【結論】本調査のポイント 【結論】ほくろが急に大きくなった場合は、必ずしも危険とは限りませんが、皮膚科での確認を推奨します。ほくろとメラノーマの見分け方は「ABCDE基準」(非対称性・境界・色・直径・変化)の5項目で自己チェックが可能です。ほくろに変化を感じたら、まずは皮膚科を受診してください。 ・夏場にほくろの変化を感じた経験がある人は全体の68.3% ・変化に不安を感じながらも受診しなかった人が76.3%と大多数 ・メラノーマの自己チェック法「ABCDE基準」の認知度はわずか15.7% 用語解説 ■ メラノーマ(悪性黒色腫)とは メラノーマとは、メラノサイト(色素細胞)から発生する悪性腫瘍である。皮膚がんの中でも特に悪性度が高く、早期発見・早期治療が極めて重要とされる。日本では年間約2,500人が新たに診断され、足の裏や爪に発生しやすいという特徴がある。 ■ ABCDE基準とは ABCDE基準とは、ほくろとメラノーマを見分けるための国際的な自己チェック法である。Asymmetry(非対称性)、Border(境界不整)、Color(色むら)、Diameter(直径6mm以上)、Evolution(変化)の5項目で構成される。 ■ ダーモスコピー検査とは ダーモスコピー検査とは、特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を用いて皮膚病変を観察する非侵襲的な検査法である。肉眼では見えない皮膚の微細構造を観察でき、ほくろと皮膚がんの鑑別に有用である。 良性のほくろとメラノーマの特徴比較(ABCDE基準) チェック項目 良性のほくろ メラノーマの疑い A:対称性 左右対称 左右非対称 B:境界 境界が明瞭 境界が不規則・ギザギザ C:色 均一な色 色むら・複数の色が混在 D:直径 6mm未満 6mm以上 E:変化 長期間変化なし 大きさ・色・形が変化 ※一般的な目安であり、個人差があります。 医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、紫外線が最も強まる7月を前に「夏のほくろの変化と受診行動に関する意識調査」を実施しました。当院は皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とし、ほくろ除去をはじめとする皮膚腫瘍の診断・治療に注力しています。 調査背景 盛夏を迎え、紫外線量がピークとなるこの時期は、肌へのダメージが蓄積しやすく、ほくろの変化に気づく方が増加します。近年、メラノーマ(悪性黒色腫)への関心が高まる一方で、「ほくろが変化したらどうすればいいのか」「何科を受診すべきか」といった基本的な知識が十分に普及していない現状があります。本調査では、一般の方々のほくろの変化に対する認識と受診行動の実態を明らかにし、メラノーマの早期発見につなげることを目的として実施しました。 調査概要 調査対象:全国の20〜60代の男女で、屋外活動の機会がある方 調査期間:2026年6月15日〜6月24日 調査方法:インターネット調査 調査対象人数:300名 調査結果 【調査結果】約7割が夏場にほくろの変化を経験 設問:夏場(6〜8月)に、ご自身のほくろに何らかの変化を感じた経験はありますか? 夏場は紫外線の影響でほくろの変化に気づきやすい時期であることが示されました。しかし、この「変化を感じた」という気づきが、実際の受診行動に結びついているかは別問題です。 【調査結果】変化に気づいても約4人に3人は未受診 設問:ほくろの変化を感じた際、皮膚科や形成外科を受診しましたか? 変化を感じながらも受診しなかった人が76.3%に上ります。特に「不安だったが受診しなかった」人が41.0%と最も多く、心理的なハードルの高さが浮き彫りになりました。 【調査結果】「様子見」が最多、4人に1人は「受診先がわからない」 設問:ほくろの変化を感じても受診しなかった理由は何ですか?(複数回答可・最も当てはまるものを1つ選択) 「何科に行けばいいかわからなかった」という回答が24.3%あり、ほくろの変化は皮膚科で診てもらえるという基本情報の啓発が必要です。 【調査結果】自己チェック法の認知度は約16%にとどまる 設問:ほくろとメラノーマ(悪性黒色腫)を見分ける「ABCDE基準」を知っていますか? 国際的に推奨されているABCDE基準の認知度が極めて低いことが判明しました。自己チェック法の普及により、早期受診のきっかけを増やすことが重要です。 【調査結果】「大きくなった」が最多で35.7% 設問:ほくろの変化でどのような点が最も気になりますか? 「大きくなった」「色が変わった」「形が変わった」といったABCDE基準に該当する変化に気づいている人は多いものの、それを専門的な視点で評価できていない可能性があります。 調査まとめ 本調査により、夏場にほくろの変化を感