スー レ ゼトワール 天文学とジュエリーの対話 1906年の創業以来、ヴァン クリーフ&アーペルは、天空に広がる世界や星々の観察に魅せられてきました。惑星が繰り広げるバレエから、星座の通り道や黄道十二宮に至るまで、天文学によってメゾンの想像力に富んだ世界は豊かに彩られ、2021年には、宇宙を魅惑的に描き出したスー レ ゼトワール ハイジュエリー コレクションが誕生しました。ヴァン クリーフ&アーペルは今年、その伝統を映し出すリングとピアスのセットを発表し、詩情あふれる天空に再びオマージュを捧げます。 ゴールドとダイヤモンドがきらめく天体 丸みを帯びたシルエットが印象的なスー レ ゼトワール リングは、1960年代にヴァン クリーフ&アーペルがデザインした豊かなボリュームをもつ作品の伝統を受け継いでいます。ハンマー仕上げのイエローゴールドには手作業で丹念にポリッシュを施し、さらなる光沢を引き出す一方、ドーム部分にエングレービングで描いた星々にはダイヤモンドをセットし、輝きを添えています。光を受けて作品全体がきらめきを放ち、高貴な素材は宇宙の深遠を想起させます。リングの内側をくぼませることで身に着けたときの心地よさを高めるとともに、ミラーポリッシュによって、ゴールドに鮮烈な光の戯れを生み出しています。指を優しく包み込むゴールドのオープンワーク構造には、星空が広がっているかのようなモチーフがあしらわれ、ダイヤモンドの裏側や立体的なくぼみを垣間見ることができます。 メゾンは、このリングとペアで装えるピアスも揃えました。ピアスは、ハンマー仕上げによるゴールドの球形から成り、表面にはスターセッティングのダイヤモンドがちりばめられています。左右で星の配置が異なり、天空に関する新たな解釈を提示しています。このような繊細な非対称性は、メゾンを象徴するスタイルのひとつであり、作品の裏面へと続いています。そこには、様式化されたオープンワークのデザインが施され、着用方法をさりげなく示しています。 スー レ ゼトワール ピアス(イエローゴールド、ダイヤモンド) スー レ ゼトワール リング(イエローゴールド、ダイヤモンド) 輝きを放つゴールド ヴァン クリーフ&アーペルは、エングレービング、オープンワーク、テクスチャード加工、研磨といった卓越したサヴォアフェールを駆使し、ゴールドに多様なフォルムや立体感を与えます。 作品の丸みを帯びたシェイプやハンマー仕上げには、ロストワックス鋳造の技法が生かされています。古代に起源をもつこの技法では、まずワックスのブロックに彫刻を施して作品の原型を作り、石膏で型を取ります。次に、高温の窯でワックスを溶かし出し、その空洞に溶融金属を流し込んで鋳造します。 手作業による数段階の研磨工程が続くことで、作品の曲線や立体感がさらに際立ちます。リングの内側は、1920年代以来ヴァン クリーフ&アーペルを象徴する技法であるミラーポリッシュにより、まばゆい輝きを放ちます。研磨工程全体を通して厳格なサヴォアフェールが発揮されることで、ゴールドの表面の輝きが高められるのです。一方、外側は、浮き彫りや独特の質感が失われないよう、慎重に仕上げられます。 スー レ ゼトワール リングへの予備研磨 ダイヤモンドの選別 メゾンは、ダイヤモンドの選別において、二重の検証プロセスを要する極めて厳しい基準を設けていることで知られています。各宝石は、カラー、クラリティ、カット、カラットを評価する品質基準「4C」に照らし合わせながら、ヴァン クリーフ&アーペルの卓越性を追求する伝統に基づき、カラーはDEF、クラリティはIF~VVSのグレードのものだけが選定されます。またパヴェ ダイヤモンドの品質については、厳格なメゾンのプロセスに従い、10倍ルーペを用いて体系的に検査することで、作品の輝きを確かなものとしています。 スー レ ゼトワール リングのセッティング作業 歴史あるインスピレーション源 天空の観察は、ヴァン クリーフ&アーペルが創業以来魅了されてきたテーマです。ごく初期のメゾンの販売記録によると、1906年にはサファイアとブリリアントカット ダイヤモンドをセットした三日月形のジュエリーが、翌1907年にはパールとダイヤモンドのスター ブローチが販売されています。また、1929年に制作された懐中時計の文字盤には月の満ち欠けが表示され、1930年代後半に発表されたピロン ジュエリーは、高く伸び上がるような躍動感あふれるラインが天体を想起させました。 ヴァン クリーフ&アーペルはまた、豊かなボリュームを流れるような曲線で象った色彩豊かな作品もデザインしています。1954年のクリップでは、サファイア、ルビー、ダイヤモンドをあしらい、星と光の環を現代的に解釈し