株式会社カンリー(本社:東京都品川区、代表取締役:辰巳 衛 / 秋山 祐太朗、以下 カンリー)は、ドメイン駆動設計(DDD)の第一人者として知られるソフトウェアアーキテクトの加藤 潤一氏を「AIフェロー」として迎えたことをお知らせいたします。 提供サービスの多機能化・大規模化が進む中、加藤氏の参画により、AIを前提とした開発体制への大胆な変革と、長期的な成長に耐えうるシステム設計の強化を推進し、エンジニアリング組織の技術基盤をより強固にしてまいります。 就任の背景 カンリーは「店舗経営を支える、世界的なインフラを創る」というミッションのもと、「カンリー店舗集客」をはじめ「カンリー福利厚生」「カンリーローカル在庫」など複数のプロダクトを展開し、急速に事業領域を拡大しています。 2025年11月には「ヒトとAIの力で、店舗の集客力を上げる」という新ビジョンへと刷新し、店舗経営そのものの変革に挑む"第二創業期"へと舵を切りました。生成AIの普及に伴うユーザーの検索行動の変化や、プロダクトの多角化によるシステムの複雑性の増大が進むなか、カンリーが掲げる「AIの全社的な社会実装」と「次世代の開発プロセスへの移行」を本質的に具現化するには、強固なソフトウェア設計の土台が不可欠です。 そこで、DDD、イベントソーシング、CQRS(コマンド・クエリ責務分離)など大規模分散システムアーキテクチャの経験に基づきAI駆動開発の領域においても国内トップレベルの知見を持つ加藤氏を招聘いたしました。 主に以下の3点を中心に、技術組織の変革を推進します。 1. AI × エンジニアリングの融合 CAIO 萩野を中心に進めている最新のAI技術活用を、一過性の機能追加に留めず、プロダクト開発の根幹をなす「AI駆動開発」へと大胆に変革します。AIを前提とした開発ライフサイクルが組織全体で機能する体制を構築し、開発生産性とプロダクトの競争力を根本から向上させます。これが加藤氏に期待する最も重要な役割です。 2. AI駆動開発に向けたソフトウェア設計の変革を主導 上記のAI駆動開発を実現するため、加藤氏が長年培ってきた大規模分散システムアーキテクチャの知見を存分に発揮します。AI駆動開発においては、単なるコード生成や自動化にとどまらず、DDDの思想に基づいた要求定義、ソフトウェア設計、そしてシステム・アーキテクチャの概念が極めて重要です。これにより、AIが扱うコンテキストを適切に管理・境界づけし、精度と信頼性の高い開発プロセスを支えることができます。DDDの第一人者として、変更に強く高機能化に耐えうる堅牢なソフトウェア構造への進化を加速させます。 将来的には「世界的なインフラ」と呼べる、可用性・拡張性に極めて優れた止まらないシステムの構築を目指します。 3. この変革に適応できる次世代エンジニアの育成 AI駆動開発という新しい開発パラダイムに適応できるエンジニアを育てるため、加藤氏との対話を通じて開発メンバーの技術力底上げを図ります。同時にAI駆動開発の実践知を対外的に発信し、次世代の優秀なエンジニアが自然と集まる技術コミュニティの強化も推進します。 「AIフェロー」という役職について 「AIフェロー」は、カンリーが目指す「AIを前提とした開発体制」の設計・実践を専門的に担う役職です。加藤氏は、Scala・Rustによるリアクティブシステム設計やDDD、イベントソーシング、CQRSの第一人者として知られる一方、近年はAIオーケストレーションツール「TAKT」や仕様駆動開発ツール「takt-sdd」の開発・発信を通じてAI駆動開発の最前線でも活動されており、この両輪を併せ持つ希少な存在です。 AIがコードを読み書きする際に最も重要なのは「コンテキストの管理」です。DDDが長年向き合ってきた境界づけられたコンテキスト(Bounded Context)や集約(Aggregate)は、ドメインごとに情報と振る舞いを厳密に閉じ込め、AIに与えるコンテキストの精度を飛躍的に高めます。アーキテクチャ設計の哲学とAI駆動開発の実践知を兼ね備える加藤氏を迎えることは、当社が目指す次世代の開発体制を最も的確に表すものであり、「AIフェロー」という肩書きはその象徴です。 加藤 潤一氏 プロフィール 株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)にてテックリード/アーキテクトとして大規模リプレイスプロジェクトを牽引。Scala、Rust、ドメイン駆動設計(DDD)、イベントソーシング、CQRS等の技術に精通。現在は、ZOZO、レバレジーズなど数多くの急成長企業の技術顧問・コンサルティングを務める傍ら、執筆や講演を通じて日本のソフトウェア開発の品質向上に尽力。エンジニアコミュニティでは「