現在、日本国内でパスポートを保有している人は5人に1人の割合にとどまっていますが、海外旅行への意欲は今、新たな転換期を迎えています。弊社が2026年に実施した最新の旅行調査によると、回答者の28%が今後、アジア圏への海外旅行を希望していることが分かりました。特に韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、タイといった国々への関心が高い傾向が見られます。 同時に、人々の旅のスタイルは今、かつての「贅沢さ」を追求する時代から、過度なコストや手間を抑え、賢くリフレッシュする「実用的な休暇」の時代へ根本的な変化を遂げようとしているようです。本レポートでは、日本人が惹かれる地域ごとのアイデンティティや、スムーズで価値ある旅を実現するために不可欠なeSIMなどのデジタルツールの役割について詳しく解説します。 本調査で見えた「2026年 海外旅行」5つの主要トピック 「身近さ」がキーワード:アジア圏が圧倒的人気の理由 韓国、台湾、タイ、シンガポールといった近隣のアジア諸国が、日本の旅行者にとって人気の渡航先となっています。限られた休暇の中でも無理なく「リフレッシュ」を実現できる、圧倒的なアクセスの良さと安心感が、現実的な旅先選びの決定打となっているようです。 「感情」で選ぶ目的地:国ごとに異なる期待値 感情や目的によってイメージする旅先を選ぶ設問では、「活力を得るなら韓国」「歴史・文化の奥行きを感じるなら台湾」「安らぎを求めるならインドネシア」「ロマンチックなひとときならシンガポール」といった、国ごとのアイデンティティが明確に現れました。 「贅沢」から「バランス」へ:賢い旅のスタイルが定着 かつての豪華主義的なラグジュアリー旅行ではなく、コストと快適さの最適な中間地点を狙う「バランス重視」の旅が主流となっています。無理な贅沢をせず、実用的かつ質の高い体験を賢く選ぶスタイルが、今のスタンダードと言えるでしょう。 自信を持って歩くための「デジタルツール」 スマホは今や、海外でのスムーズな移動に欠かせない「旅の羅針盤」です。特に地図やナビゲーションアプリは、不慣れな土地でも自信を持って行動するための必須ツール。デジタルを使いこなすことで、旅先でのより深い、アクティブな体験が期待できると考えられます。 旅の原点は「日常からの解放」 海外旅行の主な目的は、依然として「レジャーと観光」が圧倒的です。日々のルーティンから離れ、異国の風景や文化に触れることで、「非日常」を求めるニーズが、海外渡航の最大の動機となっているようです。 「台湾は日本語も通じるし、通じなくてもみんな優しく接してくれる。ご飯も美味しいし、楽しい観光スポットもありよく訪れている」 兵庫県、40代女性 調査結果 今後2年以内に、最も訪れたいアジアの目的地はどこですか?(単一回答) ※n=1,000(男性500名、女性500名)。オフホワイト=全体、水色=男性、青=女性。数値は回答者数(人)を示します。 【次に行きたい国ランキング】韓国・台湾・シンガポールがトップ3。アジアへの渡航意欲が鮮明に 今後2年以内に訪れたいアジアの目的地を選んだ回答者の間で、最も多く選ばれたのは「韓国(33.3%)」でした。2位には「台湾(21.0%)」、3位には「シンガポール(15.2%)」が続いています。 その他の目的地としては、インドネシア(6.2%)、タイ(5.4%)、フィリピン(4.7%)、香港(4.0%)なども、今後の旅行先として関心を集めています。 一方で、回答者全体の72.4%は、今後2年以内に訪れたいアジアの目的地を特に選びませんでした。 アジア旅行の際、どのような旅のスタイルを最も好みますか?(単一回答) ※n=398(男性193名、女性205名)。オフホワイト=全体、水色=男性、青=女性。数値は回答者数(人)を示します。 【理想の旅行スタイル】58.0%が「快適さと費用のバランス」を重視。安さでも贅沢でもない、賢い選択が主流に 現代の旅行者が求めているのは、極端な安さでも、手の届かない豪華さでもありません。今回の調査では、回答者の半数を超える58.0%が「快適さと費用のバランスが取れた旅」を理想のスタイルとして回答しました。 次いで「低予算の旅(16.8%)」、「目的地による(14.3%)」と続きましたが、「高級感・ラグジュアリーな体験(6.5%)」を求める層はごく一部にとどまっています。 この結果から、2026年の旅行トレンドは、価格に見合った質をシビアに見極める「実利的な中間層」がマーケットを牽引していることが浮き彫りになりました。 「最も活気があり、エネルギッシュな旅」として、アジアのどの国を選びますか?(単一回答) ※n=1,000(男性500名、女性500名)。オフホワイト=全体、水色