理化学研究所発スタートアップである株式会社BEAM Technologies(東京都千代田区、代表取締役CEO:飯村 一樹、以下「当社」)は、シードラウンドにおいて総額2.2億円の第三者割当による資金調達を完了しました。 本ラウンドは、UntroD Capital Japan株式会社、株式会社DG Daiwa Ventures、シンニチ工業株式会社、木下 雄輔 氏、中村 貴裕 氏(株式会社Midtown 代表 / 株式会社ispace 元取締役COO)、ごうぎんキャピタル株式会社の、宇宙・金融・製造各界のプロフェッショナルを引受先として迎えております。 当社はこれまで、地上において世界最高水準の化合物半導体デバイスを生み出してきた技術陣を擁しています。強力な投資家陣をバックアップに迎え、今回の調達資金により、微小重力環境を活用した半導体製造プラットフォーム事業を本格化させます。 背景 AIの急速な進化や通信インフラの進展により、半導体にはかつてない性能が求められています。しかし、既存の地上製造プロセスは材料・構造的な制約に直面し、性能向上には限界が見え始めています。地上で半導体結晶を育成する際、重力による浮力対流や粒子の沈降が組成ムラや欠陥の要因となり、デバイスの歩留まりや均一性を制約する深刻なボトルネックとなってきました。一方、宇宙の微小重力環境では浮力対流が大幅に抑制されるため、より均一で欠陥の少ない理想的な結晶成長が期待できます。 加えて、近年の打上げコストの劇的な低下は「宇宙の民主化」をもたらし、「宇宙でのモノづくり」は国家規模のプロジェクトから現実的な民間事業へと移行しつつあります。当社はこの歴史的転換点を捉え、開かれた宇宙を産業の現場として最大限に活用し、地上の製造では到達困難な品質水準の半導体結晶の実現に挑みます。 引受先からのコメント UntroD Capital Japan株式会社 グロースマネージャー 小正 瑞季 氏 宇宙産業はこれまでの「宇宙へ運ぶ時代」から、「宇宙で価値を生み出す時代」へと移行しつつあります。打上げコストの低下や低軌道利用環境の整備により、宇宙製造もいよいよ事業として成立する可能性が見え始めました。BEAMはその最前線で、宇宙環境を活用した次世代半導体製造に挑戦しています。日本発で新たな産業を切り拓き、世界をリードする存在へ成長することを期待しています。 株式会社DG Daiwa Ventures プリンシパル 安藤鉄平 氏、シニアアソシエイト 進藤光太 今回の出資にあたり、BEAM Technologiesが掲げる、宇宙環境での半導体製造を通じて次世代半導体の可能性を切り拓く構想と、飯村さんをはじめとする経営チームの強い覚悟に共感しました。BEAM Technologiesは、世界最高水準の化合物半導体デバイスを生み出してきた技術的知見を基盤に、地上では到達が難しい高品質な結晶成長に挑んでいます。高付加価値な先端半導体に対する性能要求が高まる中で、同社の技術と、国内外の産業パートナーとの連携を見据えた事業設計には、大きな成長性を感じています。打ち上げコストの低下により宇宙空間と地上がますます近くなる環境の中、DGDVとしては、技術実証から商用化に向けた事業開発まで伴走し、BEAM Technologiesの皆さまの挑戦を全力で支援してまいります。 シンニチ工業株式会社 朝倉 秀樹 氏 当社は大径薄肉特化の鋼管メーカーです。長年ものづくり産業を"縁の下の力持ち"として支えてきました。近年は、社員が自ら作成した企業理念のもと多くのスタートアップ企業と協働してきました。そんな中で出会った貴社に、日本のものづくり産業復活の希望を感じています。私たちが大事にする"挑戦"・"協奏"というバリューを実践すべく、活用いただける資産や技術・ネットワークを提供してまいります。 木下 雄輔 氏 貴社応援団の仲間入りができたことに、とても興奮しております。私は長く国内外の金融機関で経験を積み、その後アトツギとして製造業に関わる立場となりました。これまで、日本のスタートアップ企業や若者の"世界へ・宇宙への挑戦"を応援してきました。キャリアを通じて培ってきた経験・知識・ネットワークを総動員いたします。同じ船に乗る素晴らしい仲間の皆さまと共に、チームで大きなチャレンジを成し遂げましょう。 株式会社Midtown 代表 / 株式会社ispace 元取締役COO 中村 貴裕 氏 BEAM Technologiesが挑戦する宇宙環境を活用した次世代半導体開発は、宇宙を「利用する」産業から、宇宙で「価値を創造する」産業への転換を象徴する取り組みです。AIやデータセンター需要の拡大に伴い半導体の重要性が高まる中、日本発のディ