株式会社ラキール(本社:東京都港区、代表取締役社長:久保 努、以下「ラキール」)は、大手企業向けデータ分析・BIツール「LaKeel BI」において、「分析レポート作成AIエージェント」を連携したことをお知らせいたします。 ラキールは、これまでにシステム開発の上流工程をAIで効率化する仕組みとして「LaKeel Blu」を提案してまいりました。この「LaKeel Blu」のAI技術を「LaKeel BI」に拡張することで、画面やレポートの作成、仕様変更をAIとの対話のみで迅速に行うことが可能になりました。これにより、BIツール運用の属人化を解消し、誰もが簡単に見たい画面やレポートを構築できる環境を提供いたします。 ■背景と目的:BIツール運用における「属人化」という業界全体の課題 多くの企業でDXが推進される中、蓄積された経営・業務データを高度に可視化・分析するBIツールの重要性は高まり続けています。ラキールの「LaKeel BI」は、他社BIツールと比べて企業の複雑かつ多様な要件に応える高度な分析・レポート作成が可能である点をご評価いただき、多くのお客様に導入されてまいりました。 しかし、高度な設定や複雑な画面・レポートの構築ができる反面、以下のような課題が多くの企業で顕在化していました。 画面・レポート作成と運用の属人化:複数の部署で必要なレポートの新規作成やレイアウトの修正・変更を行い、その担当者の異動や退職によって仕様がブラックボックス化してしまう。 設定背景の不透明化:過去のドリルダウンやデータ抽出ロジックが「なぜその設定になっているのか」意図を記録していないため、既存資産の形骸化を招く。 教育コストの増大:新システムからのデータ取り込み設定など、ツールに不慣れな新規担当者への教育に多大な時間を要する。 ■ 「LaKeel BI × LaKeel Blu」連携による主な機能と特徴 分析レポート作成エージェントを活用し、要件定義から画面・レポート生成までをAIが自律的に支援します。 1. 自然言語(対話)による画面・レポートの自動生成および直感的な編集 AIエージェントのチャット画面に対し、「こういうレポートを作って」と自然言語で指示をするだけで、AIがその意図を解釈し、要件定義ファイルを自律的に生成します。さらに、「ヘッダーの色を企業カラーの赤に変えて」「会社のロゴを配置して」といった追加の要望にも対話だけで柔軟に応じます。SQLや専門的なコードの記述は一切不要です。 2. 現行仕様(PDF・Excel等)からの要件定義とモックアップ試作 現行の業務マニュアル、システム仕様書などのテキスト情報のほか、既存の仕様データ(PDF、画像、Excel等)のスクリーンショットをAIに読み込ませるだけで、現状と理想の情報を整理。 BI上で表現可能な画面やレポートを迅速にモックアップとして試作します。ユーザーはAIが提示する作成方針を確認・修正・承認するだけのシンプルなステップで完了します。 3. 「3つの知識」の組み合わせによる職人技(暗黙知)の可視化と伝承 AIが持つ一般的な業界知識や設計パターンに加え、企業の「社内ドキュメント・規定」や、熟練者の「判断基準・業務知見」といった暗黙知を組み合わせたナレッジベースを構築します。これにより、AIが「なぜこのデータ抽出ロジックになっているのか」という設定背景の根拠をいつでも提示できるようになり、BIツールの形骸化を防ぎます。 ■ 導入によってもたらされる具体的な成果(定量的・定性的効果) 画面・レポート作成リードタイムの大幅短縮:従来、ユーザー部門にヒアリングをして作成していた作業が、AIとの対話により、工数が最大で80%削減できる見込みです。 要件定義の手戻り削減:自然言語や既存イメージからAIが即座にプロトタイプ(モックアップ)を作成するため、ユーザー部門とIT部門の認識齟齬が劇的に減少し、画面・レポート作成業務の逆戻りを防止します。 業務継続性の向上とナレッジの蓄積:誰がどのような意図で画面・レポートを作成・修正したかのプロセスや履歴がAI側にナレッジとして蓄積されるため、担当者が交代しても業務の再現性と透明性が保たれます。 教育コストの削減:BI機能の操作やデータ仕様を覚える必要がなくなるため、新規配置された担当者の習熟難易度が下がり、立ち上げコストを大幅に低減します。 ■ 今後の展望 LaKeel BIはチャット形式でデータ分析の深掘り・洞察を導くAI機能「LaKeel BI Concierge」を2024年から既に提供しています。今回、要件定義から画面・レポートの作成までAI機能を充実させたことで、BIツールを管理するIT部門、利用するユーザー部門、双方の生産性向上に寄与