3Dデータプラットフォーム「3Dasset.io」(https://3dasset.io/)を運営する株式会社IZUTSUYA(本社:東京都中央区新富、以下「IZUTSUYA」)は、手に装着して使うグローブ型の3Dスキャンデバイスのプロトタイプ「3D SCAN GLOVE - IZUⅡ(イズツー)」を開発しました。NY拠点のアーティストGEOFF、ストリートアーティストBOCKYとのコラボレーションで制作し、最新の3Dスキャン形式である3D Gaussian Splatting(3DGS)の表現力を体感できるプロトタイプとして発表します。 手に着けて"神速"に撮るためのアプローチ 3Dスキャン、とくに360度撮影は、撮影環境によって大きく難易度が変わります。大きく重たいカメラ機材を持ち込むのが難しい場所、限られた時間で的確な撮影データを取得しなければならないような過酷な環境では、機材のセッティングそのものが大きな壁になっていました。 3D SCAN GLOVE - IZUⅡは、その課題に「手に装着する」という発想で挑みます。グローブを着けて手を動かすだけで、対象をぐるりと一気に撮影できる。大がかりなセットアップもいらず、身体の動きそのものがカメラワークになります。手持ち機材を構えて何度も撮り直す従来のスタイルと比べ、過酷な現場でも短時間で多くの素材を取得できる可能性があり、3Dスキャンに新しいアプローチを提示するものです。 3D SCAN GLOVE - IZUⅡプロトタイプのテスト撮影時の写真 今回のプロトタイプは片手のみの構成ですが、正式版では両手での運用を想定しています。両手それぞれに装着したカメラで対象を挟み込むように撮れば、片手の倍のアングルを一度に取得でき、まさに"電光石火"の速さでスキャンを完了させる——それが目指す姿です。 アーティスト GEOFF × BOCKY とのコラボレーション 3D SCAN GLOVE - IZUⅡは、単なるプロダクトではなく「アートピース」であり「エンタメ」でもあります。楽しみながらスキャンを行い、その過程で3Dスキャンや文化そのものをアーカイブしていく——そんな体験をより多くの人に知ってほしいという想いから、今回は2人のアーティストとコラボレーションしました。 GEOFF GEOFF NY拠点のアーティスト。映像やプロジェクションの制作に加え、ラッパー、音楽の活動をしている。20年以上アート×テクノロジーのイベントを開催し、世界中で数百回のパフォーマンスをこなす。 BOCKY BOCKY 10代の頃に出会った、アニメ・漫画・GAME・渋谷カルチャーを通じてストリートアートの世界にのめり込む。言葉の必要ない自由でラフな世界感に心を突き動かされ、「遊び」というテーマをもとに都内近郊を拠点にLIVEペイント活動を行う。空間で感じたインスピレーションを大切にし、その瞬間その場所でしか描けない作品を表現していく。2019年にART BRAND「AFRICAN TOYS and SWITCH BOMB」を設立。AFRICAN MADEの木彫り作品、JAPAN MADEのソフトビニール製フィギュアの販売を開始し、現在は世界中のソフト作家の作品の総代に携わり、彩色まで一貫した活動も行う。自身が描くオリジナルのPOPなキャラクターを国境を問わず様々なスタイルと組み合わせて発信中。自由な表現の中から生まれる様々な作品を愛し、人との繋がりを大切に活動している。 アートとテクノロジーの両方を知る2人とともにつくることで、デバイスは「使う道具」から「身に着けて楽しむ表現」へと広がりました。 あえて被写体は「水の入ったコップ」——3DGSだからできること 今回のプロトタイプでは、スキャンの被写体にあえて最高難易の一つである水の入ったコップを選びました。透明なものであること、特徴の少ない対称性のある物体であることが、難しいと言われる所以です(今回は特徴点を抽出しやすいように葉を浮かべました)。 3D Gaussian Splatting(3DGS)は、これまでの3Dスキャン手法では苦手とされてきた透明なものまでスキャンできることが大きな強みです。ガラスや水のような透き通った質感、光の透け方や反射までもリアルに再現できる。その3DGSならではの表現力を、いちばん分かりやすく伝えられる被写体としてコップを選びました。最新の3Dスキャン形式である3DGSを、まずは「見て」体感してほしいという狙いです。 3Dasset.ioに公開された3DGSに変換されたデータ 実際に今回試作したプロトタイプを活用して被写体に対して360度撮影から自動で3DGSデータ化したものを、3Dasset.io上で公開しています。スマートフォ