株式会社ガイアは、公立大学法人宮城大学と共同で、宮城県蔵王町をフィールドとする共同研究を開始します。 本共同研究の開始にあたり、2026年7月23日(木)、宮城大学大和キャンパスにて共同記者発表会を開催いたします。 宮城大学大和キャンパス 本研究の正式名称は、 「宮城県蔵王町における地域資源循環型ビジネスモデル構築の可能性 ― 地域資源の活用ポテンシャルに着目した実証研究 ―」 です。 宮城大学における地域連携実践教育プログラムを担う教員6名と、私たちが地域で積み重ねてきた実践を結び、地域資源の有機的な連関に基づく持続可能なビジネスモデルの構築と実証的検証を行います。 フィールドワークで地域資源の活用方法を検討する宮城大学の生徒 蔵王福祉の森構想を、持続可能な地域モデルへ ガイアグループは、宮城県白石市に本社機能を置き、蔵王町を最大の拠点として、地域に根ざした事業を展開してきました。 私たちは、別荘地や宿泊施設の管理運営に加え、空き家・空き別荘など遊休不動産の再生に取り組んでいます。民泊としての活用を含め、地域に点在する建物を生かしながら、宿泊、観光、移住・二地域居住、地域交流へとつなげる取り組みを進めてきました。 蔵王町では、「蔵王福祉の森構想」を推進しています。 その理念は、次の二つです。 母なる農村を守りながら、高齢者も若者も、障害のある者も無い者も、誰しもが安心して暮らせるまちづくりを目指します。 役割を果たすことが、生きる力の源と捉え、誰しもが生活の中で、その人に相応しい役割を果たせるまちづくりを目指します。 この理念のもと私たちは医療・福祉事業者との連携、市民農園、農産物を活用した飲食事業、宿泊・交流事業などを一体的に展開し地域包括ケアおよび農福連携を組み込んだ地域づくりを進めてきました。 さらに現在は、セントラルキッチン、公衆浴場、マルシェ、宿泊施設などを核とする地域コミュニティ拠点の整備も検討しています。 空家を活用した貸別荘を見学する宮城大学の生徒 宮城大学との共同研究について 本研究における宮城大学側の研究チームは、地域連携実践教育プログラムを担当する教員6名で構成され、事業構想学群および看護学群に所属しています。 地域創生、ソーシャルデザイン、空間デザイン、地域ケアなどの分野横断的な知見と、私たちが地域で培ってきた実践的な事業ノウハウを統合することで、地域資源循環型ビジネスモデルの構築および実証的検証を進めます。 本研究では、蔵王町における実践の実現可能性を明らかにするとともに、研究成果を構造化・体系化し、将来的には他地域にも適用可能なモデルとして展開することを目指します。 地域にある自然、農業、食、福祉、健康、宿泊、観光、不動産、人材、地域コミュニティをどのようにつなげれば、地域住民の暮らしを支えながら、社会的価値の創出と経済的持続性を両立できるのか。 私たちは、この問いに対して、現場での実践と学術的な検証を往復させながら取り組んでまいります。 宮城大学とガイアグループのディスカッション風景 主な研究内容 1.地域資源循環を志向する施設における来訪圏の形成および事業性の分析 研究リーダー:宮城大学 事業構想学群 准教授 宮﨑義久 氏 地域資源循環を志向する施設が、どのような来訪圏を形成し、地域内の宿泊、飲食、農業、福祉、観光などとどのように連関することで、事業性や地域経済循環を生み出すのかを分析します。 2.地域資源循環を支える施設利用および参加意向の政策的検証 研究リーダー:宮城大学 事業構想学群 助教 中沢峻 氏 地域住民、来訪者、関係人口などが、地域資源循環型の施設や活動にどのような価値を見出し、どのように参加するのかを検証します。 行政施策、民間事業、地域コミュニティが連携し、地域の暮らしを支える仕組みとなるための条件を明らかにしていきます。 3.健康増進システムを取り入れた建築空間構成の検討 研究リーダー:宮城大学 看護学群 教授 江角伸吾 氏/宮城大学 事業構想学群 助教 友渕貴之 氏 地域の交流拠点が、単なる建物ではなく、人々の健康、交流、役割、生きがいを支える空間となるための建築的なあり方を検討します。 食、温泉、運動、交流、福祉、観光などをつなぐ空間づくりを通じて、地域に暮らす人々と訪れる人々の双方にとって価値のある拠点の実現を目指します。 宮城大学大和キャンパス GAIA Resortと、地域全体を舞台にする滞在 私たちにとって観光は、目的そのものではなく、地域の暮らしを支え、地域経済を循環させるための重要な手段の一つです。 GAIA Resortでは、分散型宿泊の仕組みを通じて、地域に点在する宿泊施設、温泉、飲食、農業、文化、自然、人との交流をつなぎ、地域全体を旅の舞台として捉える