2026年6月21日、認定NPO法人PEACE DAY(代表理事:井上高志)は、品川女子学院講堂(東京都品川区)にて「第1回 PEACEシンポジウム2026」を開催しました。 戦後80年以上が経過した現在も、世界各地では紛争や対立が続き、難民・避難民の数は過去最多を更新しています。一方で、日本国内にも平和の実現に向けて日々活動するNPO・NGO、教育機関、企業、財団、市民団体など、多様な担い手が存在しています。しかし、それぞれの活動領域が異なることから、互いの取り組みを知り、学び合い、連携する機会は決して多くありません。 こうした課題意識のもと開催された本シンポジウムには、平和構築、人道支援、国際協力、平和教育、難民支援、フェアトレード、被災地支援、地域づくり、若者育成など、多様な分野で活動する団体・個人・企業関係者が集いました。 平和という共通のテーマのもと、これほど多様な主体が一堂に会し、それぞれの実践や課題、そして未来への展望を共有する機会は極めて稀です。本シンポジウムは、分野や立場を超えて学び合い、協働する場となるとともに、日本における平和セクターの横断的なネットワーク形成に向けた新たな第一歩となりました。 当日のステージの様子 「平和を願う」から「平和をつくる」へ シンポジウム冒頭では、認定NPO法人PEACE DAY代表理事であり、株式会社LIFULL創業者の井上高志が基調講演を行いました。 井上は、「平和はもはや理念や理想ではなく、経済や社会の持続可能性を左右する重要な課題である」と提起。 また、従来のESG(Environment・Social・Governance)に「Peace」を加えた「ESGP」という考え方や、「平和資本(Peace Capital)」という新たな概念を紹介し、市民社会と経済界が連携して平和を社会に実装していく必要性を訴えました。 さらに、 ・PEACEイニシアチブ ・PEACEファンド ・市民100万人署名プラットフォーム など、平和活動を支える新たな仕組みづくりに向けた構想も共有されました。 講演を行うNPO法人PEACE DAY 代表理事・井上高志 多様な平和活動の最前線が集結 シンポジウムでは、国内外で活動する平和関連団体によるピッチリレーを実施しました。 公益財団法人五井平和財団からは、若者たちが国境や文化を越えて交流する平和教育プログラムや、未来世代のリーダー育成について紹介されました。 NPO法人Piece of Syriaからは、長期化するシリア危機の現状と教育支援の取り組みについて報告がありました。戦争によって失われた学びの機会を取り戻し、次世代へ希望をつなぐ活動に、多くの参加者が耳を傾けました。 認定NPO法人テラ・ルネッサンスからは、アフリカやアジアを中心に取り組む元子ども兵の社会復帰支援や地雷・不発弾問題への対応、人道支援活動について紹介されました。「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目指す活動は、平和とは単なる戦争のない状態ではなく、一人ひとりの尊厳が守られる社会であることを改めて参加者に問いかけました。 国際NGOピースボートからは、市民による国際交流や対話を通じた平和構築、核兵器廃絶に向けた取り組みなどが紹介されました。国境や立場を越えて人と人とが出会い、相互理解を深めることの重要性が共有されました。 REALsからは、ガザをはじめとする紛争地域の子どもたちへの心のケアや、若者が主体となって平和を実践する活動について紹介されました。平和を遠い世界の出来事としてではなく、自分たちの行動によって支えることができるというメッセージは、多くの共感を呼びました。 また、認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちねからは、福島第一原発事故後、市民自らが放射能測定や健康支援に取り組んできた活動が紹介されました。「命と暮らしを守ることも平和の重要な実践である」という視点は、多くの参加者に新たな気づきを与えました。 そのほかにも、国際平和映像祭による映像を通じた平和教育、フェアトレードを通じた持続可能な社会づくりなど、多様な分野の実践が共有されました。 平和という言葉は一つであっても、そのアプローチは教育、国際協力、人道支援、共生、多様性、文化、地域づくり、経済活動など多岐にわたります。本シンポジウムは、それぞれの活動が互いにつながり合うことで、より大きな平和の力となる可能性を示す機会となりました。 ピッチリレー参加団体 公益財団法人 五井平和財団 / NPO法人 Piece of Syria / 特定非営利活動法人 いわき放射能市民測定室 / 特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan) / 特定非営利活動法人 CWS Japan / 特定非営利活動