エン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:越智通勝)が運営する定着・活躍支援ツール『HR OnBoard』(https://on-board.io/)は、社員のコンディション(状態)を定期的なアンケートで可視化し、離職リスクの早期発見と適切なフォローを支援するクラウドサービスです。 この度、『HR OnBoard』上で得られた新入社員7,000名、年間20,000件を超える回答から傾向を分析しました。「入社後1年間のコンディション変化」として、下記、概要を報告いたします。 結果 概要 25年卒入社者は、23、24年卒と比較して「イメージとのギャップがない」の回答割合が低下。従来よりも期待値とのズレが顕在化しやすい傾向。 「上司との話しやすさは入社初期に高水準である一方、その後は緩やかに低下。25年卒は初期から低水準。 「業務量は適切である」との回答割合は時間経過とともに低下。概ね入社6ヶ月目付近をピークとし、その後大きく減少していく傾向に。 25年卒は要フォロー層比率が従来よりも高く、約2割が改善されないまま1年を終える結果に。 調査結果 詳細 1:25年卒入社者は、23、24年卒と比較して「イメージとのギャップがない」の回答割合が低下。従来よりも期待値とのズレが顕在化しやすい傾向。(図1) 直近3年間の推移を見ると、「イメージギャップがない」と回答する割合は、全体として高い水準を維持している一方で、25年卒入社者ではやや低下が見られます。初期段階における期待値とのズレが、従来よりも顕在化しやすくなっている可能性が示唆されます。 【図1】コンディションの変化 ―G:入社後のイメージギャップー「イメージギャップはない」の回答率 2:「上司との話しやすさは入社初期に高水準である一方、その後は緩やかに低下。25年卒は初期から低水準。(図2) 「上司とは話しやすい」と回答する割合は、入社初期に高い水準を示すものの、その後緩やかに低下する傾向が見られます。また、25年卒入社者は初期段階からやや低い水準にあり、関係性の立ち上がりにおいて、これまでと異なる傾向が見られます。 【図2】コンディションの変化 ―R:上司との関係性ー「上司とは話しやすい」の回答率 3:「業務量は適切である」との回答割合は時間経過とともに低下。概ね入社6ヶ月目付近をピークとし、その後大きく減少していく傾向に。(図3) 「業務量は適切である」と感じる割合は、時間の経過とともに低下傾向です。年度により多少の差異はあるものの、概ね入社6ヶ月目付近をピークとし、その後12ヶ月目に向けて大きく減少する推移を辿っています。 【図3】コンディションの変化 ―C:業務量ー「業務量は適切である」の回答率 4:25年卒は要フォロー層比率が従来よりも高く、約2割が改善されないまま1年を終える結果に。(図4、図5) 「要フォロー」層は、入社初期から一定割合で存在しており、その後も継続的に発生しています。特に25年卒入社者においては初期段階の割合が高く、早期のフォローが重要である可能性が示唆されます。 また、入社初期を基準(100%)としたコンディションの変化率においては、24年・23年卒入社者は時間の経過とともに上昇傾向が見られる一方、25年卒入社者は変動幅が小さく、相対的に安定した推移となっています。 【図4】コンディションの変化 ―離職リスク:雨(要フォロー)― 各月のアンケート回答者における「雨(要フォロー)」の割合 【図5】コンディションの変化 ―離職リスク:雨(要フォロー)― 入社初期を基準(100%)としたコンディションの変化率 解説 本分析から、新入社員のコンディションは、入社後の一定期間で大きく変化することが確認されました。特に入社初期は、理想と現実のギャップや上司との関係性が、その後の状態に影響を与える重要な時期であると考えられます。 また、時間の経過とともに業務習得や成果実感が高まる傾向も見られ、初期段階をいかに乗り越えられるかが、その後の定着・活躍の分岐点になる可能性が示唆されました。 新入社員の課題は、離職という結果だけを見ていては見えにくいものです。小さな変化を早期に捉え、継続的に対話し、適切な支援につなげていくことが求められます。 今後もエン株式会社では、データと現場知見の両面から、企業の入社後活躍を支援してまいります。(『HR OnBoard』企画責任者 神田 堅太) 【調査概要】 ■調査方法 :webアンケートの結果を分析 ■調査対象 :『HR OnBoard(https://on-board.io/)』を利用する新入社員7,000名 ■調査期間 :23年4月1日~2025年3月31日 ■有効回答数:年間約20,000件 本調査の詳細をまとめた