アイリスオーヤマ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:大山 晃弘)は、当社として初めてソフトウェアとハードウェアの開発と製造を完全内製した法人向けのDX清掃ロボット「JILBY(ジルビー)」を2026年7月1日より発売します。 近年、日本国内では労働力不足が深刻化しており、その有効な解決手段としてロボットの活用やAIの導入に関心が高まっています。政府は、とりわけ音声・動画・各種センサーを統合し現実世界を理解することで、物理的タスクを遂行する「フィジカルAI」と、その実装先としてAIロボットの導入を推進しています。世界のAIロボットの市場規模は2040年に約60兆円に達すると見込まれており、日本政府は米中に並ぶ第三極として3割超の市場シェアを獲得する方針(※2)です。 こうした中、当社は2020年にロボティクス事業に参入し、業務用清掃ロボットにおけるベンダーシェアは2023年から3年連続で1位(※1)を獲得しています。現在ではサービスロボットの累計導入社数は7,000社(※3)、累計出荷台数は25,000台を超え(※4)、ロボット事業における主要な企業に成長しています。また、2023年7月にはソフトウェアの内製化を目的に、ロボット開発を行うベンチャー企業のスマイルロボティクス株式会社(現:株式会社シンクロボ(以下、シンクロボ))の全株式を取得しグループ会社化しており、ロボットメーカーベンダーとしての自立を進めています。 今回発売する「JILBY」は、床面の集塵清掃を自動で行う法人向けのDX清掃ロボットです。アイリスグループのシンクロボが初めてソフトウェアの開発を手掛け、ハードウェアは自社の大連工場(中華人民共和国・遼寧省)で製造しています。これにより、当社はロボットメーカーベンダーとしての自立を果たし、製品の企画・開発・製造・販売にとどまらず、アフターサービスまでの一貫体制を実現します。この一貫体制を確立することで、サービスを提供する過程でユーザーから得られる意見などを製品開発に活かし、製品品質や供給・サービス体制をさらに強化していきます。 「JILBY」は、当社がサービスロボットの導入を通じて蓄積した知見を基に、使用時の課題を洗い出すことで、清掃完了後に自動で充電ステーションに帰還する自動充電機能や、清掃中の稼働音を抑えた静音モード、操作性・メンテナンス性の高い設計など、ユーザーの声を反映した機能や特長を搭載しています。さらに、NTT西日本グループが提供する「AIロボティクスプラットフォーム」(※5)と連携させることで、フィジカルAIを実現します。タブレットやスマートフォンなどの端末を通じて、ユーザーとロボット間のテキストや音声による双方向のコミュニケーションが可能になり、蓄積された清掃データなどを基にAIが学習し、最適な清掃ルートや頻度、時間帯などを「AIエージェント」が提案することで、清掃業務の効率化と最適化を実現します。 当社はロボットメーカーベンダーとして、ユーザー目線の製品開発とサービスの提供を行うことでロボットの社会実装を加速させ、労働力不足という社会課題の解決に一層貢献していきます。 ■主な製品特長 ・ソフトウェアとハードウェアの完全内製による機能の拡張性 ユーザーからの要望に基づいたアップデートや、導入施設・様々な外部システムとの連携、個別ニーズに応じたカスタマイズなどに柔軟かつ迅速に対応し、機能を拡張できます。 ・ユーザー目線の製品仕様 <自動充電機能と着脱式のバッテリーを両立> 清掃完了後は充電ステーションに帰還し、バッテリーを自動で充電できます。また、着脱式のバッテリーを採用しているため、別のバッテリーを入れ替えるだけで連続稼働(※6)ができます。 <静音モードでTPOに合わせた清掃が可能に> ノーマルモードや集塵力が強いパワーモードに加え、清掃中の稼働音を抑えられる静音モードを搭載しており、店舗や商業施設が稼働している日中の時間帯や、医療・福祉施設などにおいても柔軟な清掃計画を立てられます。 <操作性・メンテナンス性の高い設計> 操作性の高い10インチの大型モニターを搭載したほか、当社のクリーナー事業の知見を活かして集塵したゴミを溜める紙パックを着脱しやすい仕様にしています。また、機体を傾けやすくするために足をかけるフットステップを大きくしたことで、ロボットの底部にあるブラシなどのメンテナンス性が向上しました。 <高い安全性> 周囲の物体までの距離や形状を測定するLiDARセンサーや、3Dカメラ、超音波センサー、段差センサー、センサー搭載バンパーなどにより、周囲の状況をリアルタイムで把握し、人や障害物、段差を検知します。清掃中の接触や転倒などのリスクを抑え、安全かつ安定した運用を実現します。 ・