株式会社文藝春秋が刊行した、ドキュメンタリー監督・藤野知明さんの著書『どうすればよかったか?』の累計発行部数が2万部を突破いたしました。 『どうすればよかったか?』(藤野知明 著)書影 ◇20以上の媒体で紹介&掲載記事が約780万PVを記録 1月29日の刊行後、「読売新聞」「北海道新聞」などの新聞各紙や「ラジオ深夜便」(NHK)など20以上の媒体で取り上げられ、Webメディア「文春オンライン」では本書に関する記事の総PVが約780万を記録。また、Amazonの売れ筋ランキングでは「精神医学ノンフィクション」「映画の本」など5つのカテゴリーでジャンル1位を獲得し、大きな注目を集めながら全国でロングセラーとなっています。 読者からは、「読み進める手が止まらず、その日のうちに一気読みしてしまった」「家族とは何なのか、深く考えさせられた」「涙なしには読めなかった。一人でも多くの方に読んでもらいたい」「統合失調症の当事者、当事者家族にとって貴重な記録を公開してくださったことに感謝します」など、思いの込もった長文の感想が続々と寄せられています。 ◇衝撃のドキュメンタリーの裏側を描く 藤野知明『どうすればよかったか?』(文藝春秋)/©2024動画工房ぞうしま 医学部に通うほど優秀だったが、統合失調症の症状が現れて突然叫びだした姉。姉を「問題ない」と医療から遠ざけ南京錠をかけて家に閉じ込めた、医師で研究者の両親。そして変わってしまった姉を心配し、両親の対応に疑問を感じながらもどうすることもできずにいた弟。 姉に統合失調症の症状が現れた時の家の様子を初めて録音しているところ(イラスト:藤野知明)。 藤野知明『どうすればよかったか?』(文藝春秋) 20年にわたって自身の家族にカメラを向け続けた弟・藤野知明監督による映画『どうすればよかったか?』は、2024年12月から4館で上映がスタートし、これまで全国150館にて上映、全国で17万人以上を動員。公開から1年半以上経った現在でも上映が続いており、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットを記録しています。 姉が描いた家族のイラスト。藤野知明『どうすればよかったか?』(文藝春秋)/©2024動画工房ぞうしま 書籍版となる本書では、映画に入れるのを断念したショッキングな家族の事実や、姉や両親と過ごした時間の中で味わった悲しみ、怒り、混乱、葛藤、喜び、希望など、映像では伝えきれなかった様々な思いを監督自身の率直な言葉で明かしています。 ひとつの家族の歴史を追体験するうち息を呑むような衝撃に心を撃ち抜かれ、「家族とは?」「人生とは?」、そして「どうすればよかったか?」と問わずにはいられなくなるーーままならない思いを抱えながら、それでも誰かと生きようとするすべての人に届けたい一冊です。 ◇ ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』概要 藤野知明『どうすればよかったか?』(文藝春秋)/©2024動画工房ぞうしま 面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。 このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。 20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔てられた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。分かりあえなさとともに生きる、すべての人へ向けた破格のドキュメンタリー。 ◇ 著者・藤野知明さんのコメント 日々届く読者の感想を拝見しながら、 自分の経験や、考えたことが少しでも 何かの役に立てばと思っています。 ◇ 著者 プロフィール 藤野 知明(ふじの・ともあき) 1966年、北海道札幌市生まれ。北海道大学を卒業後、社会人生活を経て日本映画学校映像科録音コースに入学。千葉茂樹監督に師事する。2012年、家族の介護のため札幌に戻り、13年に淺野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。監督作品に、短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨杵臼コタンへ』(17)、長編ドキュメンタリー『