株式会社enechainは、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長であるクリストファー(クリス)・ジャンカルロ氏およびインターコンチネンタル取引所(ICE)の創業メンバーで元開発責任者RJカミングス氏が、当社のシニアアドバイザーに就任したことをお知らせいたします。 ■ 背景と目的 電力は、生活と産業の基盤を支える社会インフラであり、電力価格の変動リスクを適切に管理できることは、事業活動および経済全体の安定にとって重要です。日本においては、2016年の電力小売全面自由化以降、卸電力取引および関連する市場機能が段階的に発展してきました。一方で、近年の地政学的環境や需給環境の変化などを背景に、エネルギー価格が大きく変動する局面も生じており、エネルギー市場参加者にとって、価格変動リスクの管理を支えるマーケットプレイス機能やツールの重要性が一層高まっています。 欧米では、日本に先行してエネルギー市場の自由化が進展し、電力・ガスを含む商品市場において、透明性、公正性、マーケットコンダクト、流動性、リスク管理といった実務上の原則が長年にわたり積み重ねられてきました。日本のエネルギーマーケットプレイスが今後さらに発展していくうえでは、こうした国際的な実務知見を参考にしながら、国内の市場構造、規制環境、参加者のニーズに即した形で取り入れていくことが重要です。 こうした背景のもと、enechainは、商品・デリバティブ市場における国際的な規制監督および政策形成において豊富な実績を有するクリス・ジャンカルロ氏をシニア戦略アドバイザーに迎えました。同氏には、グローバルな市場・政策動向に関する知見を踏まえ、当社マーケットプレイスにおける自主的なマーケットガバナンスおよびコンプライアンス体制の高度化を中心に、継続的な戦略アドバイスをいただく予定です。 シニアテクノロジーアドバイザーに就任したRJカミングス氏は、ICEの創業初期に参画したメンバーの一人で、プロダクト開発責任者として、世界的に評価されるマーケットプレイス技術の構築と拡張に貢献してきました。同氏は、当社の中核マーケットプレイスである「eSquare Live」の開発ロードマップがエネルギー市場参加者にとって世界水準のプラットフォームへと進化するようアドバイスいただく予定です。 【クリス・ジャンカルロ氏のコメント】 日本のエネルギー市場は、その規模と自由化の進展を背景に、アジアにおいて透明性が高く健全に機能する商品マーケットプレイスを築くうえで、最も重要なフロンティアのひとつです。enechainは、より良い価格発見、リスク管理、そしてエネルギートランジションを支える、公正でテクノロジーを基盤としたマーケットプレイスインフラを構築しています。マーケットプレイスのガバナンスおよびコンプライアンス、そしてより広範な戦略的ロードマップについて、同社のチームに助言できることを楽しみにしています。 【RJカミングス氏のコメント】 enechainには、エネルギー市場参加者にとって不可欠なインフラとなりうるマーケットプレイス技術を構築する機会があります。eSquare Liveの開発について同社チームに助言し、世界水準のマーケットプレイスインフラに求められる信頼性、ユーザビリティ、そして技術アーキテクチャを備えたプラットフォームへと拡張させていく支援ができることを楽しみにしています。 【enechain 代表取締役 野澤のコメント】 ジャンカルロさんとカミングスさんをシニアアドバイザーとして迎えることができ、とても光栄に思います。ジャンカルロさんが持つ商品市場および市場監督に関する深い知見は、当社がマーケットプレイスのガバナンスおよびコンプライアンス体制を一層強化していくうえで、極めて貴重です。また、カミングスさんが培ってきたグローバルなマーケットプレイスに必要な技術の構築と拡大に関する経験は、当社のマーケットプレイス eSquare Liveを、より高度化するエネルギー取引のニーズに応えうるプラットフォームへと進化させていくうえで、重要な役割を果たします。お二人の助言は、日本において、より透明性が高く、強靭で、信頼されるエネルギーマーケットプレイスを構築していくうえで、確かな力になると考えています。 【クリス・ジャンカルロ氏の経歴】 米商品先物取引委員会(CFTC)第13代委員長。「金融規制において最も影響力のある人物の一人」と評され、米金融安定監督評議会(FSOC)、大統領金融市場ワーキング・グループ、証券監督者国際機構(IOSCO)執行委員会のメンバーも歴任。委員長在任中は、商品先物・デリバティブ市場の透明性向上、規制枠組みの近代化、市場参加者の保護とイノベーションの両立に尽力した。また、商品市場