作品だけでなく作家の物語と日本の“洗練された美”を世界へ届け、新たな収益機会の創出を目指す 中高生が在学中に、企画立案から営業、販売、運営までを経験する「リアルなビジネス」の機会をつくる——。 中学生・高校生を中心とした事業立ち上げを支援するMt.Valley株式会社(所在地:愛知県江南市)は、「学生コミュニティプロジェクト」の第一弾として、高校生が中心となって企画・運営する日本の伝統工芸品の越境ECサイトWANOWA.を、7月1日に開設します。 本プロジェクトには、愛知県の東海高校に在学する高校2年生の伊藤弓槻、沢井遼太朗、名城大学附属高校の高校1年生の高島尚香、東海高校の現役教員の大橋一輝が参加しています。 学生たちが事業の主役として、作家への訪問・交渉、商品の選定、ECサイトの企画、コンテンツ制作、販売促進、SNS発信などに取り組みます。Mt.Valley株式会社は、資金管理、法務、リスク管理、事業運営のガバナンスなどを担い、学生の挑戦を事業として継続できる形へと支援します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 中高生が「本物のビジネス」に挑戦する学生支援プロジェクト 「学生コミュニティプロジェクト」は、中高生が在学中に社会や地域の課題と向き合い、自ら事業を立ち上げる実践型の人材育成プロジェクトです。 学生は、単に職業体験へ参加するのではなく、自ら課題を見つけ、企画を考え、協力者を集め、営業やプロモーション、販売、運営までを一貫して担います。 Mt.Valley株式会社や協力企業、メンターが学生の活動を支えながらも、事業の前面に立つのは学生自身です。 教室の中だけでは得ることのできない意思決定や交渉、失敗、改善、成果創出を経験することで、学生の主体性とビジネススキルを育てると同時に、地域や企業が抱える課題の解決につなげます。 教育的価値と事業的価値を両立させ、学生の挑戦が社会と地域の未来をつくる、新しい人材育成モデルを目指しています。 第一弾のテーマは、日本の伝統工芸品を世界へ届けること 日本の伝統工芸には、長い歴史の中で受け継がれてきた技術、作家一人ひとりの思想や美意識、そして大量生産では生み出せない一点ものならではの魅力があります。 一方、産地では、職人の高齢化や後継者・担い手の不足、国内市場の縮小、海外への情報発信や販売ノウハウの不足など、さまざまな課題を抱えています。 また、工芸だけで安定した収益を得ることが難しく、兼業を続けながら制作活動に取り組む作家も少なくありません。高い技術や独自の表現を持ちながら、知名度や発信機会の差によって、十分な評価や販売機会を得られていない若手作家も存在します。 本プロジェクトでは、ECサイトを単なる販売の場とするのではなく、作家にとっての新たな収益機会を生み出し、販売・発信の実績を蓄積する場として活用します。 作品の販売に加え、作家や工房のブランディング、海外に向けた情報発信、継続的なファンづくりまでを支援することで、伝統工芸を取り巻く課題の解決を目指します。 産地を訪れて見えてきた、「価値」ではなく「届け方」の課題 プロジェクトの中心メンバーである高校生たちは、地域や産業が抱える課題を実践を通じて学ぶため、瀬戸焼、常滑焼、岐阜和傘、関刃物、駿河竹千筋細工、有松絞りなどの産地を訪れ、作家や関係者へのヒアリングを重ねてきました。 実際に産地を訪れ、作品や制作現場に触れる中で見えてきたのは、技術や作品の質ではなく、その価値を消費者へ伝える「届け方」の課題でした。 特に岐阜和傘の工房では、長さや曲がりを丁寧に整えた竹を細く加工し、一つひとつ組み合わせながら繊細な構造をつくり上げていく工程を見学しました。 そこにあったのは、単なる「傘」という商品の枠を超えた、長年受け継がれてきた職人の技術と経験、日本のものづくりが持つ奥深さと美しさでした。 しかし、どれほど優れた作品であっても、作品の背景や作家の存在が知られなければ、その価値は十分に伝わりません。 価値がないのではない。 価値を届ける仕組みが足りていない。 この気づきが、伝統工芸品の越境ECサイトを立ち上げる原点となりました。 「作品」だけではなく、「作家」を届けるECサイトへ WANOWA.が目指すのは、伝統工芸品を単なる商品として販売することではありません。 作品の背景にある技術や制作工程、土地の文化、作家自身の思想やものづくりへの想いまでを丁寧に伝え、「作品のファン」だけでなく「作家のファン」を生み出すことを目指します。 サイトでは、工芸品のカテゴリーから産地、作家個人の紹介ページへとつながる導線を設け、購入者が作品を見るだけでなく、「誰が、どのような土地で、どのような想い