AI時代の金融インフラを提供するFinatextグループの株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下「ナウキャスト」)は、データ統合・モニタリングDaaS「DataLinc(データリンク)」を、AIや業務システムがそのまま利用できる「AI-Readyなファクトインフラ」として刷新します。あわせて、これまでのエンドユーザー向けの提供に加えて、「DataLinc」をパートナー企業のプロダクトへ組み込むOEM提供も開始します。 ■背景 AIの発展により、これまで人手をかけて行っていた情報収集や分析を、効率的に進められるようになりました。一方で、AIエージェントによるデータ収集においては、次のような課題が顕在化しています。 1. データの収集精度 AIエージェントによる調査は、概要を素早く把握することには向いている一方、生成される情報が必ずしも正確とは限らず、誤った情報を生成するリスクが残ります。また、広範囲にわたる情報を漏れなく収集することが難しく、重要なデータを取りこぼす可能性があります。 2. データの権利 著作権や肖像権など権利関係の整理が曖昧なため、二次利用が権利侵害につながる恐れがあります。 3. トークンコスト AIエージェントがWeb検索を活用し、自由に調査する場合、1回当たりの調査コストが過剰に高くなってしまう傾向にあります。また、1点目の収集精度の課題を踏まえると、トークン消費のコストに見合った調査結果が得られない可能性があります。エンタープライズのAIエージェント活用において、トークンコストの最適化は、利活用推進の上で最重要課題の一つにもなっています。 こうした課題を解決するには、AIエージェントがその都度ウェブを探しにいくのではなく、AIが信頼できるデータを参照し、正しいアウトプットを出せる仕組みを整えることが重要になります。ナウキャストは、膨大かつ多様なデータを保有・整備するとともに、独自の経済指標を開発し、機関投資家や官公庁をはじめとする情報品質の要求水準が高いクライアントを対象に、正確かつタイムリーな情報を提供してきました。こうして培った独自のデータベースとデータ整備の技術を活かし、「DataLinc」をAIや業務システムがそのまま利用できる「AI-Readyなファクトインフラ」へと刷新します。 ■サービスの概要 「DataLinc」は、企業内外に散在する多様なデータを集約・名寄せ・エンリッチし、AIや業務システムがそのまま活用できる高品質なデータを供給する「AI-Readyなファクトインフラ」です。2026年2月の提供開始以来、営業活動や与信管理の高度化を想定した法人データの名寄せ・統合機能を提供してきました。今回、AIエージェント利用の広がりを受け、AI時代のデータ供給基盤として、OEM提供をはじめとするパートナー企業向けの取り組みを強化しています。「DataLinc」の活用により、「トークン消費の抑制によるコスト・応答時間の改善」「データ品質向上によるハルシネーション抑制と判断精度向上」「収集・前処理の工数削減による意思決定のリードタイム短縮」を同時に実現します。また、データ収集元のサイトやAPIの仕様変更に伴うバージョン管理や、データのヒストリー管理はすべてナウキャストが担うため、メンテナンスの手間がかかりません。 【サービスの特徴】 1. 法人・商品・店舗まで、多様なデータに対応 法人データだけでなく、商品マスタ・店舗データ・決済明細・公的統計など、企業内外に散在するさまざまなデータをクレンジングの対象とします。幅広いデータを一貫した品質で整備し、AIや業務システムが活用できる形で提供します。 2. 集約・名寄せ・エンリッチを一気通貫で 複数のソースを集約し、表記揺れや重複を生成AIで名寄せしたうえで、外部データによって属性を付加します。この3つのコアパイプラインが「DataLinc」の中核であり、AIで利用可能な高品質なファクトを供給します。 3. エンドユーザー向けとOEM提供の両方に対応 自社利用を目的としたエンドユーザーへの提供に加えて、パートナー企業のサービスに組み込んで提供するOEM形態にも対応します。提供先のパートナー企業は、出どころの明確な高品質データを自社サービスに組み込み、自らデータを収集・整備するコストを抑えながら、エンドユーザーへ二次利用可能な形で届けることができます。 【提供するデータの例】 法人番号・登記情報、財務・IR情報、求人広告データ、本社移転履歴、POSデータ、クレジットカードの決済データ、人流データ、TV広告データなど、静的・動的の多様なデータを取り扱います。提供範囲や項目は提供先のサービスやユースケースに応じて柔軟に組み