KPMGコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:関 穣、田口 篤、知野 雅彦、以下、KPMGコンサルティング)は、米国の調査会社IDCの調査・分析に基づき、人工知能(AI)時代における企業変革を支えるマネージドサービスの役割や導入動向、今後の重点領域についてまとめた「KPMGマネージドサービス展望調査2026」(日本語版)を発表しました。 AIの活用が企業競争力の中核となるなか、企業は技術的負債への対応や人材不足の解消をはじめとした多くの課題を抱えており、それらの解決には戦略的なアプローチが求められています。こうした状況を受け、AI活用を加速させて戦略的なインパクトを生み出すための手段として、マネージドサービスへの期待が高まっています。 本レポートは、マネージドサービスの意思決定に関与する世界の大企業のシニアリーダー1,224人を対象に実施した調査結果およびIDCからの視点に加え、北米、欧州、アジア太平洋地域の業界特有の課題や改革の余地や新たな機会について10人のシニアリーダーに行ったインタビューを通じて、2026年に取り組むべき7つの課題についてまとめています。なお、回答企業は銀行・証券、保険、製造、ライフサイエンス、テクノロジー・メディア・通信、エネルギーなど多様な業界にわたっています。 <注目すべき調査結果> 1. AI対応マネージドサービスによるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 87%の企業が、マネージドサービスはDX戦略に高度に組み込まれていると回答しており、91%の企業はAIエージェントの継続的な監視・統制・運用保守において、マネージドサービスが重要であると認識している。 2. マネージドサービスの目的:戦略的インパクトの創出 従来の効率化に加え、90%以上が期待以上の成果を実感し、15~45%のコスト削減を実現するなど、成長やレジリエンスを生み出す戦略的手段として位置付けられている。 3. 自動化・信頼性・デジタル基盤の強化 約60%の企業がマネージドサービスを単一の業務機能全体、または全社規模で活用しており、主に、税務(約40%)、サイバーセキュリティ(37%)、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(35%)で導入されている。 1. AI対応マネージドサービスによるDXの推進 AIの高度化に伴い、マネージドサービスが単なる運用支援を超え、AI活用の実装・運用・統制を担う中核基盤へと進化していることが明らかとなりました。91%の企業がマネージドサービスをAI運用において重要と認識し、87%がDX戦略に高度に組み込まれていると回答しています。さらに、98%がAI導入を重要な能力として挙げています。 また、約60%の企業がマネージドサービスを単一の業務機能全体、または全社規模で活用しており、マネージドサービスの戦略的重要性が高まるにつれ、導入判断は経営幹部レベルの議論となり、特にCIOの影響力が最も強くなっています。 2. マネージドサービスの目的:戦略的インパクトの創出 マネージドサービス導入の目的は、従来のコスト削減中心の位置付けから、企業変革を実現する戦略的手段へと変化しており、ROIの主要指標もそれに沿ったものとなっています。コスト削減・効率化に次いで、新技術の活用、市場投入スピードの向上、イノベーションの加速といった戦略的な目的が重要視されています。 【図表1】マネージドサービスの目的のランキング 【図表2】企業によるマネージドサービスのROI測定基準 さらに、マネージドサービスは総運用コストを15~45%削減する可能性があり、90%以上の企業がコスト削減と効率化において期待以上であったと回答しています。 3. 自動化・信頼性・デジタル基盤の強化 約60%の企業がマネージドサービスを単一の業務機能全体、または全社規模で活用しており、主に、税務(約40%)、サイバーセキュリティ(37%)、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(35%)で導入されています。現在および今後数年にわたって、導入企業がマネージドサービスへの投資および価値創出において最も期待している分野は、AI管理とサイバーセキュリティです。サイバーセキュリティは、マネージドサービスが最も広く導入されている業務機能の1つとなっており、63%の回答者が、単一の業務機能全体、または全社規模でこのモデルを活用しています。AI管理についても、同様の水準で導入が進んでいる企業が約50%に達しています。 マネージドサービス投資における最優先事項はITインフラとなっています。企業は、急速に変化する需要への対応のため、大規模な処理能力と柔軟な拡張性を必要としているからです。しかし今後数年では、インフラの優先度は低下し、一方でクラウドア