リノクリニック東銀座(東京都中央区)は、院長の宮﨑邦夫が、2026年6月23日に鹿児島大学歯学部にて非常勤講師として特別講義を実施したことをお知らせいたします。 同講義は昨年に続いて担当したもので、歯学部学生を対象に、自由診療における顎変形症治療(両顎手術)の実際と、生成AIを活用したクリニック経営について講演を行いました。 近年、顎変形症治療においては機能的改善だけでなく、顔貌のバランスや審美性の向上を目的として外科的矯正治療を希望する患者が増加しています。また、医療現場ではデジタル化やAI活用が急速に進んでおり、医療従事者にも新たな知識や視点が求められています。 今回の講義では、実際の臨床現場で行われている両顎手術の考え方や症例を紹介するとともに、医療DXや生成AIを活用したクリニック運営についても解説しました。 顎変形症の治療を行っている宮﨑邦夫院長 ■ 自由診療における両顎手術の実際を講義 講義前半では、顎変形症に対する自由診療での外科的矯正治療について解説しました。 顎変形症治療は単に噛み合わせを整えるだけでなく、顔貌のバランスや機能面を総合的に考慮しながら治療を進める必要があります。特に自由診療においては、患者一人ひとりが求める理想像や審美的なゴールが異なるため、治療計画の立案が極めて重要となります。 講義では実際の症例を提示しながら、 ・術前診断および治療計画立案 ・CT画像を用いたシミュレーション ・顔貌バランスを考慮したプランニング ・骨格分析と咬合診断 ・周術期管理の実際 ・術後経過と患者満足度評価 などについて解説しました。 また、両顎手術の成功には外科手術だけでなく、術前からの歯科的プランニングが大きく関わることについても紹介しました。 術前矯正では歯の位置を整え、手術によって理想的な骨格位置へ移動できる環境を整える必要があります。一方で術後には咬合の微調整を行い、長期的な安定性を確保していきます。 そのため両顎手術は口腔外科医のみで完結する治療ではなく、矯正歯科医との密接な連携によって初めて良好な治療結果につながります。 講義では、咬合設計と骨格設計を一体的に考える重要性や、術後の後戻りを防ぐための矯正管理についても説明し、チーム医療の重要性について学生へ伝えました。 さらに、自由診療領域では機能改善だけでなく審美的な評価も求められるため、患者との十分なコミュニケーションやゴール設定の重要性についても実際の症例を交えながら紹介しました。 AIを活用し、マーケティング・事務業務など、幅広い業務の効率化や業務改善を行っています ■ AI活用によるクリニック経営についても講演 講義後半では、医療業界における生成AIの活用について解説しました。 近年、医療機関では人材不足や業務負担の増加が大きな課題となっています。一方で、患者さまが求める医療サービスの質は年々高まっており、限られた人員の中でより高い医療価値を提供することが求められています。 講義では、 ・生成AIを活用した情報発信 ・クリニックマーケティングへの応用 ・患者向けコンテンツ制作 ・院内業務の効率化 ・医療DX推進の考え方 ・AIを活用した経営戦略 など、実際のクリニック運営で活用している事例を紹介しました。 また、AIは医療従事者を代替するものではなく、医療従事者が本来注力すべき業務に集中するための支援ツールであることを説明しました。 医療技術の進歩だけでなく、経営や情報発信においてもAI活用が重要な時代となっていることを伝え、学生たちは医療とテクノロジーの融合について理解を深めました。 鹿児島大学歯学部で講義を行った宮﨑邦夫院長 ■ 宮﨑邦夫院長 コメント 昨年に引き続き、鹿児島大学歯学部で講義の機会をいただき、大変光栄に思います。今回の講義では、自由診療における両顎手術の考え方や実際の症例を通じて、術前診断から術後管理までを見据えた総合的なプランニングの重要性についてお話ししました。 両顎手術は口腔外科医だけで完結する治療ではありません。術前矯正、手術、術後矯正までを見据え、矯正歯科医と口腔外科医が連携しながら患者さま一人ひとりに最適な治療計画を立てることが重要です。学生の皆さんには、手術技術だけでなくチーム医療の重要性についても感じていただけたのではないかと思います。 また後半では、医療業界におけるAI活用についてお話ししました。 現在の医療業界では、人材不足や業務負担の増加が大きな課題となっています。しかし、医療の本質は患者さまと向き合い、不安や悩みに耳を傾け、信頼関係を築きながら最適な医療を提供することにあります。 私は、医療従事者にしかできない仕事と、AIに任せられる仕事を明確に分けることが重要だと考えています。 患者さまとの対話、