株式会社スパイスマートは、中国ゲーム市場において運営されている配給会社・ライセンサー・IP関連企業のゲームブランド設立状況について調査しました。 近年、日本や欧米では、出版社や映像制作会社、キャラクター会社などのIPホルダーが自社ゲームブランドやゲーム会社を設立し、ゲーム産業へ参入するケースが増えています。こうした動向を踏まえ、本調査は中国市場における同様の事例やブランド設立以外のゲーム事業参入形態を整理し、レポートとして『LIVEOPSIS』契約企業へ配信しています。本リリースではその一部を紹介します。 【調査概要】 調査対象:2026年6月1日時点で中国本土におけるゲーム市場で運営されている配給会社やライセンサーのゲームブランド 調査内容:中国ゲーム市場で運営されている、配給会社やライセンサーのゲームブランド、および配給会社やライセンサーのゲームブランドが運営しているタイトル/過去の実績など 【調査サマリー】 ・映画・映像会社による映像×ゲームの連動 ・ライセンスアウトを中心に展開する出版・小説IPライセンサー ・近年登場した新たなゲームブランド 『LIVEOPSIS』をお試しいただける無料アカウントはこちらから開設いただけます。無料で閲覧いただける記事もございますので合わせてご確認ください。 LIVEOPSIS スパイスマート調査|中国における配給会社・ライセンサーのゲームブランド設立 主な特徴 映画・映像会社による映像×ゲームの連動 2018年前後から、中国では映画・映像関連会社が市場で大きな成功を収めた後、自社のゲームブランドを設立し、映画やドラマ、アニメなどのIPをゲーム事業に活用するというトレンドがありました。 例えばChina Film Group Corporationは2016年にゲームブランド「中影遊」を設立し、保有する映画配給権を活用したゲーム化やゲーム企業へのライセンスアウト、コラボ展開を進めてきました。 またWanda Cinemas Gamesは、映画館でのオフライン集客、会員システム、映画本編前の広告枠などを活用し、オンラインとは異なるプロモーション手段を持つ点が特徴となっています。 動画プラットフォーム「iQiYi」が設立したゲームブランド「iQiYi Game」は、保有する映画・ドラマIPとトラフィックを活用し、作品の放送タイミングに合わせて同名ゲームをリリースするなど映像とゲームの連動を主な戦略としています。 ライセンスアウトを中心に展開する出版・小説IPライセンサー 中国の出版・小説IP系ライセンサーは、自社ゲームブランドの設立よりもゲーム会社へのライセンスアウトを中心に展開する傾向があります。 China Literatureは、中国のネット小説市場において多くのIPを保有するライセンサーです。同社はゲームスタジオを所有せず、ゲームの開発や配信も基本的には行っていません。主に自社の人気ネット小説のゲーム化権利をTencent GroupやNetEase Groupなどのゲーム会社に提供し、権利費用や収益分配を受け取る形が中心となっています。 中国のデジタル出版企業・COL(中文在線)は、保有するデジタルコンテンツを子会社を通じ海外市場向けにインタラクティブストーリーゲームのリリースに注力する一方で、中国の国内向けには中小規模のゲーム企業にライセンスアウトしWeChat Mini Game(H5ゲーム)としています。 近年登場した新たなゲームブランド 近年では、映像制作やショート動画、アニメ制作などの領域で実績を持つ企業が、新たなゲームブランドを設立する動きも見られます。 Enlight Mediaは、中国国内の興行収入が150億人民元を超えた映画『ナタ』シリーズの投資会社・配給会社で同シリーズの権利も保有しています。2025年4月、同社は自社でゲーム会社を設立し、AAAタイトルを開発することを発表しました。同年には北京で十月光線という子会社を設立し、ゲーム開発業務を開始しています。 また中国第2位のショート動画アプリである快手(kuaishou)は、2021年にゲームブランド「Spark Nexa」を設立し、ゲーム市場に正式に進出しました。同社は映画への投資も行う配給会社でもあり、2024年11月にリリースされたスマホゲーム『無尽夢回』などが代表的な作品です。(現在サービス終了と発表) このほか、人気小説『三体』のアニメ版の制作にも参加した芸画開天、キャラクター「Labubu」が世界中で大ヒットしたPopMartなどアニメ制作会社やキャラクター企業によるゲーム市場への参入が発表されたケースもあります。 レポートについて 本リリースは調査結果の一部抜粋となり、調査したすべての企業(計13