1999年10月に創業し、創業27年目を迎えた株式会社ベアーズ(本社:東京都中央区日本橋浜町、代表取締役社長:髙橋健志 以下、ベアーズ)は、経済産業省およびNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 以下、NEDO)が実施する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データエコシステムの構築等に関する研究開発(GENIAC)」において、ベアーズの提案「家事代行サービスにおける熟練スタッフの行動データエコシステム」が採択されたことをお知らせいたします。 本事業は、ベアーズと東京大学 松尾・岩澤研究室との共同研究により、家事代行サービスの現場で培われてきた熟練スタッフの行動・判断・心配りをデータ化し、家庭用フィジカルAIや生活支援ロボットの開発に活用できる基盤(データエコシステム)の構築を目指すものです。 ベアーズは本取り組みを通じて、人とテクノロジーが協働し、より多くの家庭に安心と余白を届ける新しい暮らしインフラの実現に貢献してまいります。 ※データエコシステムとは、様々な分野のデータが集められ、AIの開発・提供に活用され、そのAIが広く利用されることを通じて、さらにデータが集まるという好循環のことを指します。 【背景】 共働き世帯が7割を超え少子高齢化が進むなか、日本の“家庭内人手不足”は深刻さを増しています。家事支援ニーズが拡大の一途をたどる一方、人の手によるサービスだけではすべての困りごとに応え続けることに限界があり、テクノロジーとの協働による新しい生活支援の形が期待されています。 一方で、間取りや生活習慣、暮らしの困りごと等は家庭ごとに異なるため、生活支援AIやロボットが本当に役立つには「各家庭の状況に応じた配慮や判断」が欠かせません。現状、家庭内における家事の評価基準や正解データは整備されておらず、ロボット開発における有用なモデルデータがないことが大きな課題となっていました。 本事業では、家事代行のプロフェッショナルが現場で実践している“暮らしの暗黙知”を家庭用フィジカルAIや生活支援ロボットの学習に活用できる形で整備し、人とロボットが協働する新しい暮らしインフラの実現を目指します。 【本事業の概要】 本事業では、ベアーズが創業27年・全国12拠点・国内最大クラスの年間70万件のサービスを提供する中で蓄積してきた家事代行サービスの現場知と東京大学 松尾・岩澤研究室のAI研究知見を掛け合わせ、家庭用フィジカルAIの社会実装に向けたデータエコシステムを構築します。 具体的には、熟練スタッフがウェアラブルデバイスを装着して家事代行を行う際の、動画・視線・音響・発話等などを大規模に収集します。これにより、家庭の中で「何を見て、どう判断し、次にどう動くのか」という、ロボットが“人に自然に受け入れられるふるまい”を学ぶための高品質な一人称データを構築します。あわせて、AI開発者やロボット関連事業者が活用できるデータ提供基盤の整備にも取り組みます。 ベアーズは、長年にわたりマニュアル、研修、教育、評価、現場運営等、「品質を再現する仕組み」と「家庭内のリアルな現場知」を構築してきました。高いサービス品質を誇るスタッフの、同一家庭への定期訪問を通じて、日々の生活環境の変化に対するプロの判断・対応の違い(質の高い差分データ)を継続的に取得できることが、AIが学習する「正解データ」の信頼性を支えます。 【今後の展望】 ベアーズは、本事業を通じて、家事代行のプロフェッショナルとして培ってきた知見や心配りを未来のテクノロジーにつなぎ、生活支援AIや家庭用ロボットの普及を支援するとともに、人とロボットの協働により、より多くの家庭に安心と余白をお届けします。 ベアーズが培ってきた、きめ細やかな配慮や高品質な家事代行サービスのデータ活用は、国内のみならず世界の生活支援領域においても、新たな価値を生み出す可能性を秘めています。 ベアーズは今後も、人のぬくもりとテクノロジーの力を掛け合わせ、誰もが自分らしく、心豊かに暮らせる社会の実現に貢献してまいります。 【コメント】 株式会社ベアーズ 取締役副社長 髙橋ゆき ベアーズは創業以来、家事代行サービスを日本の新しい“暮らしのインフラ”にすることを 目指し、家庭の中にあるさまざまなお困りごとに向き合ってまいりました。 家庭という空間は、一つとして同じものがありません。だからこそ、ベアーズのサービス スタッフは、マニュアル化された技術だけでなく、お客様の暮らしを見つめ、状況を読み取り、 その場その場でふさわしい判断を重ねながら日々サービスを提供しています。 ベアーズが27年にわたり蓄積してきた家事代行の現場知と、熟練スタッフの暗黙知を、 フィジカルAIや家庭用ロボット開発に繋げるととも