こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会の実現を目指す「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ)」(東京都渋谷区、理事⾧:三島理恵)は、このたびUCI Lab.合同会社(以下、UCI Lab.)(東京都中央区 代表・所長 渡辺 隆史)が推進する「子どもにやさしい避難所デザインプロジェクト」に協働パートナーとして参画し、地域における平時の居場所の防災拠点化に向けたモデル開発・実装支援を開始いたします。 背景 災害時の避難所では、命を守るための環境整備が最優先となる一方で、子どもの心身への配慮や安心できる居場所の確保が後回しになりやすいという課題があります。 避難後のストレスや不安、生活環境の急激な変化は、子どもにとって「見えない二次災害」ともいえる影響を及ぼします。 そこで本プロジェクトでは、平時から地域で活動するこども食堂のネットワークと運営ノウハウを活かし、避難所においても“いつもの安心感”を再現できるキッズゾーンモデルを共創型で検討・実装していきます。 子どもにやさしい避難所デザインプロジェクト 概要 子どもにやさしい避難所デザインプロジェクトは、日頃から地域の子どもたちと家庭を支えるこども食堂の実践知を活かし、発災時の避難所においても、子どもたちが身体的・心理的に安心して過ごせる空間づくりを目指すプロジェクトです。 以下の観点から、避難所環境のデザインを進めます。 子どもが安心して過ごせるキッズゾーン空間の設計 地域のこども食堂との連携による運営モデル構築 防災キャンプ・実証実験による検証 行政・地域団体との協働による地域実装 衛生・備蓄環境を含めた防災倉庫活用モデルの検討 特に、子どもが日頃から見慣れた物品や人とのつながりを避難所にも持ち込むことで、平時から災害時への心理的な橋渡しを行う仕組みづくりを目指します。 本プロジェクトでは、日常のつながりを災害時の支え合いへと発展させることを目的に、定期的な防災イベントなども組み込み、さらに、地域のこども食堂ネットワークの実践知に加え、京都工芸繊維大学によるデザイン研究の知見、パナソニック株式会社によるナノイー技術の提供・活用協力を掛け合わせることで、平時の居場所が自然に災害時支援へ移行できる新しいモデルの構築を進めます。 むすびえの参画内容 むすびえは、全国のこども食堂とのネットワークを通じて培ってきた地域連携の知見と、防災・減災に関する実践的な経験を活かし、以下の領域を中心に支援します。 専門知見に基づく情報提供・助言 現地運営者の参画促進および継続支援を含む企画協議 地域実装に向けた関係者調整 広報および報告会運営支援 必要に応じた事業設計・地域調整・改善提案 参画団体・関係者 本プロジェクトには、以下の企業・大学・団体・地域関係者が参画しています。 UCI Lab.合同会社 プロジェクト全体設計・運営統括 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 各地でこども食堂を支える地域ネットワーク団体の支援・専門的助言・実装協働 京都工芸繊維大学 子どもにやさしい避難所デザインに関する学術的知見の提供、調査・検証支援、プロトタイプ実証協力 パナソニック株式会社 ナノイー技術の提供・活用に関する協力ならびに、技術協力、衛生・備蓄環境を含む設備面の検証支援 各地のこども食堂運営団体・地域支援団体 現地実践・地域連携・災害時支援体制構築 行政・地域防災関係者(予定含む) 防災計画との接続・地域連携支援 今後の展開 2026年度は、福井県敦賀市をモデル地域として、フィールドワーク、地域関係者との共創、試作品の検証、防災イベントでのお披露目を進めていく予定です。 むすびえは、全国のこども食堂のネットワークと培った知見を活かし、地域の子どもたちと家庭を支える新たな防災モデルの構築に取り組んでまいります。 【こども食堂とは】 地域食堂、みんなの家などという名称にかかわらず、子どもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂。各地で自発的に運営され、多くはボランティアによって営まれ、子どもを中心に幅広い世代の人たちが食を通じて交流する「みんなの居場所」となっています。地域のにぎわいづくりや高齢者の生きがいづくり、孤独孤立や貧困などの課題の改善にも寄与しています。制度の裏付けはありませんが、箇所数は1万2,602カ所(2025年確定値)あることが明らかになっています(参考:全国の小学校は約2万校、中学校は約1万校、児童館は約4,000カ所)。 「こども食堂が大事にしていること/これからも大事にしていきたいこと」 https://musubie.org/precious/ 【認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ】 代表者 : 理事長 三