株式会社あるやうむが手がける「地域おこし協力隊DAO」を活用し、広島県神石高原町のDAOマネージャーとして活動するsabii(さび)さんは、2026年6月9日(火)・10日(水)の2日間、草刈りの担い手育成を目的とした実践型講習会「神石高原でガチで草刈りやるけん ー 草刈り担い手(草刈りじゃけん)育成講習会」を開催しました。 本講習会は、5月1日にプレ開催された「草刈りグランプリ」の取り組みを発展させたものです。 前回は、地域の日常的な作業である草刈りを、地域外の参加者にとって新鮮な体験価値へと変える実験的なイベントとして開催されました。 今回はその次の段階として、草刈りを一過性の体験で終わらせず、地域の草刈りを支える担い手として、無理のないかたちで関われる人を増やしていくことを目指して実施しました。 少人数での開催となったことで、講師が作業を細かく確認しながら、刈払機の基本的な扱い方、斜面での姿勢、安全面の注意などを実践の中で学ぶ機会となりました。 地域の「当たり前」を、関わるきっかけに 神石高原町では、高齢化や人口減少により、農地や道路沿い、斜面などの草刈りが地域の大きな負担になっています。一方で、地域外の人にとって草刈りは、自然の中で体を動かし、地域の暮らしに直接関わることができる体験でもあります。 5月にプレ開催された草刈りグランプリでは、名古屋・大阪・京都などから参加者が集まり、手鎌を使って草刈りに挑戦しました。 草刈り後には、地域の方々との交流会や山菜採り、薪ストーブを囲んだ食事も行われ、神石高原町の自然・食・人とのつながりを体感する時間となりました。 今回の担い手育成講習会は、そうした前回の成果を踏まえ、草刈りを「楽しい体験」から「地域を支える技術」へと深めるために企画されました。 現場で学ぶ、刈払機の基本 講習会では、まず講師のたくちゃんから、刈払機の基本的な扱い方について説明を受けました。 刈払機は、広い範囲の草を効率よく刈ることができる一方で、使い方を誤ると危険を伴う道具です。そのため、部品の名称や役割、エンジンのかけ方、刃の向き、回転数の調整、周囲の安全確認などを一つずつ確認しました。 本講習会は、地域の草刈り作業を体験的に学ぶ実践型の取り組みとして実施。参加者は講師の助言を受けながら、無理のない範囲で作業を行いました。 説明後は、たくちゃんの田んぼの脇にある畦道と斜面で実践を開始しました。 初日は、sabiiさんが平坦な畦道を担当し、シグナさんは畦道や斜面での草刈りに挑戦。講師のたくちゃんはお手本を見せた後、作業にも加わり、参加者の動きを確認しながら、安全面や刈り方のポイントをその場で助言しました。 その結果、初日に予定していた指定場所を無事に刈り終えることができました。 初心者が実感した、草刈りの難しさ 実際に刈払機を使ってみると、見ているだけでは分からない難しさがありました。 草をきれいに刈るには、地面の状態を確認しながら、根元に近い位置を意識することが大切です。 しかし、初心者にとっては地面や石に刈刃が当たる怖さもあり、最初は草の上の方を刈ってしまう場面がありました。 また、刈払機は一定の動きで安定して操作することが重要ですが、刈る位置が高くなったり、動きが安定しなかったりすると、同じ場所を何度も刈り直すことになります。草が密集している場所では、回転数や刈刃の当て方によって、思うように刈り進められないこともありました。 特に難しかったのは、斜面での作業です。足場を安定させ、体のバランスを保ちながら刈払機を操作する必要があり、平地以上に集中力と体力を使います。 それでも、少しずつ刈払機の動きに慣れてくると、一振りで草が倒れていく爽快感もありました。 草刈りは、単に草を短くする作業ではなく、道具の扱い方、地面を見る目、体の使い方、安全への意識が必要な技術であることを実感しました。 草刈りの後は、地域の自然と交流を体感 1日目の草刈り終了後には、参加者同士や地域の方々との食事の時間が設けられました。 夜には、地域の方の案内のもと、神石高原町の自然を感じられるホタル鑑賞も行われました。草刈りで体を動かした後、静かな夜に舞うホタルを眺める時間は、地域の自然の豊かさを実感するひとときとなりました。 草刈りは、道や農地、景観を守るための作業です。その先には、人が歩ける道、守られる田んぼ、美しい里山の風景、そして地域の暮らしがあります。 今回の講習会は、草刈りの技術を学ぶだけでなく、地域の自然や人とのつながりを体感する2日間となりました。 講師・たくちゃんによる講評 講習後、講師を務めたたくちゃんからは、参加者シグナさんの草刈りについて講評がありました。 たくちゃんは、シグナさんの作業について「初めてにしては筋が