PAPAMO株式会社 へやすぽアシスト 作業療法士 加藤 大貴 今回の発表で取り上げた事例は、「へやすぽアシスト」が始動した当初から継続してご利用いただいているお子さまです。 初回介入時は、約3年間登校が難しい状態が続き、外出や社会参加の機会も限られていました。オンラインフリースクールには参加していたものの、活動は主にオンライン上にとどまっており、ご家族からは外出機会の減少や体力低下についてご相談をいただいていました。 本人には、課題への受け身な姿勢や疲れやすさ、手先や身体全体に力が入りやすい様子が見られ、活動参加そのものに負担がかかっている印象がありました。そのため本支援では、登校を直接的に促すのではなく、まずは本人が安心して取り組める環境の中で、作業参加が成立しやすい条件を整えることを重視しました。 レッスンでは、本人の興味である食べること、ゲーム、YouTubeなどを活かしながら、自宅で取り組める運動課題や生活動作練習、外出につながる活動を段階的に実施しました。また、親御さまと日常生活での関わり方やホームプログラムを共有し、家庭の中で「できた」「楽しかった」と感じられる経験を積み重ねられるよう支援しました。 その結果、外出頻度が増え、手芸などの手先を使う活動にも自発的に取り組むようになりました。さらに、習い事への復帰や新しい活動への参加、教室登校にもつながり、趣味活動や友人との交流など社会参加の機会も広がっています。 親御さまからも、オンラインで作業療法士が関わることで、本人への関わり方や日常生活での取り組み方が整理され、変化を実感しているとの声をいただいています。 今回の取り組みを通じて、不登校支援において大切なのは、登校そのものを急いで促すことだけではなく、その子が安心して参加できる作業を増やし、家庭内での成功体験を積み重ねながら、少しずつ社会とのつながりを取り戻していくことだと改めて感じました。 オンラインには、直接触れることができない難しさもあります。一方で、自宅という安心できる環境の中で、親御さまと連携し