株式会社キャンパスクリエイト(所在地:東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 電気通信大学内、代表取締役:髙橋めぐみ」)は、DID/VC(Verifiable Credentials)技術を用いた真正性の高いWebコメントシステムを、株式会社VESS Labsの協力のもと開発し、当社が運営する4つのWebサイトへの実装を完了しました。 あわせて、本取り組みの概念モデルである「DeSci-Inspired Japan Model」に係る商標を2026年3月11日に出願しました(出願番号:商願2026-026348)。今後はこのモデルをさらに多くのWebサイトへ展開し、AIが普及する時代に求められる「信頼できる情報基盤」の社会実装を推進していきます。 ■ なぜ今、「信頼できるWeb」が必要なのか ◆ 生成AIの普及がもたらす「情報の真偽問題」 ChatGPTをはじめとする生成AIの急速な普及により、Web上の情報は爆発的に増加しています。誰でも瞬時に高品質な文章・画像・動画を生成できる時代において、「その情報は誰が・どのような立場で・何を根拠に述べたものか」を判断することは、かつてなく難しくなっています。 AIが生成したコンテンツとヒトが書いたコンテンツの区別がつかなくなりつつある現在、Webサイトに掲載された情報の「出所の確認」と「第三者による検証」は、情報を受け取る側にとっても、発信する側にとっても、最重要課題のひとつとなっています。 ◆ コメント・レビューの「なりすまし」と「信頼性の欠如」 WebサイトやSNS上のコメント・レビューは、製品選定・サービス評価・意思決定に大きな影響を与えます。しかしその一方で、匿名コメントによる誹謗中傷、AIが生成した偽レビュー、ステルスマーケティングによる評価操作など、コメントそのものの信頼性が根底から問われる事態が各所で生じています。 「誰が言っているか」が分からないコメントは、有益な情報であっても信頼しにくく、意思決定の質を下げます。情報の受け手が「この意見は、どのような立場・実績・専門性を持つ人物が述べたものか」を検証できる仕組みが求められています。 ◆ 産業情報・科学技術情報における「信頼の連鎖」の必要性 当社が運営するWebメディアのターゲット領域「フィジカルAI・倉庫DX・インクルーシブ社会・スタートアップ海外展開」はいずれも、社会実装に向けた具体的な意思決定(製品導入・事業判断・政策立案)に直結する情報が流通する分野です。 このような領域では、「この情報はどの専門家が・どの立場で・どのような根拠をもって支持しているか」が明確であることが、情報の価値を何倍にも高めます。信頼の連鎖(Trust Chain)を形成できる情報インフラの構築こそが、AI時代のWebサイトに求められる新しい設計原則です。 ■ Verifiable Credentials(VC)とは Verifiable Credentials(VC)は、W3C(World Wide Web Consortium)が標準化を進めるデジタル証明技術です。「誰が・何を・誰に対して証明するか」を暗号学的に検証可能な形式で記述し、発行・保持・提示・検証の一連のプロセスをデジタルで完結させます。 ・Issuer(発行者) 資格・実績・立場を証明する組織または個人(大学、企業、認証機関など) ・Holder(保有者) 証明を受け取り保持する個人・組織(コメント投稿者など) ・Verifier(検証者) 提示されたVCの真正性を暗号学的に検証する側(Webサイト・閲覧者など) ・DID(分散識別子) ブロックチェーン等を用いた分散型の識別子。特定の中央管理者に依存しないIDの仕組み VCを活用することで、Webサイト上のコメントや評価に「この人物は○○大学の研究者である」「この企業は△△分野での実績がある」といった属性情報を、暗号学的に検証可能な形で付与できます。匿名コメントとは異なり、発言者の立場・専門性・信頼性が明確になり、情報の受け手がより適切に情報を評価・活用できるようになります。 ■ 株式会社VESS Labsとの協力による開発 今回のシステム開発にあたり、当社はVC技術の実装・運用に深い知見を持つ株式会社VESS Labsの協力を得ました。株式会社VESS Labsは、DID/VCエコシステムの構築・普及に取り組む専門企業であり、VC技術を実際のWebサービスへ実装するための技術基盤・ノウハウを有しています。 当社が持つ産学官連携・産業振興のノウハウと、株式会社VESS Labsが持つVC技術の実装力を組み合わせることで、「情報の信頼性を技術的に担保しながら、実際の産業メディアとして機能するWebサイト」という新しいモデルを実現しま