「関西クリーンサービス」のスタッフが特殊清掃現場で見聞きしてきた恐怖体験を、ありのまま収録した最新刊『特殊清掃員が見た怖い部屋』(Gakken)。昨年末、丸山ゴンザレスさんとの共著『家怖』(竹書房)を、さらに掘り下げた短編形式のルポタージュ。発売は7月2日になります。 書籍の購入はこちら 【特殊清掃とは】 孤独死や不審死、自死などによって発生した遺体の腐敗や汚染を伴う現場。あるいはゴミ屋敷など通常の清掃業者では対応が困難で、特殊な状況の原状回復を行う専門業務を「特殊清掃」と呼ぶ。 高齢化や単身世帯の増加に伴い、誰も看取られることなく亡くなった人たちーー 孤独死が増加する現代において、年々その需要が高まっている。 【書籍の内容】 特殊清掃で10万件の現場に携わった、関西クリーンサービスの亀澤範行と近藤嘉貴の実体験をまとめたドキュメンタリー作品。 会社の創業者であり、3年前から真言宗の僧侶となった亀澤は現場で故人や遺品を供養しながら遺族に寄り添ってきた。拙著では故人の「生活」や「生き様」に焦点を充てルポタージュしている。 もう一人の近藤は現場で不可解な出来事を数多く経験したことから、現在は「怪談師」としても活動する。科学的に証明出来ない、漂う気配。いわゆる怪奇現象を中心に拙著にしたためた。 特殊清掃員のなかでも、彼ら2人しか語れない恐怖体験を22話収録している。 【特殊清掃の現場】 特殊清掃の現場には過酷な現実がある。蒸し暑い夏場の現場では遺体の腐敗を早め、異臭や体液といった故人の痕跡が部屋の至る場所に広がる。 そんな現場にも“生きていた痕跡”が必ず残っている。 部屋には予定が止まったカレンダー、そして家族写真。冷蔵庫の中の残った食材が、故人の生活を包み隠さずすべてを現す。主人が不在となった時計が今もカチコチと時を刻む。 事故物件で向き合うのは単なる「死」ではない。その人たちの「生きていた時間」だ。 社会から静かにこぼれ落ちて、誰にも気づかれずに亡くなっていく孤独死は特に、生と死の気配が部屋中に立ちこめる。社会が抱える見えない悲鳴が充満しているのだ。 コラムでは孤立を防ぐ手立ても指南している。 ▼目次 ・獣の巣くう家 ・誰も悲しまなかった死 ・カラカラ ・災いを呼ぶ家 ・ふふふ ・赤い着物の人形 ・加害者の母 ・待っていた兄 ・優しかったお姉ちゃん ・開けてはいけない冷凍庫 ・動物繁殖工場 ・ドント・ムーブ ・Xmas ・ゴミの中の家族 ・夢のタワマン ・手をつないだまま ・おかあさんへ ・一人になった母 ・クズの家 ・死体遺棄 ・終わらない介護 ・自分の遺影 ◆コラム ・祖母の遺品整理から、この仕事は始まった ・特殊清掃業者が、僧侶になった理由 ・孤立化を防ぐためにできること 住宅街を、カラスの群れが旋回していた。 50羽はいるだろうか。カアカアという鳴き声が、ひっきりなしに響いている。 京都府内の閑静な住宅街。多くの一軒家が隣接して並ぶ一角で、この家だけが異様だった。 屋根には、びっしりとカラスが止まっている。 「野良猫、ハクビシン、イタチ、ネズミ……いろんな種類の動物が頻繁に出入りしている」 近隣住民から警察に通報があったのは、とある春の日だった。 元々、ゴミ屋敷として近所から敬遠されていたこの家。でも、明らかにおかしい。 それほど動物の多くないこの地域で、これだけの種類の動物が一軒の家に集まるなど、前代未聞だった。 「このあたりでは見ないような動物が、この家の周りをウロウロしている」 「野良猫が、何かを咥えてこの家から出て行った」 近隣住民たちは、ここ1カ月ほどの異変を口々に語った。 (本書「獣の巣食う家」から抜粋) 書籍情報 『特殊清掃員が見た怖い部屋』 著者:関西クリーンサービス 定価:¥1,650(税込) 発売日:2026年07月02日 発行:Gakken 判型:46 ページ数:248頁 ISBN:978-4-05-407108-7 Gakken HP:https://hon.gakken.jp/book/1340710800 Amazon:https://amzn.asia/d/0bOFlVxg 著者プロフィール 関西クリーンサービス 亀澤範行が代表を務めるA-LIFE株式会社が運営。 大阪・奈良・京都を中心に遺品整理やゴミ屋敷片づけ、特殊清掃などの事業を展開している。 事故物件を子ども食堂に再生した「カンクリキッズキッチン」の運営など、社会的に意義がある取り組みにも貢献する。 公式YouTubeチャンネル『関西クリーンサービス』 登録者数約19万人 https://www.youtube.com/@k_clean0 公式WEBサイト:https://www.k-clean.jp/ ・亀澤範行 特殊清掃や遺品整理、