サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:白石 善治、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるNoesis Solutions NV(本社:ベルギー王国ルーベン市、以下「ノエシス社」)が開発し、サイバネットが販売・サポートする最適設計支援ソフトウェア「Optimus(オプティマス)」の最新バージョン「Optimus 2026.1」の提供を2026年6月24日より開始したことをお知らせいたします。また、7月9日に、「Noesis Japan Conference 2026」を開催することをお知らせします。 Optimusとは 構造、熱、流体、電磁場、音響、公差、制御、光学、電気など様々な分野のCADやCAEソフトウェアを統合化し、解析の自動化/最適化を行う最適設計支援ソフトウェアです。自動車分野をはじめ、航空宇宙や精密機械などの様々な分野の開発プロセスにおいて活用されており、CAD やCAE を使用した製品開発の効率化、品質の向上を実現します。 Optimus製品サイト:https://www.cybernet.co.jp/noesis/product/optimus ■主なバージョンアップ内容 AIを活用したグラフ生成機能「AIポストプロセス」の強化:ダッシュボード化、テンプレート化 「AIポストプロセス」は、Optimusで得られた解析データと生成AIを組み合わせ、対話形式でグラフを生成する機能です。チャットボットにグラフ、表、統計情報の種類/表示形式などを入力するだけで、任意のグラフを簡単に作成でき、設計判断の効率化を支援します。最新バージョンでは、ユーザーからの要望を受け、本機能を大幅に強化しました。 1. グラフのダッシュボード化機能:設計判断を迅速かつ直感的に 製品開発における解析の高度化に伴い、出力されるデータは増加・複雑化しています。そのため、解析専任者や設計者は多数のグラフを個別に確認しながら、設計対象の全体像を把握する必要があります。 最新バージョンでは、AIが生成した多様なグラフから任意のものを選択し、ダッシュボードとして出力する機能を追加しました。 図1: AIポストプロセスのダッシュボード機能:AIが生成した説明文を各グラフに付与することも可能 これにより、多数のグラフを一度に俯瞰しながら確認することが可能となりました。各グラフにはAIによる説明文を付与することもできるため、データから読み取れる傾向の直感的な理解を促し、設計検討の効率化を支援します。 2. グラフのテンプレート化機能:解析ノウハウの蓄積と共有を効率化 これまで、AIポストプロセスで生成したグラフや分析方法をユーザーと共有するには、Pythonスクリプトや画像などをエクスポートして指示文とともに提供する必要があり、手間が生じていました。そのため、有用な分析結果が作成者個人のローカル利用に留まるケースが多くありました。 最新バージョンには、生成したグラフをテンプレートとして保存し再利用可能とする機能が搭載され、GUI上でグラフとAIのスクリプトを他のユーザーが利用できるようになりました。これによって属人化を解消しながら分析ノウハウの効率的な蓄積・展開を実現し、業務全体の生産性向上に寄与します。 図2: AIポストプロセスのテンプレート機能:生成したグラフをポストプロセッサからテンプレート化し、他のユーザーと共有可能に 3. グラフ提案ボタン:最適なグラフを迷うことなく選択可能に AIにより自動でグラフを作成できるものの、生成内容の指示はユーザーが考える必要があり、グラフの知識がない場合には迷うケースがありました。 最新バージョンには、最適化やDOE(実験計画法)といった手法に応じて、AIが最適なグラフを推奨・提示する「グラフ提案ボタン」機能が追加されました。データ分析やグラフの知識が無いユーザーでも適切な分析方法を選択できるようになり、分析前の試行錯誤にかかる手間や時間の削減に貢献します。 図3:AIポストプロセスのグラフ提案ボタン:データ分析やグラフの知識が無いユーザーでも適切な分析方法を選択可能に Adaptive DOE(適応型実験計画法)の機能強化:機械学習モデルを追加したサンプリングにより、設計検討の効率化を実現 従来のDOEでは、サンプル点(寸法や物性値などのパラメータの設定)を事前に設定する必要があるため、重要領域のサンプリングが不足したり、重要性の低い領域を過剰にサンプリングしたりしてしまうリスクがあります。特に、1回あたりの計算コストが高い解析や非線形性の強い問題においては、こうしたサンプリングの過不足が、分析精度やデータ収集にかかる時間に大きく影響するため、適切なサンプリングが重要な課題と