「カメがごみを食べちゃって怖くなった」「ごみが海で小さくなるなんて知らなかった…」。 そんな感想を教えてくれた子どもたちが見ていたのは、海洋ごみについて学ぶ紙芝居アニメです。 530運動発祥の地である豊橋市では、530運動環境協議会により、保育園・幼稚園・こども園で環境教育を実施しています。 園児参加型の人形劇と、海洋ごみ問題を身近に感じられる紙芝居アニメをツールに、子どもたちに「ごみを分別する習慣」や「ポイ捨てしない心」などの環境意識を育んでもらうための取り組みです。 この取り組みは平成16年から始まり、今年で23年目に。 令和6年は55園、令和7年は51園の園児を対象に実施しており、楽しみながら学べる内容を継続して続けることで、身の周りの環境について意識が深まるきっかけになっています。 令和8年も5月18日から9月18日まで、約3900人の園児を対象に、市内51の園を訪問する予定です。今回は、その中の「こまどり保育園」で行われた環境教育の様子を取材しました。 保育園での環境教育の様子をレポート こちらの園では、年少児から年長児までの園児が参加。特に年長児は、問いかけに自信を持って発言している子が多い印象でした。使用ツールは人形劇と、今年度に初公開となった紙芝居アニメです。 注目ポイント①保育士経験のある講師が楽しく伝える!参加型の「人形劇」 参加型の「人形劇」では、保育士経験のある講師が身ぶり手ぶりを交えて、ごみの「分別」や「出し方」について楽しくわかりやすく伝えています。 注目ポイント②全国でも先駆的なAI生成技術を用いた「紙芝居アニメ」 昨年度、530運動の50周年を記念してつくられた「紙芝居アニメ」。 紙芝居の原画を AI が読み込み、キャラクターや背景をアニメ化し、音声を加えて完成しました。 トントンとともだちボタン タイトルは、「トントンとともだちボタン」。 ゴミゼロの妖精トントンは、海の町を訪れ、海の生き物たちが人間の捨てたごみで苦しんでいることを知る、というストーリーを通じて、ごみ拾いや分別など自分たちができることを考え、環境問題について学べる内容になっています。 人形劇やアニメを見た園児たちの反応や感想は 人形劇では、ごみの分別〇×クイズをしたり、掛け声とともにポーズを決めてゴミゴミモンスターを退治したりと大盛り上がり。 園児たちにごみの分別をお願いすると、チャレンジしたい子がたくさん! 元気いっぱいに手を挙げる様子が見られました。 紙芝居アニメをみて「生き物がかわいそうだから、ごみを捨ててはだめなんだ」と、筋道立てて理解している姿も見られました。 「どうしたら海にあふれるごみを減らせるかな?」と問いかけられた時には、自分たちでも考えながら、「きちんと持ち帰る」「ご飯を残さず食べる」など、子どもたちも毎日の生活の中でできる行動を教えてもらいました。 また、ペットボトルをもやすごみの袋に入れようとする姿を見せると、「それはだめだよ!」という声があがり、正しい分別やしてはいけないことなどについて、しっかりと理解している様子も見受けられました。 牛乳パックなどの古紙はトイレットペーパーに生まれ変わり、生ごみは天井にあるライトのように電気に生まれ変わる、など、「分別して捨てることで、リサイクルにつながる」という点を、実物を見せながら紹介する場面も。 子どもたちにとっては意外性があり、驚きの声があがるとともにイメージも湧きやすく、理解が深まっているようでした。 子どもたちにも身近な折り紙やお手紙、お菓子の空き箱などの雑がみは「もやすごみ」に入れがちですが、「古紙」として分別することで、リサイクルにもつながります。「お家の人にも教えてあげてね」という声掛けには、「はーい!」と元気のいい返事が飛び交っていました。 参加した園児(年長児)からは、 「ごみを違うごみに入れちゃダメ(きちんと分別しないといけない)」「街に捨てちゃダメ」などの感想が寄せられました。 中には「カメが海でごみを食べちゃったところが怖かった」「ごみが海で細かくなるのは知らなかった」などの感想があり、紙芝居アニメのストーリーを通して、海洋ゴミの現状もしっかりと伝わっていたようです。 先生から寄せられた感想:「子どもだけじゃなく大人も勉強になる」 人形劇や紙芝居アニメは子どもたちに合わせた内容ですが、一緒に見ている保育士さんからも「分別を見直す良い機会になった」という声が寄せられています。 今回の環境教育でも、 ・子どもたちも普段から「ごみをポイ捨てしてはだめ」と言われていると思うが、この紙芝居アニメを通して「生き物がかわいそうだから、ごみを捨ててはいけないんだ」という理由がセットとなって分かりやすく、年少さんにも理解できるような内容で良かった。 ・子ども