バイオAIスタートアップのCraif株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役 CEO:小野瀨 隆一、以下「Craif」)は、岡山県真庭郡新庄村(村長 小倉 博俊)と連携し、交付金を活用した公費事業において、尿がんリスク検査「マイシグナル」の提供を2026年8月より開始します。住民負担ゼロで実施する本事業は、がん早期発見の新たなモデルとして位置づけられており、今後の継続実施・対象拡大の可能性を検討するための実証事業です。「マイシグナル」は、ステージ1から10種のがんリスクをバイオAI技術で評価する検査です。本プロジェクトを通じて、医療アクセスに課題を抱える地域でもがん早期発見を実現する社会モデルを構築し、全国への展開を目指します。 ■ 取り組みの背景 日本では2人に1人ががんに罹患し、がん検診受診率は約40%と国際的にも低水準にとどまっています。特に医療機関へのアクセスが限られた地方では、検診を受けにくい環境が受診率をさらに押し下げています。岡山県真庭郡新庄村でも、近隣の医療機関まで自動車で30分以上かかる環境や、日常の忙しさから検診を後回しにしてしまいがちな状況が続いており、がん検診受診率は全国平均を下回っています。発見の遅れによる重症化や医療費の増加を防ぐことが、喫緊の課題となっています。 こうした地域課題への取り組みの一つとして、新庄村は交付金を活用し、対象住民が費用負担なく「マイシグナル」を受検できる公費負担事業を実施します。Craifは新庄村と連携し、マイシグナルの提供を通じてがん早期発見の社会実装を推進します。 ◾ 新庄村マイシグナルプロジェクト概要 岡山県真庭郡新庄村在住の方を対象に、村が選定した30名程度に検査キットを提供します。自宅で採尿いただいた検体をCraifラボに郵送いただく形で受検が完結します。検査結果でリスクが高いと判定された方には、新庄村国保診療所によるフォローアップおよび川崎総合医療センター等での追加検査まで一貫してサポートします。 対象者 村内のがん検診に足を運びづらい高齢者を中心とした住民 費用 住民負担なし(モデル事業として全額公費負担) 定員 30名程度 申込期間 2026年6月〜7月 検査開始 2026年8月末〜9月頃 結果返送・追加検査 2026年10月以降 検査受検施設 新庄村国保診療所 追加検査施設 川崎医科大学総合医療センターなど(リスクが高いと判定された方) ◾ 関係者・連携施設からの声 ・新庄村国民健康保険診療所 所長 大槻 剛巳先生 赴任以来、本来であればもっと早く見つけたかったがんに、進行した形で出会わざるを得ない場面が幾度もありました。本診療所で実施できる検査には限りがあり、単純X線、超音波、限られた血液検査が中心です。そうした中で、村民の方々の早期発見につながる新たな手立てはないかと考えていたところ、尿中マイクロRNAを解析してがんのリスクを評価するCraif社のマイシグナルを知りました。尿という身体的負担の少ない検体で、複数のがんリスクを一度に評価できる点は、本村のように医療資源が限られる地域において意義があると感じています。 本事業は、村と協議を重ねたうえで、公益財団法人 地域社会振興財団「人生100年時代づくり・地域創生ソフト事業」の交付金を活用して実施するものです。 検査の実施にあたっては、対象となる方々への丁寧な説明と同意取得を行い追加検査が必要な方を適切な医療機関につなぐところまで、診療所医師として担ってまいります。 ・岡山県新庄村 小倉 博俊 村長 新庄村は人口約760人の小さな村です。住民の約46%が65歳以上を占める一方、90歳を超えてなお元気に畑仕事をされている方もおられます。一方で、村内の医療機関は国民健康保険診療所1か所であり、病院まで30分、基幹病院までは約60分を要する中山間地域でもあります。このような地域だからこそ、病気になってから治療するだけでなく、日頃から健康に関心を持ち、早期発見・早期治療につなげることが重要であると考えています。今回導入する「マイシグナル」は、採尿のみで受けられるがんリスク検査であり、ご高齢の方にも受けていただきやすい検査です。本事業を通じて、住民の皆様が健康と向き合うきっかけをつくるとともに、必要な方を適切な医療につなげ、健康寿命の延伸につなげていきたいと考えています。また、新庄村だからこそできる先進的な取組として、全国の中山間地域や小規模自治体における新たな予防医療のモデルとなることを期待しています。 ・川崎医科大学総合医療センター 瀧川 奈義夫 先生 がんリスク検査マイシグナルの価値は、検査を受けることだけで完結するものではありません。リスクが高いと判定された方が、必要に応じて精密検査、診断、治療へと確実に