NE(エヌイー)株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長CEO:比護 則良、以下「NE」)は、SaaS型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」において、既存APIを活用したMCP(Model Context Protocol)サーバーを実装しました。 本取り組みにより、AIエージェントに話しかけるだけで、ネクストエンジン上で管理される受注・売上・在庫・商品などの業務データを参照・集計できる接続基盤の整備を進めます。 まずは、受注・売上の集計、店舗別状況の確認、商品別販売実績の把握、在庫内訳・入出庫履歴の確認、受注ステータスおよび個別注文情報の参照から対応を開始しています。 現時点では読み取り系データの参照・集計を対象としており、業務データの更新やAIによる自律実行は行いません。個別注文情報の取得においても、購入者名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報フィールドは対象外としています。 ■ 背景:AIエージェント時代に、業務システムは「操作する」から「話しかけて確認する」へ これまで、EC事業者が受注、売上、在庫、注文状況を確認する際には、管理画面を開き、必要な項目を検索し、画面上で情報を読み取ることが一般的でした。 しかし、生成AIやAIエージェントの普及により、業務システムの利用体験は変化しつつあります。「今月の売上を教えて」「この商品のフリー在庫を確認して」とAIに話しかけるだけで、必要なデータを取得・集計・要約する体験が広がり始めています。 このような体験が実用化されれば、EC事業者はデータ抽出や集計のための画面操作にかかる時間を減らし、販促企画、商品開発、顧客対応など、より価値創造に近い業務へ時間を振り向けやすくなります。 NEは、ネクストエンジン上で管理される業務データをAIエージェントが正確に扱える状態へ整備することが、エージェンティック・コマース時代のEC事業者支援において重要になると考えています。 ■ APIマニュアル刷新から、MCPサーバー実装へ NEはこれまで、ネクストエンジンAPIをAIエージェント時代の開発基盤へ進化させるため、APIマニュアルの刷新を進めてきました。 刷新後のAPIマニュアルでは、OpenAPI 3.1、Markdown、llms.txtなどを活用し、開発者だけでなくAIエージェントやAI開発支援ツールがAPI仕様を参照しやすい構成へ整備しています。 今回のMCPサーバー実装は、その次の段階として、AIエージェントがネクストエンジンAPIを通じて業務データを取得・集計するための接続基盤を整備する取り組みです。 ネクストエンジンAPIマニュアル: https://developer.next-engine.com/ ■ MCPサーバーで対応する主な業務データ MCPは、AIエージェントが外部システムやデータソースに接続するための仕組みの一つです。 本取り組みでは、ネクストエンジンAPIをMCPサーバーとして接続し、AIエージェントやMCP対応クライアントから、受注・売上、在庫、注文状況などの業務データを取得・集計できる接続環境を構築しました。 主に以下のような業務データに対応しています。 受注・売上に関する情報 指定期間の受注件数、総合計金額、店舗別の受注状況、商品別の販売実績などを確認できます。 在庫・商品に関する情報 商品コードや商品名をもとに、在庫数、引当数、フリー在庫数、入出庫履歴などを確認できます。 注文状況に関する情報 受注ステータス、入金状況、重要チェック、個別注文の詳細などを確認できます。 たとえば、「今月の受注件数と売上を教えて」「店舗別の売上を比較して」「この商品のフリー在庫はいくつか」「未入金の注文は何件あるか」「伝票番号○○の注文状況を確認して」といった問いかけに対し、AIエージェントがネクストエンジンAPIを通じて必要な情報を取得・集計します。 なお、日付指定を伴う機能では期間上限を設けるなど、APIサーバーへの負荷を抑えた設計としています。また、現時点では業務データの更新やAIによる自律実行は行いません。 ■ 提供開始日・提供形態 項目 内容 提供開始日 2026年6月30日 提供形態 β版 提供対象 提供対象既存のネクストエンジン契約顧客の一部 利用形態 MCP(Model Context Protocol) 利用条件 担当営業またはカスタマーサクセス窓口より順次ご案内 アップデートについては、利用状況や顧客フィードバックを踏まえて検討・開発を進めてまいります。 ネクストエンジンMCPについて:https://next-engine.net/lp/next-engine-mcp ■ 今後の展開:NE LINKSへの応用と対応範囲の拡張 N