株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社、株式会社ファブリカコミュニケーションズ(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役社長CEO:谷口政人)が運営する中古車査定サイト「車選びドットコム買取」より、5月の買取相場動向および過去2〜5年の買取相場をもとに分析した、6月以降の車買取相場予測をまとめたレポートをご案内いたします。 【本レポートのポイント】 ・4月の中古車輸出は前年同月比1.3%減。代替ルート確保で減少幅は限定的 ・円安と夏商戦需要で買取平均価格は夏にかけて110万円超へ上昇予測 ・過走行・低年式車も海外需要で高値査定の可能性。円高転換時には下落リスクに注意 今回ご案内する2026年5月版の中古車買取相場レポートおよび過去のレポートについては、下記URLからご確認いただけます。 2026年5月版中古車買取相場レポート:https://www.kurumaerabi.com/kaitori/marketprice/ 過去レポートアーカイブ:https://www.kurumaerabi.com/magazine/tag/125/ 中東情勢の影響を受けて小休止 ※過去5年の中古車オークション相場と「車選びドットコム」買取相場をもとに算出 2026年に入り、中東・ホルムズ海峡周辺の政情緊迫化は、日本の自動車産業と中古車輸出に影響を及ぼしています。 日本の主な中古車輸出先であるUAE(アラブ首長国連邦)では、一部で取引や物流の停滞が見られ、市場へのマイナス影響が強く懸念されましたが、現在は日本の中古車輸出業者の多くがUAE・ドバイを経由しないアフリカや東欧向けの代替輸送ルートを確保しています。 そのため、4月の中古車輸出台数は、14万5,358台(前年同月比1.3%減)となりました(※1)。UAE向け輸出は大きく落ち込んだものの、ロシアやタンザニアなど他地域向けが堅調に推移したことで、全体の減少幅は限定的なものにとどまりました。 ※1 出典:2026年・2025年普通貿易統計(e-Stat)に基づく 一方で、中東情勢の緊迫化は中古車輸出にとどまらず、原油調達や国際物流への影響を通じて、ナフサの国内供給不足が新たに懸念され始めています。 ナフサは石油化学製品の基礎原料であり、自動車部品や関連素材の供給にも関わるため、今後の新車生産や納期に影響を及ぼす可能性があります。 かつて中古車相場を高騰させた半導体不足はおおむね解消に向かっているものの、ナフサ不足が顕在化すれば、新車の納期が長期化する可能性があります。そうなると、半導体不足と同様、納期の早い中古車への需要が高まり、中古車相場を押し上げる要因となる可能性があります。 また円安基調によって、海外からみれば日本の中古車は依然として割安であり、日本国内での競り合いにおいて多少高い価格でも、海外バイヤーが積極的に落札しやすい環境が続いています。 そのため、国内の中古車販売業者と海外バイヤーとの間で仕入れ競争が生じやすく、オークション市場においても高値で取引されるケースが見られます。 また、「走行距離が10万キロを超えている」「初度登録から10年以上が経過している」といった、国内市場では敬遠されがちな車両であっても、海外市場では強い需要が存在します。 特に、アフリカやアジア、東欧などの地域では、年式や走行距離にかかわらず、日本車の耐久性や整備性が評価されており、輸出需要が継続しています。 低年式・過走行車であっても、想定以上の査定額がつく可能性があります。 中古車買取の動向 ※過去2年の中古車オークション相場と「車選びドットコム」買取·下取り統計データをもとに算出 ※予測値は参考値であり、実際の買取価格を保証するものではありません 現在の国内中古車市場では、夏のボーナス商戦に向けて販売店各社が在庫確保を進める時期に入っています。 車選びドットコムが過去2年間のデータをもとに実施したシミュレーションによると、春先に100万円を下回った買取平均価格は、夏にかけて110万円を超える水準まで上昇する見通しであり、今後も需要の高まりに伴う相場上昇が期待されます。 特に、国内需要が高い軽自動車やミニバンなどの人気車種については、夏商戦に向けて需要が高まると予想されます。 一方、車齢1〜3年の高年式・良質車については、円安を背景とした海外輸出需要が引き続き強く、買取価格も高水準で推移しています。 また、走行距離が10万キロを超える経年・過走行車についても、国内市場では評価が伸びにくい一方で、海外市場では需要が見込まれます。特にロシアやアフリカなどの国では、走行距離よりも車種の信頼性や整備状態が重視される傾向があり、国内の季節要因に左右されにくい価格がつく傾向です。 ただし、現在の高値傾向は、円安