Data+AIコンサルティング企業であるarcbricks株式会社(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:太田 良二、以下「arcbricks」)は、生殖補助医療(ART)を専門とする医療法人社団亀田会 亀田IVFクリニック幕張(千葉県千葉市、理事長/院長:川井 清考、以下「同クリニック」)の生殖医療DXプロジェクトにおいて、紹介状(診療情報提供書)OCRの概念実証(PoC)およびデータ活用基盤構築に向けた検証を開始したことをお知らせいたします。 arcbricksは、Data+AIコンサルティング企業として、構想策定から概念実証(PoC)まで一気通貫で支援しています。本プロジェクトは、医療分野におけるData+AI活用の実践事例です。 背景:生殖医療が抱える課題 2022年4月の不妊治療の保険適用拡大により、生殖医療へのアクセスは大きく改善されました。一方で、現場には以下の課題が存在しています。 • 男女双方の診療データを統合して判断する必要がある • 電子カルテや検査システムなど、情報が複数のシステムに分散している • 手入力・転記作業が医療従事者の業務負荷を高めている • 国内エビデンス蓄積のためのデータ活用基盤整備が求められている 本プロジェクトが目指す医療DXの本質は、単なる業務効率化ではありません。事務作業を削減することで生まれた時間を、医療従事者が患者様一人ひとりと向き合うことに充てること——これが取り組みの出発点です。学術活動にも積極的に取り組む同クリニックは、エビデンスに基づいた標準治療を提供し続けるため、データ活用基盤の構築に踏み出しました。 arcbricksの役割 arcbricksは本プロジェクトにおいて、以下の役割を担っています。 • 現場課題の整理とデータ活用ロードマップの策定 • 紹介状OCRの技術選定と読み取り精度の検証 • データ基盤のアーキテクチャ設計支援 • 将来のAI活用構想の策定 OCR導入やシステム開発にとどまらず、現場の課題を起点にデータ活用の方向性を設計するData+AIパートナーとして伴走しています。 プロジェクト概要 紹介状OCR PoC(現在実施中) 現在、以下の検証を進めています。 • 紙やPDFの紹介状をOCR技術によってテキスト化 • 医療情報を構造化データとして抽出 • データガバナンスに配慮した安全なデータ基盤へ蓄積 • 手入力・転記作業の削減による業務負荷の軽減 この取り組みにより、医療従事者が患者様との対話や診療本来の業務に集中できる環境の実現を目指します。 将来構想 PoCで得た知見をもとに、以下の実現を段階的に構想しています。 1. 診療データの統合 電子カルテや培養システムなど、分散する医療データを段階的に統合・可視化 2. AI活用 統合データを用いた治療方針検討支援の検証や、生成AIによる情報検索・業務支援を推進 3. 研究支援 蓄積されたデータを活用した研究支援や、将来的な多施設共同研究への展開可能性を検討 コメント 医療法人社団亀田会 亀田IVFクリニック幕張 理事長/院長 川井 清考 不妊治療は極めて個別性の高い医療だからこそ、経験値だけでなくデータを羅針盤にする意義は大きいと考えています。当院では、エビデンスに基づいた安全性の高い標準治療を、患者様ご自身が納得して意思決定できるようサポートすることを最も大切にしています。 今回のarcbricksとの取り組みは、医療従事者の業務負担を軽減するだけでなく、当院に蓄積された医療データを研究と臨床の融合に活かすための基盤づくりとなります。確かな根拠に基づいた医療を5年後も10年後も変わらず届けられる体制を目指す当院にとって、この取り組みは生殖医療DXへの大切な一歩です。 arcbricks株式会社 代表取締役社長 太田 良二 医療現場におけるDXは単なる効率化でなく、医療従事者の皆様が患者様とのケアにより多くの時間を充てられる環境を実現するための取り組みであると考えています。日々蓄積される知見や経験を組織全体で活用し、チームとして継続的に成長していくことも重要な価値の一つです。 私たちは、そのような現場の思想や専門性を大切にしながら、Data+AIの力で支えることこそが本プロジェクトにおけるarcbricksの重要な役割であると考えております。業務効率化にとどまらず、将来の研究支援やAI活用も見据え、医療従事者の皆様がより本質的な業務に専念できる環境づくりと、皆様が目指すより良い医療の実現に向けて、今後も伴走してまいります。 arcbricks株式会社 「データに価値の輝きを」をミッションに掲げ、Data+AIソリューションを通じてお客様のビジネス変革を支援するコンサルティング企業。データ活用