中央通信 (中央社記者 林尚縈 ベルリン30日)ドイツ代表がワールドカップ(W杯)32強トーナメントでパラグアイにまさかの敗退を喫した後、メルツ首相がソーシャルメディアに「ドイツ代表を誇りに思う」と投稿したところ、サポーターやメディア、野党政治家から「一体どの試合を見ていたのか」と批判が殺到した。 ドイツとパラグアイは本日、台湾時間午前4時30分に米マサチューセッツ州フォックスボロで16強進出をかけて対戦。120分間の激闘の末、最終的にPK戦でパラグアイに敗れ、まさかの32強敗退となった。試合後、ユリアン・ナーゲルスマン監督はドイツメディアや評論家から一様に批判された。 ドイツ代表のキャプテン、ヨシュア・キミッヒはドイツメディアの取材に対し、ドイツ代表の失敗を認め、「ドイツは今、団結と前向きな力が必要な時期だ」と述べ、「もし国民全体が誇りに思えることが一つあるとすれば、それはドイツにとって非常に助けになるだろう。しかし、残念ながら、代表チームは今のところその一つではない」と語った。 ドイツのフリードリヒ・メルツ首相も、ソーシャルメディアに即座に投稿し、「敗退は痛ましいが、素晴らしい試合だった」と述べた。また、今大会のW杯でチームが見せた戦う精神とチームワークを称賛し、「我々の国を鼓舞した」と述べ、投稿の最後には「我々はあなたたちを誇りに思う」と締めくくった。 しかし、メルツ首相の代表チームに対する肯定的な評価は、一般的な見解と大きくかけ離れており、ソーシャルプラットフォームで急速に議論を呼んだ。「首相は一体どの試合を見ていたのか」は、一時X(旧Twitter)のドイツ地域で人気の検索キーワードとなり、あるネットユーザーは、メルツ首相のこの行動は、政治問題に直面した際に、失敗を成功にすり替えるようなものだと皮肉った。 自由民主党(FDP)の欧州議会議員、マリー=アグネス・シュトラック=ツィンマーマン氏は、ソーシャルプラットフォームXに「どちらがより悪いのか分からない。この試合か、それとも首相の分析か」と投稿した。 極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)や左翼政党「ザラ・ワーゲンクネヒト同盟」(BSW)も批判に加わり、それぞれメルツ首相を「失敗の美化」や「現実離れ」と非難した。 野党の批判やネットユーザーの不満に対し、メルツ首相はその後、ソーシャルメディアに再び投稿し、「成功した時は共に祝い、失敗した時も共に立ち上がる。それが我々が強くなる理由だ」と述べた。 メルツ首相はまた、ドイツ代表のユニフォームを身にまとい、胸に連邦の鷲章を佩く選手たちは、「我々の嘲笑ではなく、我々のサポートに値する」と強調し、一国の首相として代表チームへの支持を改めて表明した。(編集:陳承功)1150630 事実に寄り添う選択を。皆様からのご支援は、報道の自由を守る力となります。 中央社「一手新聞」アプリをダウンロードして、最新ニュースをリアルタイムで把握。 本サイトのテキスト、画像、動画は、許可なく転載、公開放送、公開送信、利用することはできません。