富士マイクロ株式会社(本社所在地:熊本市東区、代表取締役:久永 耕三)は、AIを「お客様からお預かりした情報資産の価値を高める支援技術」と位置づけ、AI特有のリスクに適切に対応しながら、安全で信頼できるAI活用を行うため、「責任あるAIポリシー」として「富士マイクロのAI活用3つの基本方針」と「富士マイクロAI活用の10原則」を策定し、公開いたしました。 ■ 社会背景:AIの普及と、重要書類の電子化における「情報漏洩リスク」への懸念 近年、生成AI、機械学習、画像認識、音声認識、RAG等のAI技術は急速に進化し、文書電子化、情報検索、品質管理、業務効率化の分野においても利用範囲が拡大しています。 一方で、インターネット上の外部AIサービスへデータを送信・入力することによる「情報漏洩」や「AIモデルの再学習・サービス改善へのデータ流用」といった、AI特有の新たなセキュリティリスクが深刻な課題となっています。 特にお客様の「代替がきかない重要書類」を扱う電子化サービスにおいては、「利便性」だけでなく、「データがどこで、どのように処理されるのか」という透明性と安全性がかつてないほど強く求められています。 ■ 制定目的:AIをお客様の情報資産の「価値を高める支援技術」としての安全な運用 富士マイクロは、1968年(昭和43年)の創業以来、「人と人、過去と未来を正しくつなぐ」のミッションのもと、半世紀以上にわたり数多くの重要資料の保存・電子化・活用を手掛けてまいりました。 当社はAIを単なる効率化の道具ではなく、「お客様からお預かりした情報資産の価値を高める支援技術」と位置づけています。AIの利便性を活かしながらも、情報漏洩、誤判定、品質責任の所在といったAI特有のリスクに対応するために、責任あるAIポリシーを策定いたしました。 ■ 「富士マイクロのAI活用3つの基本方針」 富士マイクロは、お客様からお預かりした情報資産のセキュリティを重視した電子化サービスを提供するため、AI活用において次の3つの基本方針を定めています。 1. お客様の書類・情報は、自社環境の外に出しません。 ○オンプレミス環境またはローカル環境での運用: お客様から預かった原本、原本画像、契約書、図面、各種資料等を処理する AI-OCR、文書解析、検索支援その他のAIシステムについては、オンプレミス環境またはローカル環境で運用します。インターネット上の外部AIサービスへ、お客様の同意なく入力・送信することはありません。お客様の情報資産を守ることを、AI活用における最優先事項とします。 2. 外部AIサービスを利用する場合は、透明性を重視し「お客様の同意」と「厳格な管理」を行います。 ○書面による透明性・事前同意の徹底: やむを得ず外部AIサービスを利用する必要がある場合は、利用目的、処理環境、学習利用の有無、品質確認方法等を契約書・仕様書等に明示し、お客様の同意を得たうえで進めます。あわせて、入力情報の匿名化または仮名化、学習利用停止設定(オプトアウト)の確認、利用記録の保存等を徹底します。 3. 人による最終確認を行います(Human-in-the-loop)。 ○品質への責任は人が担います: AI-OCRや文書解析の出力・判定・提案は、そのまま無条件に採用しません。担当者が正確性・妥当性・法令適合性・顧客要求への適合性を最終確認したうえで納品します。AIは処理速度や精度を高める支援技術であり、成果物の品質責任は常に人が担います。 富士マイクロのAI活用3つの基本方針 ■ 「富士マイクロAI活用の10原則」 富士マイクロAI活用の10原則は、総務省・経済産業省 「AI事業者ガイドライン〈第1.2版〉」を踏まえ、富士マイクロが果たすべき責任と取組方針を定めたものです。AI特有のリスクに適切に対応しながら、お客様が安心して大切な書類を富士マイクロにお預けいただける環境を約束するために制定しました。10原則の詳細は富士マイクロホームページに記載があります。 富士マイクロ「責任あるAIポリシー」:https://www.fujimicro.co.jp/policy/ai-policy.html 富士マイクロAI活用の10原則 ■ 富士マイクロ代表のコメント 「富士マイクロが長年扱ってきたマイクロフィルムや歴史資料、建築図面などは、お客様にとって代替のきかない唯一無二の資産です。AI技術は、そうした情報資産の価値を高める強力な支援技術となる一方、使い方を誤ればお客様の大切な情報が外部に漏れるリスクもはらんでいます。 今回、私たちが『責任あるAIポリシー』として基本姿勢を明確にしたのは、AIの利便性に流されることなく、『お客様の情報を守り抜く責任』と『納品物の品質に対する責任